専用初期設定:耐力壁
耐力壁の表現について設定します。また、耐力壁の重複入力について設定します。
ここでの設定は、木造壁量計算2025、木造壁量計算表2025、平面図、平面詳細図、床小屋伏図で有効です。
メモ
- 2×4の場合、2×4壁量計算の「専用初期設定:耐力壁」で設定します。
耐力壁の表現を変更するにはA580180_ssj_sec01
番号の1辺の長さ | 表現方法が番号のときの、番号を囲む正方形の1辺の長さを設定します。 |
番号の逃げ | 表現方法が番号のときの、耐力壁の長さを示す点線から番号の中心までの距離を設定します。 |
サインの巾 | 表現方法が三角形のときの辺の長さや、円のときの直径を設定します。 |
逃げ |
表現方法が三角形(▽・▼)、ひし形(◇・◆)のときの記号から壁面までの距離を設定します。 表現方法が番号のときに表示される線分(点線)や、面材などの線タイプのときにも有効です。 |
記号の描画位置を補正 | 耐力壁を自動配置するときに、記号を一定の方向にしたい場合はONにします。 「物件初期設定:CAD関連-寸法・引出線」の【寸法文字反転角度】の「始角」から「終角」の位置にある耐力壁の記号が壁の反対側の位置に反転されます。 ※ この設定は、木造壁量計算の「基準法モード」の「一括自動」「自動立上」、床小屋伏図の「計算」メニューの「木造構造計算データ読込(床小屋)」で有効です。 ※ この設定は、2×4壁量計算にはありません。 |
耐力壁の重複入力について設定するにはA580180_ssj_sec02
筋かいと面材、面材と面材など、同じ位置に重ねて入力できるようにするには「耐力壁の重複入力」をONにします。
ただし、以下の理由からこの項目はOFFにしておくことを推奨します。
理由1 | 壁量計算では、重複入力した筋かいや面材が存在すると、それぞれの筋かいや面材の倍率の合計で計算されます。このため、存在壁量が法定基準の「7.0」を超えて計算される場合があり、このとき、実際の存在壁量よりも多いことになります。 |
理由2 | N値計算では、「筋かい+筋かい」の重複入力の場合は倍率が大きい方の筋かいの倍率で、「面材+面材+面材」の3重の重複の場合は2重の面材の倍率で計算されます。このため、筋かいや面材の配置状況よりも耐力の小さい金物が設定される場合があります。 ※「筋かい+面材」「面材+面材」「筋かい+面材+面材」で重複入力した場合は、それぞれの倍率の合計で計算します。 |
メモ(木造壁量計算2025の場合)
- 「耐力壁の重複入力」がOFFのとき、耐力壁を重複入力すると、次の確認画面が表示されます。耐力壁の重複入力は行えません。
はい 既存の耐力壁を削除して、入力した耐力壁に入れ替えます。 いいえ 入れ替えせず、既存の耐力壁がそのまま残ります。 - 同じ位置に筋かいと面材を入力したい場合は、「筋かい+面材」の凡例を使用します。凡例は「専用初期設定:凡例-耐力壁」で追加や編集が可能です。
- 壁量計算やN値計算時に重複の確認画面が表示された場合は、「ツール」メニューの「耐力壁配置チェック」で重複箇所を確認できます。
- 「耐力壁の重複入力」をONにした場合の注意点
注意点1 「筋かい+筋かい」の重複入力は行えません。 注意点2 「面材+面材+面材」の3重の入力は行わないようにしてください。 注意点3 「筋かい+面材」「面材+面材」「筋かい+面材+面材」の組み合わせで重複入力する場合は、合計倍率が「7.0」以下になるようにしてください。 注意点4 壁配置診断表の直下壁率の計算結果は、重複する耐力壁の長さを2重にカウントする為正しい計算結果となりません。
面材耐力壁の有効最小長さを変更するには(木造)A580180_ssj_sec03
木造壁量計算で大臣認定の455㎜以上600mm未満の面材耐力壁を使用する場合は、「面材耐力壁 最小長さ455㎜」をONにします。
このとき、面材耐力壁が有効となる最小長さは455㎜になります。
「面材耐力壁 最小長さ455㎜」がOFFの場合の面材耐力壁の有効最小長さは、600㎜です。
最小長さ未満の面材耐力壁は、倍率が0になり存在壁量に加算されません。