熱的境界(軒桁)/熱的境界(胴差)/熱的境界(土台)
軒桁、胴差、土台の熱的境界を入力します。
軒桁の熱的境界を入力するA560380_nki_sec01
屋根断熱となる屋根の直下に、天井~軒桁(上端)間の熱的境界を入力します。
なお、「天井断熱」のときは、軒桁の熱的境界は不要です。
- 「境界」メニューから「階間等」の「熱的境界(軒桁)」を選びます。
- 「熱的境界(軒桁)」ダイアログで熱的境界の仕様や高さを設定します。
- 熱的境界の始点、終点をクリックします。部屋の内部を中心に時計回りで入力します。
メモ
- 天井の高さが一貫して同じ場合は、複数の部屋にまたがって入力します。
胴差の熱的境界を入力するA560380_nki_sec02
上階に外壁がある部分の天井~胴差(上端)間の熱的境界を入力します。
- 「境界」メニューから「階間等」の「熱的境界(胴差)」を選びます。
- 「熱的境界(胴差)」ダイアログで熱的境界の仕様や高さを設定します。
- 熱的境界の始点、終点をクリックします。部屋の内部を中心に時計回りで入力します。
メモ
- 天井の高さが一貫して同じ場合は、複数の部屋にまたがって入力します。
土台の熱的境界を入力するA560380_nki_sec03
基礎の上端から1階の床までの熱的境界を入力します。
基礎断熱工法の場合は、外気に接する建物外周に入力します。床断熱工法の場合は、玄関や浴室など土間床の部屋の周囲に入力します。
- 「境界」メニューから「階間等」の「熱的境界(土台)」を選びます。
- 「熱的境界(土台)」ダイアログで熱的境界の仕様や高さ、温度差係数、方位を設定します。
- 熱的境界の始点、終点をクリックします。部屋の内部を中心に時計回りで入力します。
メモ
- 基礎断熱工法の場合は、外気に接する建物外周に入力します。床断熱工法の場合は、玄関や浴室など土間床の部屋の周囲に入力します。
- 床断熱工法の場合、「玄関等の土間」と「床下」間の熱的境界も計算の対象となります。外気側と床下側では仕様や温度差係数が異なり、「温度差係数」で外周部は「外気側(1.0)」、床裏境界は「床下側(0.7)」を選ぶと、それぞれの仕様がセットされます。
- 「階間(一般部)」の「高さ」は、基礎パッキン厚を含みます。
- 床の高さが一貫して同じ場合は、複数の部屋にまたがって入力します。
- 玄関ドアなどで土台が切れる部分には入力しません。
「熱的境界(軒桁・胴差・土台)」ダイアログの機能A560380_nki_sec04
階間(軒桁/胴差/土台) 階間(一般部) |
各部位の仕様、熱貫流率、高さなどを表示します。 |
仕様 | 「断熱仕様選択」ダイアログを開いて、断熱仕様を選択します。 ※ 3Dカタログ断熱仕様の確認画面が表示された場合は「OK」をクリックします。 ※「専用初期設定:壁・階間・構造熱橋」の「階間」タブでタイプ別に設定した断熱の仕様が初期値としてセットされます。 ※「断熱仕様選択」ダイアログには「専用初期設定:仕様」で登録した断熱仕様が表示されます。 |
熱貫流率 | 選択した仕様の熱貫流率を表示します。 |
高さ | 計算に使用する外皮面積を求める高さを入力します(各部位の高さについては、「熱的境界の高さについて」を参照)。 ※ 軒桁/胴差/土台と一般部とで断熱の仕様が同じ場合は、高さを「0」にして、それぞれ一般部にまとめて計算します。 |
面積 | 属性変更のときに表示されます。設定した「高さ」と入力した熱的境界の長さより求められます。 |
上端高/下端高 | 軒桁/胴差のとき、部材の上端の位置を軒高からの高さで入力します。 土台のとき、部材の下端の位置を基礎高からの高さで入力します。 |
長さ | 属性変更のときに表示されます。入力した熱的境界の長さを表示します。 変更するときはONにして値を入力します。 ※ 値を変更しても、CAD画面に表示される熱的境界の長さは変わりません。 |
U値 | 外皮平均熱貫流率を求める際に必要な数値の項目です。 |
温度差係数 | 軒桁/胴差の温度差係数は、常に「1.0」です。 土台のとき、外周部は「外気側(1.0)」、床裏境界は「床下側(0.7)」を選びます。 |
η値 | 平均日射熱取得率を求める際に必要な数値の項目です。 |
方位 | 熱的境界に垂直な方向で、中から建物の外へ向かう方位を選択します。 入力時は、「自動」で入力されている方位マークで自動的に選択できます。配置図1面、または平面図に方位マークが入力されていない場合、配置図1面の真上を北として方位を自動選択します。自動で設定される方位については、「方位の設定について」を参照してください。 ※ 軒桁/胴差/土台の熱的境界では、「上面」は使用しません。 |
冷房期 方位係数 暖房期 方位係数 |
土台の「温度差係数」が「外気側」のときに、冷房期または暖房期の計算に使用する係数を表示します。「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「省エネ地域」タブで設定した地域区分と、熱的境界の「方位」に応じて定められています。 入力時に「方位」を「自動」で設定している場合は、入力後に方位係数が設定されます。 |
日射熱取得係数 | 土台の「温度差係数」が「外気側」のときに、日射熱取得率を求める際に使用する係数を表示します。日射熱取得係数は、常に「0.034」です。 |
日射熱取得率(土台) 日射熱取得率(一般部) |
土台の「温度差係数」が「外気側」のときに、各部位の日射熱取得率を表示します。日射熱取得率は、選択した仕様の熱貫流率を使って次の計算式で求められます。 「日射熱取得率 = 熱貫流率 × 日射熱取得係数」 |
日射熱取得なし |
インナーガレージや住宅間など、熱的境界が温度差係数「1.0」でη値計算に参入しないとき、ONにします。 土台は「床下側」のときは設定することができません。 |
「関連設定」 | ダイアログの項目に関連する初期設定を確認できます。ツリーに「関連項目」が表示され、関連する分類項目が表示されます。 |