物件初期設定:建具-入力モード・逃げ
建具入力時の入力点の逃げ、建具の入力時の補助機能を設定します。
建具入力時の逃げの初期値を変更するにはA152270_btn_sec01
【逃げ】では、建具入力時の入力点からの逃げについて設定します。
入力点の逃げ | 建具を入力するときの逃げ(オフセット距離)の初期値です。 「柱/壁サイズから取得」がOFFのとき、逃げの初期値を入力します。 「柱/壁サイズから取得」がONのときは、「物件初期設定:柱・基礎・束」「物件初期設定:壁」で設定している柱・壁サイズにより自動的に値が設定されます。 |
柱/壁サイズから取得 | 「入力点の逃げ」の値を、「物件初期設定:柱・基礎・束」「物件初期設定:壁」の柱壁から取得するときはONにします。 入力点の逃げを手動で変更するときはOFFにします。 |
取得される値については、「柱/壁サイズの連動元」を参照してください。 | |
2×4用逃げ設定 |
平面図での建具の入力時、2×4専用の逃げを使用する場合はONにします。 2×4専用の逃げは、「物件初期設定:2×4専用」の「建具入力補正」で設定します。 |
建具の入力補助を変更するにはA152270_btn_sec02
【入力補助】では、建具の入力・変更時に欄間の有無、建具高を取得するかどうか、開き勝手の建具の積算情報の扱い方について設定します。
欄間高設定(AT建具選択時) |
AT建具の入力時に欄間付きの絵柄を選択した場合、建具の入力ダイアログに「欄間高」のチェックが表示されます。欄間付き建具を選んだときに「欄間高」をONにしたいときは、「欄間高設定(AT建具選択時)」をONにします。 欄間付き建具を選んでも、「欄間高」はOFFにしたいときは、「欄間高設定(AT建具選択時)」をOFFにします。 |
「絵柄変更時高さを取得しない」がONの場合は、名称が「欄間高設定(AT建具新規選択時)」となります。ONにした場合、新規で建具を入力する際に欄間付き絵柄を選択した場合のみ有効になります。 建具の入力・属性変更ダイアログで建具を変更する際の「欄間高」のチェックには無効です。 |
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AM建具の場合、欄間がある場合は自動的に「欄間高」がONになります。 | |
LR積算の取得 | 開き勝手の建具(ドア、引戸など)について、開き勝手( L:左開き・ R:右開き
)によって、別々に積算情報を扱う場合はONにします。 このとき、平面図で開き勝手を持つ建具を入力すると、その開き方向によって L または R の積算情報が自動的に設定されます。 (判定については「L・Rの判定の基準について」を参照) |
絵柄変更時高さを取得しない |
建具の入力・属性変更ダイアログから建具を変更する際、すでにダイアログに設定されている「建具高」を変更しない(マスタ値で初期化しない)場合はONにします。 OFFの場合、変更した建具の高さを取得するため、「建具高」も変更されます。 |
AM建具の寸法固定が有効な場合は、この設定は無効です。AM建具(寸法固定)の寸法が優先されます。 |
L・Rの判定の基準についてA152270_btn_sec03
LR積算の対象となる開き勝手を持つ建具の種別
3Dカタログ建具
玄関ドア | 片開、片袖、両袖、親子 |
玄関引戸 | 片引戸 |
サッシ・勝手口 | 片開、片引戸、2枚引戸、3枚引戸、引分戸、洋窓(片引き)、縦すべり |
室内建具 | 片引戸、2枚引戸、3枚引戸、引分戸、洋窓(片引き) |
AM建具/AT建具
金属窓 | 縦すべり、片開き |
木製窓 | 片開き |
金属戸 | 片開き、片開き片袖、片開き両袖、片開き親子、片引戸 |
木製戸 | 片開き、片開き片袖、片開き両袖、片開き親子、片引戸 |
※建具種別が「連窓」の場合は判定対象外です。
判定基準
「LR積算の取得」がONのときのL/Rを判定する基準は、3Dカタログ建具とAM建具/AT建具の建具種別によって異なります。
片開き(ドア関連)の場合 | |
3Dカタログ建具、AM建具/AT建具共に判定の基準が同じです。 建具の開き方向から見た吊り元位置が、開口の左右どちら側にあるかで判定します。 |
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片引き戸の場合 | |||||||||||||||||
3Dカタログ建具とAM建具/AT建具で判定の基準が異なります。 | |||||||||||||||||
3Dカタログ建具 サッシの場合 3Dカタログマスタのメーカーマスタに登録されている「サッシ引戸LR表記」の設定によります。 「外部視点」 建物の外側から見て、閉めた状態の戸の位置を判定します。
建物の内側から見て、閉めた状態の戸の位置を判定します。
室内建具の場合 3Dカタログマスタのメーカーマスタに登録されている「室内引戸LR表記」の設定によります。 「戸基準」 戸を閉めたとき、引込側から見た戸の位置を判定します。
戸を開けたとき、引込側から見た戸の位置を判定します。
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AM建具/AT建具 戸を閉めたとき、引込側から見た戸の位置が左右どちら側にあるかで判定します。 |
メモ
- 判定がLかRかは、「物件初期設定:建具-記号寸法」の「(L)(R)追記」をONにして配置した建具の記号で判明できます。
組み合わせた建具の場合
次のように「縦すべり」など組み合わせた建具の場合は、次のように判定されます。だたし、建具種別「連窓」は対象外です。
Rと判定する建具
L・R対象となる建具種別で、Rの扉を1つ以上含み、Lの扉を含まない建具となります。
Lと判定する建具
LR対象となる建具種別で、Lの扉を1つ以上含み、Rの扉を含まない建具となります。
LR表記のつかない建具
「Lの建具」「Rの建具」以外で、以下のいずれかになります。
・ L・R対象の建具種別でない(Fixなど)
・ L・Rの扉を含まない
・ LとRの扉を両方含んでいる