基準強度マスタ設定
構造計算に必要な強度、ヤング係数を設定した材料を登録します。
製材の基準強度・ヤング係数を設定するA630310_mst_sec01
- 「設定」メニューから「マスタ設定」の「基準強度マスタ設定」を選びます。
- 「基準強度マスタ」ダイアログで「構造用製材」になっていることを確認します。
- 「区分」を選択します。
- 樹種、構造等級、基準強度などを設定して、「OK」をクリックします。
メモ
- 設定を変更したい場合、登録済みの材料はなるべく削除せずに追加することをお勧めします。過去に作成した物件で使用している材料の強度等を変更すると、構造計算の結果が著しく変わることがあります。
- 複数のユーザでマスタを共有して使用している場合、他のユーザが「基準強度マスタ」ダイアログを開いていると、参照のみとなり更新はできません。
集成材の基準強度・ヤング係数を設定するにはA630310_mst_sec02
集成材の場合は、「基準強度マスタ」ダイアログで「構造用集成材」をONにして各項目を設定します。集成材は、等級と樹種の組み合わせで強度が決まります。
メモ
- 「区分」が「化粧ばり構造用集成柱」のときは、「構造用製材」と同じ設定項目になります。
- 「区分」が「構造用単板積層材」のときは、水平せん断性能も設定します。
Fbx係数についてA630310_mst_sec04
ダイアログの上部に表示される「※Fbx係数はHELP(表○)を参照」は、以下の表を参照します。
部材の算定時に、その係数を曲げ基準強度(Fb)に乗じて検定します。ただし、1以上の係数の場合は乗じません。
表3:異等級構成集成材で参照 | 表4:同一等級構成集成材で参照 | ||
厚さ方向の辺長 | Fbx係数※2 | 厚さ方向の辺長 | Fbx係数※2 |
100以下 | 1.13 | 100以下 | 1.00 |
100超150以下 | 1.08 | 100超150以下 | 0.96 |
150超200以下 | 1.05 | 150超200以下 | 0.93 |
200超250以下 | 1.02 | 200超250以下 | 0.90 |
250超300以下 | 1.00 | 250超300以下 | 0.89 |
300超450以下 | 0.96 | 300超 | 0.85 |
450超600以下 | 0.93 | ||
600超750以下 | 0.91 | ||
750超900以下 ※1 | 0.89 | ||
※1 ZEROで入力できる辺長は、900㎜までです。 ※2 平成24年改正(農林水産省告示1587号)による「集成材の日本農林規格」の「3 異等級構成集成材」の「表16 寸法調整係数」、「4 同一等級構成集成材」の「表24 寸法調整係数」に記載されている係数です。 |
構造図からの基準強度の連動についてA630310_mst_sec03
データを読み込んだ場合は、構造図で部材属性ダイアログの「強度」タブで設定されている基準強度がそのまま連動します。
メモ
- 木造構造材マスタの樹種、等級、ならびに部材属性の「積算」タブに割り当てられている樹種、等級は、構造計算には連動しません。