モデル分離
シートファイルからモデル情報を切り離して、汎用2D図面に変換します。
この操作により、汎用データに変換されてオブジェクトのプロパティ変更などができなくなりますが、2D汎用での図面編集をしやすくなります。また、データ容量が削減されて図面データの受け渡しがしやすくなります。
※ GLOOBEシートのみのコマンドです。シートファイルを保存後、再度開いたときに表示されます。
シートファイルからモデル情報を切り離すM511150_mdb_sec01
- 「モデル確認」メニューから「モデル分離」を選びます。
※ モデルを直接参照しているシートファイル(保存時に「図面を保存」を選択)の場合は、「モデル分離」メニューから「モデル分離」を選びます。 - 合わせて行う処理を選択して、「実行」をクリックします。
処理終了と同時に、シートファイルが上書き保存されます。
処理 | 内容 |
モデル分離 | モデル情報を切り離して汎用データ化し、上書き保存します。 |
目地抜き処理 | ハッチングを領域データから個別の線分要素に分解し、オブジェクトと重なっているハッチングを削除します。 |
重線削除 | 重複しているデータを削除します。 |
オブジェクト単位でグループ化 | 汎用データ化された個々の線分や円弧などを、オブジェクト単位でグループ化します。 |
部品クリップ設定 | クリップ処理の対象とする部品を設定します。 部品が多くて処理に時間がかかる場合に、ハッチング上にない部品をクリップ対象からはずすことにより、処理時間を短縮できます。 ※ シートファイルを開いた後、図面作成関連の操作をして「モデル分離」を実行した場合に表示されます。 |
注意
- この操作では、モデルの参照情報を破棄し、図面データを2Dデータに変換します。
そのため、モデル分離した後は、図面の作成やオブジェクトの編集、「プロパティ引出線」などの専用加筆修正コマンドの使用、整合連動などができなくなります。 - モデル分離した後は、モデルから「GLOOBEシート」メニューの「シートを開く」でそのシートファイルを開くこともできなくなります。
シートファイルの保存形式についてM511150_mdb_sec02
シートファイルを保存する際に、保存形式を選択するダイアログが表示されます。
選択した保存形式によって、次のような違いがあります。
図面を保存 | 図面生成用モデルと図面を保存 | |
保存形式 | シートファイル(.GLS)内に図面のみ保存 | シートファイル(.GLS)内に図面生成用モデルと図面を保存 |
モデルの参照 | モデルファイル(.GLM)を参照 | シートファイル内の図面生成用モデルを参照 |
モデルとの連携 | モデルファイル(.GLM)の変更は図面に連動 シートファイル(.GLS)での編集はモデルファイル(.GLM)に連動不可 |
モデルファイル(.GLM)の変更は「モデル確認」で図面生成用モデルに連動 シートファイル(.GLS)での編集はモデルファイル(.GLM)に連動不可 |
シートでの表示 | ||
ファイルを開いたときのコマンド | ||
運用 | 社内に複数の図面担当者がいる場合に便利。モデルファイル(.GLM)との整合を保ち、データ容量も削減 | 社外の協力会社がいる場合に便利。シートファイル(.GLS)のみを渡した場合でも、協力会社側で必要図面の作成が可能 |
メモ
- 「モデル分離」を実行した後は、どちらの保存形式でも「汎用図面です。」と表示されるようになります。また、ファイルを開いたときのコマンドも、「モデル分離」や「モデル確認」のメニューが表示されなくなります(GLOOBEシートの新規作成時と同様)。