プログラム名 | 外皮性能計算 | Ver. | Ver.8 | ID | Q560440 | 更新日 | 2021/11/30 |
Q:天井断熱で一部が勾配になっているときの外皮性能計算について教えてください。
A:天井仕上の勾配は連動しません。勾配天井の面積は水平投影面積ではなく実面積を求めるため、熱的境界(屋根または天井)の編集が必要になります。また、通常の天井断熱との境目となる位置に熱的境界(壁・妻壁)の入力が必要になります。
熱的境界(天井)を勾配にする
自動配置された天井断熱を勾配にします。
- 2階を開きます。
- 「編集」メニューから「天井高さ変更」の「天井勾配基準線変更」を選びます。
モードが「モード切替(天井・屋根・軒桁・胴差・構造熱橋)」に切り替わります。 - 勾配にする天井部分の熱的境界(天井)をクリックします。
- 「天井勾配基準線変更」ダイアログの「基準増減」「勾配」を設定します。
- 勾配基準線の始点と終点をクリックします。
熱的境界(壁)を編集する
- モードを「モード切替(壁・建具)」に変更します。
- トラッカーを使って、勾配天井となる部分の熱的境界(壁)を伸縮します。
- 「境界」メニューから「熱的境界(壁・妻壁)」を選びます。
- 4か所に熱的境界(壁)を入力します。
※ 北・東面の壁の高さは、2階SLから「床仕上厚30+天井高2400+770=3200㎜」となります。
※ 南面の壁の高さは、 2階天井高の位置から「770㎜」となります。
※ 西面の壁の高さは、 2階天井高の位置から「770+1365=2135㎜」となります。
※ 小屋裏となる壁の方位係数は「1.0」で計算するため、「方位」を「上面」に変更します。
※ 外部に面する壁は、「方位」を「北」など8方位を設定してください。
メモ
- 「編集」メニューから「屋根高さ計測」の「屋根高さ計測」を使うと、指定した位置の屋根の勾配と高さ(構造下端)を計測できます。
熱的境界(妻壁)を追加する
- 「境界」メニューから「熱的境界(壁・妻壁)」を選びます。
- ダイアログの「妻壁」をクリックして、入力方向に応じて妻壁の形状を選びます。
- 「下端高」「高さ」を設定し、「方位」を「北」または「上面」に変更して、熱的境界(妻壁)を入力します。
※ ここでは、屋根が軒高+200㎜のため、「下端高」は「200.0」とします。
※ 小屋裏となる壁の方位係数は「1.0」で計算するため、「方位」を「上面」に変更します。
※ 外部に面する壁は、「方位」を「南」など8方位を設定してください。