基礎等の熱貫流率について【評価方法:土間床等外周部と基礎壁を一体】

・基礎の熱貫流率は、外周部について外周(水平長さ)1m当たりの値として算出します(土間中央部の熱貫流率の計算式はなく、外皮平均熱貫流率UAに土間中央部は加算しません)。

・計算式は、詳細計算法と簡略計算法がありますが、ここでは詳細計算法で行っています。

・基礎深さ1m以内と1mを超える場合で計算式が異なり、基礎深さ1mを超える場合の計算式を用いることで地下部の地下壁周長当たりの熱貫流率を算出することができます。

※ この計算式は、基礎天端がGL+400mm以下の高さである場合に適用されます。

基礎の深さが1m以内の場合

=1.80-1.36(R1H1+W1)+R4H1H2))0.15-0.01(6.14-R1)((R2+0.5R3W0.5

基礎の深さが1mを超える場合

=1.80-1.47(R1+R40.08  (R1+R4)≧3 のとき

=1.80-1.36(R1+R40.15  (R1+R4)<3 のとき

R1 基礎等の立ち上がり部分の外気側に設置した断熱材の熱抵抗(単位 m2K/W)
R2 基礎等の底盤部分等の室内側に設置した断熱材の熱抵抗(単位 m2K/W)
R3 基礎等の底盤部分等の外気側に設置した断熱材の熱抵抗(単位 m2K/W)
R4 基礎等の立ち上がり部分の室内側に設置した断熱材の熱抵抗(単位 m2K/W)
H1 地盤面からの基礎等の寸法(0.4を超える場合は0.4とする。)(単位 m)
H2 地盤面からの基礎等の底盤等上端までの寸法。ただし、H1を超える値は不可。(単位 m)
W1 地盤面より下の基礎等の立ち上がり部分の外気側の断熱材の施工深さ(単位 m)
W2 基礎等の底盤部分等の室内側に設置した断熱材の水平方向の折返し寸法(単位 m)
W3 基礎等の底盤部分等の外気側に設置した断熱材の水平方向の折返し寸法(単位 m)
W W2及びW3の寸法のうちいずれか大きい方の寸法。ただし、0.9を超える場合は0.9とする。(単位 m)

参考文献

(国研)建築研究所 建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報