基礎等の熱貫流率について【評価方法:土間床等外周部と基礎壁を別々】
・基礎の熱貫流率は、土間床等の外周部の熱損失と基礎壁の熱損失を別々に評価します。
・基礎壁の熱損失は、外壁と同じように評価します。
・基礎壁とは、土間床上端が地盤面と同じか高い場合には土間床上端より上部の基礎の壁部分を指し、土間床上端が地盤面より低い場合には地盤面より上部の基礎の壁部分を指します。
・土間床等の外周部の線熱貫流率は、1m当たりの値として算出します。
・土間床等の外周部の線熱貫流率は、「基礎形状によらない値を用いる方法」または「定常二次元伝熱計算により算出した代表的な仕様の計算例の値を用いる方法」のどちらかの方法により算出します。
土間床等の外周部の線熱貫流率
・基礎形状によらない値を用いる方法
基礎形状や断熱材の有無、施工位置によらず土間床上端と地盤面の高さの差に応じて値が決定される方法です。
		評価方法で「基礎形状によらない値」を選択して、Hの高さを入力することで決定されます。
                    
                
土間床上端が地盤面と同じか高い場合の土間床等の外周部の線熱貫流率
                | 土間床上端と地盤面との差(m) | 土間床等の外周部の線熱貫流率(W/mK) | 
| 1.000>H≧0.000 | 0.990 | 
| H≧1.000 | 1.580 | 
土間床上端が地盤面より低い場合の土間床等の外周部の線熱貫流率
| 土間床上端と地盤面との差(m) | 土間床等の外周部の線熱貫流率(W/mK) | 
| 0.000>H≧-0.050 | 0.980 | 
| -0.050>H≧-0.500 | 1.470 | 
| -0.500>H≧-1.000 | 1.700 | 
| -1.000>H≧-2.000 | 1.950 | 
| -2.000>H≧-5.000 | 2.430 | 
| -5.000>H | 3.240 | 
・定常二次元伝熱計算により算出した代表的な仕様の計算例の値を用いる方法
評価方法で「ユーザー設定」を選択して、Hの高さを入力します。線熱貫流率の値は、(国研)建築研究所の資料や計算ツールなどで算出して入力してください。
                    
                
参考文献
(国研)建築研究所 建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報