線荷重
構造計算の地震力の算定などで使用する線荷重を入力します。線荷重は、バルコニーの手摺、腰壁、パラペットなどがある場合にこれらの荷重を考慮するときに使用します。
実務で使用する場合は、必ず建築基準法施行令第84条などを参照し、建物実状に合わせた荷重を入力してください。
線荷重を入力する
「荷重」メニューから「線荷重」を選びます。
- 線荷重の「等分布荷重」「荷重名称」を設定します。
※ 等分布荷重とは、一定の距離間に等しく掛かっている荷重をいいます。
例えば、バルコニーの手摺が外壁と同じものを使用している場合
外壁荷重の構成は、「軸組+(外部仕上げ、下地)+内部仕上げ =150+600+120=870」となっています。
これより、バルコニー手摺の外壁荷重は、「軸組+(外部仕上げ、下地)@外側分 +(外部仕上げ、下地)@内側分」となります。
手摺壁の等分布荷重は、「手摺の外壁荷重×手摺高」で算出します。
=(150+600+600)×1.4m
=1350N/㎡×1.4m =1890 N/mとなります。 - 線荷重の始点と終点をクリックします。
- 同様に、残りの線荷重を入力します。
メモ
- 「荷重名称」は、CAD画面に表示され、構造計算書にも記載されます。
- バルコニー床の固定荷重には、「初期設定:固定荷重」の「バルコニー」の固定荷重が使用されますが、ここで手摺を考慮した固定荷重で設定している場合は、手摺部分に線荷重を入力する必要はありません。