プログラム名 外皮性能計算 Ver. Ver.4 ID Q560460 更新日 2017/12/22

Q:RC造における柱・梁の構造熱橋の入力方法を教えてください。

A:柱・梁に連続して断熱材を回せず、熱が逃げる柱・梁に断熱補強が必要となる場合、「境界」メニューの「構造熱橋」の「構造熱橋H」「構造熱橋L」で構造熱橋を入力します。
※ ここでは、次図の位置に断熱補強を行うものとして解説します。

構造熱橋部の線熱貫流率を登録する

出荷マスタには、代表的な構造熱橋部の線熱貫流率しか登録されていません。構造熱橋部の熱橋形状、断熱工法に応じて線熱貫流率を登録する必要があります。

  1. 「設定」をクリックします。
  2. 「専用初期設定:仕様」の「グループ」を「構造熱橋部」に変更して、必要な線熱貫流率を登録します。

柱に構造熱橋を入力する

  1. 「境界」メニューから「構造熱橋」の「構造熱橋H」を選びます。
  2. 「構造熱橋H」ダイアログで熱的境界の仕様、高さ、方位を設定します。
  3. この熱橋部は他の住戸と共有するため、「他住居との共有割合」を「1/2」に変更します。
    ※ 線熱貫流率も「0.850/2=0.425」となります。
  4. 構造熱橋Hの入力位置をクリックします。
    ※ 構造熱橋Hの入力位置は計算には影響しません。外皮性能図の熱的境界図で作図されます。
  5. 同様に、「方位」を変更して残りの位置に構造熱橋Hを入力します。

梁に構造熱橋を入力する

ここでは最上階において、外気に接する梁に構造熱橋を入力する操作を解説します。

  1. 「境界」メニューから「構造熱橋」の「構造熱橋L」を選びます。
  2. 「構造熱橋L」ダイアログで熱的境界の仕様、方位を設定します。
  3. この熱橋部は他の住戸と共有するため、「他住居との共有割合」を「1/2」に変更します。
    ※ 線熱貫流率も「0.300/2=0.150」となります。
  4. 構造熱橋Lの始点、終点をクリックします。
    ※ 基本的に構造熱橋Lの入力点は、壁心にとります。
    ※ 始点をクリック後に表示される「外」「内」を確認して、建物外部が「外」となるように時計回りで入力します。方向は計算には影響しませんが、CAD描画などに影響します。
    ※ 構造熱橋Lの長さは計算に影響します。外皮性能図の熱的境界図で作図されます。
  5. 同様に、残りの位置に構造熱橋Lを入力します。
    残りの箇所では他の住戸との共有はないため、「他住居との共有割合」を「1/1」に変更して入力します。

メモ

  • 構造熱橋H・構造熱橋Lの位置は、外皮性能パースモニタで確認できません。