耐力壁線
耐力壁線を手入力します。
「専用初期設定:性能表示」の「合算による補正壁量」で「自動」を選んでいる場合は、耐力壁線を自動補正します。「手動」を選んでいる場合は、入力時に補正の範囲を指定できます。
耐力壁線を入力するA580542_tsn_sec01
- 「性能表示モード」の「性能」メニューから「耐力壁線」を選びます。
- 「耐力壁線」ダイアログで、入力する耐力壁線の種類を選択します。
※「専用初期設定:性能表示」の「合算による補正壁量」の設定によって、設定できる項目が異なります。 - 耐力壁線を手動補正する場合は、「手動補正の場合の範囲」で補正の範囲を設定します。
- 耐力壁線の始点、終点をクリックします。
メモ
- 「ツール」メニューの「X方向耐力壁線・区画表示」「Y方向耐力壁線・区画表示」で、各方向の耐力壁線と耐力壁区画の表示・非表示を切り替えることができます。
- 耐力壁線や仮想耐力壁線を入力したら、「性能」メニューの「耐力壁線等自動配置」を実行し、「耐力壁線」OFF、「耐力壁区画」ONで耐力壁区画を再配置してください。
「耐力壁線」ダイアログの機能
種類 | 「耐力壁線」または「仮想耐力壁線」を選びます。1階で、建物の最外周壁線となる耐力壁線の外側にあるオーバーハングの最外周には「仮想耐力壁線」を入力します。この場合、必要床倍率の算出で使用される係数 α は「2.0」となります。 |
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簡易チェック機能 | 耐力壁線を入力しながら存在壁量と判定結果を確認するときはONにします。このとき、画面に各耐力壁線の存在壁量と判定結果が表示され、判定結果がNGの場合は赤字で表示されます。 |
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耐力壁線チェック | 「耐力壁線チェック表」ダイアログを開いて、耐力壁線の存在壁量と判定結果を確認します。 | ||||
手動補正の場合の範囲 | 「専用初期設定:性能表示」の「合算による補正壁量」で「手動」を選んでいる場合に表示されます。 耐力壁線の条件を満たさない壁線からどの方向にある耐力壁を合算するかを設定します。
※ 下図のように2本の耐力壁線の間に耐力壁が存在する場合は、どちらに補正されるかわからないため、すべての耐力壁線に対して設定を確認する必要があります。 |
耐力壁線となる条件A580542_tsn_sec02
以下の(1)または(2)の条件を満たす壁線を耐力壁線とします。
条件 | 判定 | |
(1) | その通りの性能表示の存在壁量(壁長×壁倍率の合計)≧ その通りの床の長さ×0.6、かつ4000mmのうち大きい数値 | ◎ |
(2) | 各階各方向の最外周壁線で、(1)の条件を満たさないもの(判定 ○) ※ 最外周壁線:その通りが端から端まで外壁であるような通り |
○ |
(1)(2)に当てはまらないもの | × |
耐力壁線の合算についてA580542_tsn_sec03
耐力壁線でない通り(判定「×」)から直交方向1m以内にある両隣の耐力壁線でない通り(判定「×」)の耐力壁、準耐力壁等の存在壁量は、同一通り上にあるものとみなし、存在壁量を合算できます。
「専用初期設定:性能表示」の「合算による補正壁量」がONの場合に、次の条件で存在壁量を合算します。OFFの場合は合算しません。
- 存在壁量の多い通りに、少ない通りの存在壁量を合算します。
- その通りだけで判定が「◎」の条件を満たしている通りには合算できません。
- 「専用初期設定:性能表示」の「壁量の大きいものから順に合算する」がONの場合は、1m以内にある耐力壁のうち、存在壁量が大きいものから合算します。OFFの場合は、左下から検索して合算します。
- 判定が「◎」になった時点で合算を終了します。
メモ
- 耐力壁線の補正によって拾われた耐力壁は、耐力壁線チェック表において( )で表示されます。
- 「専用初期設定:性能表示」の「分割して両側の耐力壁線に補正しない」がONのときは、同一線上にある耐力壁を別々の耐力壁線に補正することはできません。