個別計算の機能と適用範囲
「個別」メニューの「汎用計算」「梁個別」「梁一括」「基礎一括」「基礎個別」の適用範囲と機能について解説します。

個別計算の機能A630805_kte_sec01
汎用計算 | 梁個別・基礎個別 | 梁一括・基礎一括 | |
機能 | 次のときに使用します。 ・ 構造図データがないときに荷重などを入力して汎用的に構造計算を行う場合 ・ ファイルに書き込まれた計算結果を 印刷する場合 |
計算書が必要、または確認が必要な部材を個別に指定して計算します。 エラーがある場合は、部材寸法など条件を変更しながらシミュレートします。 |
全部材を計算して、必要な部材の計算書をまとめて印刷します。 一覧でエラーを確認し、部材寸法など条件を変更しながらシミュレートします。 |
計算対象 | 梁、底盤スラブ、布基礎フーチング、基礎梁 | 指定した部材のみ | 入力されている全部材 |
部材属性への反映 | × | ○ | ○ |
ファイル書込 | 登録されているデータのみ | 指定した部材のみ | 複数の部材、スパンをまとめて |
印刷 | 登録されているデータのみ | 指定した部材ごとに印刷 | 複数の部材、スパンの計算書をまとめて |
注意
- 個別計算では、横架材への荷重の掛かり方が正しいかどうかは判定していません。柱、横架材の位置、荷重の掛かり方などを確認した上で使用してください。

適用範囲A630805_kte_sec02
梁の計算 | |
応力算定モデル | 単純梁(端部ピン) |
荷重状態 | 長期、長期積雪(多雪区域)、短期積雪、短期水平荷重時 |
荷重形 | 等分布荷重(3種類まで)、集中荷重(5箇所まで) |
底盤スラブの計算 | |
応力算定モデル | 矩形スラブ 4辺固定、3辺固定1辺ピン、2隣辺固定2隣辺ピン、4辺ピン、片持ち、短辺2辺ピン長辺2辺固定、短辺2辺固定長辺2辺ピン、3辺ピン(長辺接続)、3辺ピン(短辺接続) |
荷重状態 | 長期荷重時 |
荷重形 | 等分布荷重(均等な接地圧) |
※ 基礎梁に囲まれた矩形のべた基礎が対象となります。 ※ L字型べた基礎の場合でも、領域面積が最大矩形面積の90%を超えるような場合、矩形とみなして計算されます。 |
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布基礎フーチングの計算 | |
応力算定モデル | 片持ちスラブ(布基礎長さ1m当たり) |
荷重状態 | 長期荷重時 |
荷重形 | 等分布荷重(均等な接地圧) |
※ 偏心布基礎のねじりモーメントに対する検討はできません。 | |
基礎梁の計算 | |
応力算定モデル | 中央上端モーメント=単純梁モデルの中央モーメント 端部下端モーメント=固定端モデルの固定端モーメント |
荷重状態 | 長期荷重時 |
荷重形 | 等分布荷重(均等な接地圧) |
基礎梁の計算 「建物隅部の検討(水平荷重時)」 | |
応力算定モデル | 建物隅部片持ち梁モデル(先端に柱引抜力) |
荷重状態 | 水平荷重時 |
荷重形 | 先端集中荷重 |
※ 自動計算は行いません。手動で計算の有無を設定します。 | |
基礎梁の計算 「基礎梁の計算(開口部下の検討)」 | |
基礎立上りの開口まわりの補強については、次の検討方法があります。 | |
主筋断面積比による検討方法 | 「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」の仕様規定による検討方法 |
基礎梁応力による検討方法 | 開口部下の断面条件のもと基礎梁と同じ応力で検討する方法 |