木造構造計算の適用範囲

適用範囲A630020_tky_sec01
「許容応力度計算モード」の適用範囲は、次の通りです。適用範囲を超える建物については構造計算できません。
構造計算の方法 | 許容応力度計算 ※ 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」を参考 |
計算ルート | 許容応力度計算ルート1、ルート2の一部(※) ※ ルート2で必要になる層間変形角と偏心率、剛性率のみ計算できます。 |
構造の種別 | 木造軸組工法 ※ ラーメン構造は適用範囲外 ※ 混構造は可能(ただし、計算は木造部分のみ) |
建物の規模 | 階数:3階建て以下 / 軒高:9m以下 / 最高高さ:13m以下 |
建物の形状 設計の条件 |
床が連続かつ同一階高とみなせる建物形態、平面形状は概ね整形とみなせる建物(下記参照) ※ スキップフロア、ツインタワー、大屋根は適用範囲外 ※ 極端なL形、コの字形は適用範囲外 ※ 斜め鉛直構面(壁)は適用範囲外 ※ 柱はグリッド(通り芯)間に1本まで グリッド間に2本以上の柱がある場合は、柱の軸力を計算できません。 ![]() ※ 登梁には未対応 ※ 布基礎とべた基礎の併用は不可。杭基礎は適用範囲外 |
許容応力度計算について | ・「偏心率とねじれ補正係数の算定」では構造計算によって偏心率が0.3以下であることを確認 ※ 4分割法による壁の釣り合い配置の検討は行っていません。 ・「鉛直構面の許容耐力と剛性の算定」は標準計算法を採用 ・「水平構面の許容耐力と剛性の算定」は標準計算法を採用 ・「柱脚柱頭の引張耐力の検討」はN値計算法準拠(標準計算法)、詳細計算法で検討可能 |
柱脚柱頭の引張耐力の検討について | |
N値計算法準拠 (標準計算法) |
「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)」の「柱脚柱頭接合部の引抜力の計算(N値計算に準拠した方法)」の計算方法 ※ N値計算 ≠ N値計算法準拠(標準計算法) ※ N値計算は、2階建てまでの対応です。 ※ N値計算法準拠(標準計算法)だと、N値計算とほぼ同じ金物になります。 |
詳細計算法 |
「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2002年版)」の「柱脚柱頭接合部の検定(詳細計算法による場合)」の計算方法(ラーメン置換モデルと同じ考え方によって導かれた計算方法) ※ 梁を剛体と見なしたモデルでの計算方法となります。 |

適用範囲外となる建物形状A630020_tky_sec02
① 突出部を有する建物について
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建物本体からの突出部が、接する長さL2より突出長さL1が大きい建物は適用範囲外になります。 (L1 > L2 の場合、適用範囲外) |
② くびれを有する建物について
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建物のくびれ部の長さL1が、奥行き長さLの1/2未満の建物は、適用範囲外になります。 (L1 < L/2 の場合、適用範囲外) |
③ その他、適用範囲外となる建物形状