棟作成/棟移動/棟伸縮/棟瓦伸縮
折り返し屋根、への字屋根、ドイツ屋根などを作成するために、棟の作成、棟の移動、棟の伸縮を行います。

棟を作成するにはA231025_hmu_sec01
1枚の屋根から折位置を指定して、屋根を分割することで棟や腰折を作成します。折り返し屋根の作成などに使用します。
「編集」メニューから「棟編集」の「棟作成」を選びます。
「屋根編集」をクリックして「屋根編集」ダイアログから同コマンドを選んでも同様です。
- 屋根をクリックします。
- 屋根の折位置をクリックします。
CAD画面に「左」「右」が表示され、モニタでの左側の屋根・右側の屋根を表しています。 - 「棟作成」ダイアログの
をクリックして、高さ調整を行う屋根を指定します。
- 右側と左側の屋根の勾配、軒高、折位置を設定します。
左側の屋根を変更します。 折位置を変更します。 右側の屋根を変更します。 - 設定を終えたら、「OK」をクリックします。
屋根が折位置で分割され、各屋根に自動的に屋根線属性が再設定されます。
メモ
- 「棟作成」ダイアログで条件を設定しているときに、CAD画面で折位置、左屋根と右屋根の勾配基準位置を変更したいときは、「位置変更」をクリックします。
- 母屋下がりとなった場合に、天井仕上の位置に注意してください。必要に応じて内部天井の再作成が必要です。

棟の位置を移動するにはA231025_hmu_sec02
棟をマウスで任意の位置に移動します。また、移動距離を指定して移動することもできます。への字屋根の作成などに使用します。
「編集」メニューから「棟編集」の「棟移動」を選びます。
「屋根編集」をクリックして「屋根編集」ダイアログから同コマンドを選んでも同様です。
- 棟の位置をクリックします。
- 「棟移動」ダイアログの「移動基準」を設定します。
- マウスで棟の位置を指定する場合は、「移動距離を指定」をOFFにします。
- 棟の移動先をクリックします。
メモ
- 棟の高さを指定するには、「勾配基準線の高さを固定」または「軒先の高さを固定」をONにして、「固定する勾配」の「左屋根」「右屋根」をOFFにします。
- 棟の位置を移動量で指定するには、「移動距離を指定」をONにします。棟を中心に、設定した移動距離の位置で左右に固定されるので、棟を移動する方の屋根をクリックします。
- 「棟移動」ダイアログの「移動基準」について
「勾配基準線の高さを固定」「軒先の高さを固定」がONのときに、一方の屋根の勾配を固定する場合は、「固定する勾配」の「左屋根」「右屋根」で屋根を設定します。勾配を固定しないときは、両方をOFFにします。勾配基準線の高さを固定 勾配基準線の位置の高さ(軒高±)を変更しないで、棟を移動します。 軒先の高さを固定 軒先の高さを変更しないで、棟を移動します。 勾配を固定 左右の屋根の勾配を変更しないで、棟を移動します。このとき、優先側屋根の軒先の高さが基準になります。
「優先する棟高」の「左屋根」「右屋根」で棟高を優先する屋根を指定します。

棟を伸縮するにはA231025_hmu_sec03
切妻屋根の棟を伸縮してドイツ屋根を作成するには、「編集」メニューの「棟編集」にある「棟伸縮」を使用します。
なお、「屋根編集」をクリックして「屋根編集」ダイアログから同コマンドを選んでも同様です。
マウスでけらばの長さを指定して、棟を伸縮します。
メモ
- 屋根の勾配を指定して棟を伸縮するには、「勾配指定」をONにして屋根をクリックします。ダイアログの「勾配」に値を設定して、棟の位置をクリックします。

棟瓦・のし瓦を伸縮するにはA231025_hmu_sec04
棟瓦・のし瓦を伸縮するには、「編集」メニューの「棟編集」にある「棟瓦伸縮」を使用します。
なお、「屋根編集」をクリックして「屋根編集」ダイアログから同コマンドを選んでも同様です。
シンボルの伸縮する方の先端をクリックして、先端の移動先を指定します。
メモ
- 棟瓦・のし瓦の伸縮において、トラッカーを使うと屋根勾配に沿って伸縮できません。「棟瓦伸縮」を使用してください。