読込
シックハウスチェックに必要なデータを平面図、天井伏図から読み込みます。
平面図、天井伏図データを読み込むA530350_ymk_sec01
「読込」をクリックして、シックハウスチェックに必要なデータを平面図、天井伏図から読み込みます。
読み込むデータは次の通りです。
参照図面 | 読み込むデータ | 目的と読み込み時の処理 | ||||||||||||||||||||||||||
平面図 | 部屋 | 居室区画、天井裏等区画の基準となります。 専用の部屋データに変換され、天井裏等区画、床裏区画が作成されます。 ※ 上階(R階含む)の部屋が床ありの場合は天井裏区画が作成されます。最上階、または現在階の部屋が天井ありの場合でも上階に部屋がない場合は小屋裏区画が作成されます。 ※ 1階(または地下階)の床ありの部屋領域より、床裏区画が作成されます。 |
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壁 | 天井裏等区画の基準となります。 壁内部区画(間仕切壁、外壁)が作成されます。 |
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建具 | 部屋間の開口(通気あり)として扱います。また、内装仕上チェックの対象となります。 専用の建具データに変換され、外法(幅・高さは枠まで含んだ大きさ)で読み込まれます。 ※「専用初期設定:建具」で読み込み条件を設定できます。 |
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内壁仕上 内部手摺壁 出窓壁 |
内装仕上チェックの対象となります。 専用の壁仕上データに変換されます。 |
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床仕上 ロフト |
内装仕上チェックの対象となります。 専用の床仕上データに変換されます。 |
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開口 カマチ たれ壁 |
部屋間の開口(通気あり)として扱います。 | |||||||||||||||||||||||||||
3D部品、床の間、床脇、書院、畳、大広間、押入段、ハンガーパイプ、階段・踊場 | 住宅部品等設定を行う際の入力の補助(目安)、または図面の仕上として読み込みます。 | |||||||||||||||||||||||||||
壁付換気設備 | 平面図の壁付換気設備を以下の換気設備に変換して読み込みます。
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天井伏図 | 内部天井仕上 | 内装仕上チェックの対象となります。 専用の天井仕上データに変換されます。 |
メモ
部屋データについてA530350_ymk_sec02
読み込んだ部屋を属性変更すると、次のダイアログが表示されます。
種別
平面図の部屋属性によって、次のように設定されます。必要があれば変更します。
種別 | 平面図の部屋属性 |
住宅等の居室 | 「居室」がONで、部屋タイプが「その他」「共有ホール・廊下」「共有階段」以外 |
住宅等以外の居室 | 「居室」がONで、部屋タイプが「その他」「共有ホール・廊下」「共有階段」 |
天井裏等 | 「居室」がOFFで、部屋タイプが「収納」「押入」「ウォークインクローゼット」 |
対象外 | 上記以外 |
メモ
- 種別が「天井裏等」「対象外」の場合は、下図のように部屋名の下に種別が表示されます。
- 平面図の部屋データ(部屋名や天井高、部屋タイプなど)を変更した場合は、「ツール」メニューの「部材読み込み」で部屋情報を更新できます。
床面積
部屋の床面積が表示されます。変更するときは「床面積」をONにして値を入力します。
メモ
- 丸め方法は、「専用初期設定:丸め」の「面積」で設定します。
平均天井高
初期値は、部屋と内部天井のデータより算出されます(数値は小数点以下1桁固定)。
段差天井など部屋内の天井高さが一定でない場合、次のように計算されます。
勾配天井のみの場合 | 平均天井高 =(天井の最低高さ + 天井の最高高さ)÷ 2 |
高さの異なる2つの天井の場合 | 高さの異なる天井をそれぞれAとBとします。 a = 天井Aの水平投影面積 b = 天井Bの水平投影面積 平均天井高 =(天井Aの平均高さ ×a + 天井Bの平均高さ ×b )÷(a+b) ※ 各天井の平均高さ =(天井の最低高さ + 天井の最高高さ)÷ 2 |
天井裏等
種別が「天井裏等」の場合に表示されます。
天井裏等の建築材料区分を設定します。読み込み時は、「物件初期設定:性能・地域条件-目標等級」の「ホルムアルデヒド天井裏等」の等級より、下表のように初期値が設定されます。
メモ
- 建築材料区分の種別を、JIS/JAS表記にするか建築基準法表記にするかは、「専用初期設定:建築材料」の「JIS/JAS表記」で設定します。
吹抜(換気判定階)
部屋属性の床仕上がOFFで、直下部屋の天井仕上がOFFの場合に表示されます。
下階の居室区画の属性を反映して判定するときは「下階」、1つの居室として判定するときは「現階」を選びます。読み込み時は、「下階」が初期値として設定されます。
メモ
- 「下階」の場合は、内装仕上チェックなどで「吹抜」の部屋は下階の部屋に含まれて計算されます。一覧に「吹抜」の部屋は表示されません。
仕上データについてA530350_ymk_sec03
読み込んだ内壁仕上、床仕上、内部天井仕上を属性変更すると、次のダイアログが表示されます。
なお、内壁仕上は壁部分と腰壁部分に分けて読み込まれるため、壁部分の仕上属性は「壁」タブ、腰壁部分の仕上属性は「腰壁」タブで設定します。
建築材料区分
建築材料区分を設定します。「下地」がONのときは変更できません。
読み込み時の建築材料区分と下地は、平面図の仕上で設定されている素材と仕上マスタの空気環境等級により設定されます。
(詳しくは、「仕上の空気環境等級の連動」を参照)
メモ
- 建築材料区分の種別を、JIS/JAS表記にするか建築基準法表記にするかは、「専用初期設定:建築材料」の「JIS/JAS表記」で設定します。
長さ、高さ
内壁仕上の壁または腰壁の長さ、高さが表示されます。
読み込み時の壁の高さは、部屋の高さを参照します。変更するときは値を入力します。
面積
内壁仕上の場合は、仕上データを矩形領域とみなして「長さ」×「高さ」で算出されます。
建具の開口領域は内装仕上チェック時に考慮され、使用建築材料の使用面積から差し引かれます。
床仕上、内部天井仕上の場合は、仕上の面積が表示されます。変更するときは「面積」をONにして値を入力します。
メモ
- 丸め方法は、「専用初期設定:丸め」の「面積」で設定します。
建具データについてA530350_ymk_sec04
読み込んだ建具を属性変更すると、次のダイアログが表示されます。
建具(ドア)等の通気
内部の戸の場合に表示されます。
「専用初期設定:建具」の「内部戸をアンダーカット等建具に設定」をONにして「読込」を実行したときや、「建具通気方向設定」で建具の通気方向を設定すると、「建具(ドア)等の通気」がONになります。
通気の対象から解除するときは、「建具(ドア)等の通気」をOFFにします。
また、通気方法を図面に明記したい場合は、「表現」で「換気ガラリ」または「アンダーカット等」を選びます。
建築材料区分
読み込み時の建築材料区分は、平面図の建具で設定されている等級情報の空気環境等級により設定されます。
(詳しくは、「建具の空気環境等級の連動」を参照)
メモ
- 建築材料区分の種別を、JIS/JAS表記にするか建築基準法表記にするかは、「専用初期設定:建築材料」の「JIS/JAS表記」で設定します。
建具長、建具高
建具は、外法(幅・高さは枠まで含んだ大きさ)で読み込まれます。建具高は変更可能です。
メモ
- 複合窓は、最大矩形領域で建具長と建具高を算出します。
- 引戸の建具長は、枠まで含んだ大きさの半分となります(金属製のFix付き引戸は除く)。
- コーナー窓、コーナー出窓の建具長は、(1-2点間)+(2-3点間)の距離となります。
建具面積
「建具長」×「建具高(取付の基準増減を考慮)」で算出されます。開口領域は、内装仕上チェック時の使用建築材料の面積となります。
メモ
- 「開口オフセット」が設定されている場合は、建具面積に開口オフセットが考慮されて算出されます。
例えば、建具寸法が1260㎜×1880㎜の場合、建具面積は以下のようになります。
開口オフセットは、「専用初期設定:建具」で設定して「読込」を実行した場合に設定されます。開口オフセット:上下左右「0」㎜ 建具面積 = 1260㎜ × 1880㎜ = 2.37㎡ 開口オフセット:上下左右「-100」㎜ 建具面積 = 1060㎜ × 1680㎜ = 1.78㎡ - 建具の開口領域が円や三角形の場合でも、面積は「建具幅 × 建具高」で算出されます。
- 丸め方法は、「専用初期設定:丸め」の「面積」で設定します。
内装仕上等面積、規制対象外部分面積
「規制対象外部分面積」には、ガラス部分など規制対象外とする面積を設定します。
建具面積から規制対象外部分面積を差し引いた面積が「内装仕上面積」になります。
仕上の空気環境等級の連動A530350_ymk_sec05
仕上の空気環境等級
平面図の仕上に設定されている3Dカタログ素材、またはAM素材の空気環境等級が内装仕上制限に連動します。
素材の空気環境等級は、3Dカタログマスタ、またはArchi Masterの素材編集画面を開いて「性能等級」タブの「空気環境」で設定できます。
なお、「透過性(通気性)」がONになっている場合は、仕上マスタの「空気環境」に設定されている仕上下地の空気環境等級も有効となり、素材と下地の等級を比較して低い方の空気等級環境が使用されます。
「透過性(通気性)」がOFFの場合 | 素材の空気環境等級のみが有効 シックハウスチェックへ連動すると、「下地」は表示されない |
「透過性(通気性)」がONの場合 | 素材と下地の空気環境等級を比較して、低い方が有効 シックハウスチェックへ連動すると、「下地」が設定可能になる |
空気環境等級 → 建築材料区分の連動
空気環境等級は、シックハウスチェックの「建築材料区分」へ下表のように変換されます。
建具の空気環境等級の連動A530350_ymk_sec06
メモ
- 3Dカタログ建具のみ性能等級情報がないため、空気環境等級の連動はしません。手動で設定してください。
建具の空気環境等級
AM建具の空気環境等級は、建具属性の「等級情報」で確認できます。
変更するには、Archi Masterの建具編集画面を開いて「ガラス別情報/積算情報」タブから表示される「ガラス別
性能等級」ダイアログの「空気環境」で設定します。
建具形状マスタの空気環境等級
建具形状マスタの空気環境等級は、建具属性の「等級情報」で変更できます。
空気環境等級 → 建築材料区分の連動
空気環境等級は、シックハウスチェックの「建築材料区分」へ下表のように変換されます。
空気環境等級→建築材料区分の連動A530350_ymk_sec07
空気環境等級 | → | 建築材料区分 | |
建築基準法表記 | JIS/JAS表記 | ||
- | → | 告示対象外 | |
3等級 | → | 規制対象外 | F☆☆☆☆ |
2等級 | → | 第3種建築材料 | F☆☆☆ |
1等級 | → | 第2種建築材料 | F☆☆ |
第1種建築材料 | F☆ |
メモ
- 建築材料区分の種別を、JIS/JAS表記にするか建築基準法表記にするかは、「専用初期設定:建築材料」の「JIS/JAS表記」で設定します。
- 空気環境等級が「-」の場合、シックハウスチェックでは「告示対象外」に変換されますが、使用建築材料表では「規制対象外」で表示されます。