【周辺地域情報】地域概要
パッシブデザインチェックの評価A221010_psv_sec01
パッシブデザインとは「太陽に素直な設計」。
自然にある太陽の光や熱、風を上手に採り入れることで、エアコンなどの機器をなるべく使わずに快適に暮らすことを目指した設計手法です。
ここでは、計画している住宅のパッシブデザイン度をチェックします。
チェック項目および点数
グループ | チェック項目 | 評価点 | 冬に 有効 |
夏に 有効 |
|
間取計画 | 断熱 | 躯体の断熱性能基準 | 2 | ○ | ○ |
建具の断熱性能基準 | 5 | ○ | ○ | ||
南配慮 | 南側の敷地境界からの距離確保 | 4 | |||
南を意識した居室配置 | 4 | ○ | |||
シンプルな平面 | コンパクトでシンプルな平面計画 | 4 | ○ | ○ | |
暖房への配慮 | 玄関の風除室的な仕切 | 2 | ○ | ||
玄関の吹抜は非推奨 | 2 | ○ | |||
リビング階段での必須対策 | 2 | ○ | |||
窓で日射を制御 | 窓仕様 | 南面には遮熱Low-Eガラスは使用しない | 4 | ○ | |
東、西、北面には遮熱Low-Eガラスを使用する | 2 | ○ | ○ | ||
日射取得 | 南面の開口面積を大きく | 3 | ○ | ||
日射遮蔽 | 東面の開口面積は小さく | 2 | ○ | ○ | |
西面の開口面積は小さく | 3 | ○ | ○ | ||
北面の開口面積は小さく | 1 | ○ | ○ | ||
南面庇等の設計 | 南面の窓に適切な庇の設置 | 4 | ※○ | ||
トップライトは配置するなら北面にする | 2 | ○ | |||
気密計画 | 気密性の良い開閉方式の窓を推奨 | 3 | ○ | ○ | |
気密性を確保しやすい基礎断熱を推奨 | 2 | ○ | ○ | ||
通風計画 | 通風が利用できる計画 | 2 | ○ | ||
採光 | 照明エネルギー考慮 | 2 | |||
屋根計画 | 切妻屋根、片流れ屋根を推奨 | 2 | ○ | ||
下屋と2階外壁との取合いに換気口設置 | 1 | ○ | |||
太陽光発電等の設置を考慮した屋根 | 2 | ||||
合計 | 60 | 41 | 51 |
※「南面庇等の設計」は「夏に有効」に対する判定では、20点満点として評価します。
パッシブデザイン度
画面左上の「評価」に表示している % が全体的なパッシブデザイン度です。
結果出力のパッシブデザインアドバイスには、冬に有効な項目のパッシブデザイン度と、夏に有効な項目のパッシブデザイン度により冬と夏に対する対策を評価します。
また、全体的なパッシブデザイン度により全体評価を行います。全体評価は、以下のようにしています。
パッシブデザイン度 | 全体評価 |
100 ~ 80% | パッシブデザインの観点では極めて高い水準 |
80 ~ 65% | パッシブデザインの観点では平均より高い水準 |
65 ~ 50% | パッシブデザインの観点では平均的な水準 |
50 ~ 30% | パッシブデザインの観点では平均より若干低い水準 |
30 ~ 0% | パッシブデザインの観点からするとかなり低い水準 |
監修
株式会社 松尾設計室 代表取締役 松尾和也氏
参考文献
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構 発行
『自立循環型住宅への設計ガイドライン エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計』
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構 発行
『蒸暑地域版 自立循環型住宅への設計ガイドライン エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計』
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構 発行
『準寒冷地版 自立循環型住宅への設計ガイドライン エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計』
【周辺地域情報】地域概要A221010_psv_sec02
【工事場所/住居表示】
「物件」メニューの「物件情報」で表示する「物件情報」ダイアログの「情報」にある「工事場所/住居表示」を表示します。
ボタンをクリックすると工事場所/住居表示や省エネ地域区分、パッシブ地域区分の変更ができます。
「工事場所/住居表示・地域区分設定」ダイアログの「工事場所/住居表示から地域を設定する」をクリックすると、現在設定されている工事場所/住居表示から省エネ地域区分、パッシブ地域区分を取得します。
工事場所/住居表示から取得した地域が間違っている可能性があります。必ず確認してください。
また工事場所/住居表示の情報から上手く取得できない場合があります。この場合は手動で設定してください。
【省エネ地域区分】
省エネルギー地域区分を選択します。
「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「新省エネ地域」タブの設定が連携されます。
ここで変更し、パッシブデザインチェックのデータを保存した場合は、「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「新省エネ地域」タブを更新します。
省エネルギー地域区分は「2013年改正省エネルギー基準」の地域区分を「算数字」で表記し、「住宅事業建築主の判断の基準(通称トップランナー基準)」の地域区分を( )内に表記しています。
【パッシブ地域区分】
パッシブ地域区分を選択します(沖縄県は対象外です)。
「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「パッシブ地域」の設定が連携されます。
ここで変更し、パッシブデザインチェックのデータを保存した場合は、「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「パッシブ地域」タブを更新します。
パッシブ地域区分は、平成21年4月の改正省エネルギー法の3つの区分と平成11年の5つの区分を( )内に記載しています。
パッシブ地域区分とは、冬期の日射量と気温から日射特性を区分した地域で、以下の5地域に分類されています。
パッシブ地域 | 説明 |
い(旧い)地域 | 1月の日射量が少なく非常に寒い地域 |
い(旧ろ)地域 | 1月の日射量が少なく寒い地域 |
ろ(旧は)地域 | 1月の日射量が多く寒い地域 |
は(旧に)地域 | 1月の日射量が多い地域 |
は(旧ほ)地域 | 1月の日射量が多く暖かい地域 |
平成21年の3つの区分のパッシブ地域区分
「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準(平成18 年経済産業省・国土交通省告示第3号)、(平成21 年経済産業省・国土交通省告示第1号一部改正)」 別表第2で確認できます。
平成11年の5つの区分のパッシブ地域区分
「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号)」 別表第2で確認できます。