部材チェック
図面に入力した構造部材が適切かをチェックします。
構造部材をチェックするA612388_ach_sec01
- 「伏図アシスタント」の「部材チェック」をクリックします。
「部材チェックエラーリスト」ダイアログにエラーの一覧が表示されます。 - エラーの箇所をクリックします。
図面や構造パースモニタで、クリックしたエラーの箇所がズームアップされます。 - 図面を修正して、「再チェック」をクリックします。
- エラーがなくなったら、「閉じる」をクリックします。
メモ
- 部材チェックでは、一般的な納まりに対してエラーを表示しています。エラーとなった部分が設計者の意図した納まりの場合には、エラーを無視しても構いません。
- 「部材チェックエラーリスト」ダイアログの「項目」をクリックすると、チェックする対象の項目を設定できます。
- チェック対象をOFFにした項目にエラーがある場合は、「表示対象から外れている項目にエラーがあります」というメッセージが表示されます。そのときは「項目」をクリックしてチェック対象を追加し、再度チェックを行ってください。
表示項目 | チェック内容 |
柱材の接合 | 柱の上下端に横架材があるかチェックします。 |
耐力壁の接合 | 耐力壁を支える柱があるかチェックします。 |
梁・桁の接合 | 横架材を支える柱と横架材があるかチェックします。 |
火打材の接合 | 火打部材を受ける横架材があるかチェックします。 |
梁・桁の卍組 | 梁・桁の部材が卍字で組まれていないかチェックします。 |
梁・桁の長さ | 定尺に割った材木より長くないかチェックします。 |
梁・桁同士のせい | 梁または桁を受ける横架材のせいをチェックします。 |
部材重複・交差 | 芯からの伸び返り値による部材の納まりをチェックします。また、切断されずに交差している部材がないかチェックします。 |
梁・火打ち端部の継手 | 横架材や火打材の端部付近に継手がないかチェックします。 |
特記と構造材長さ | 特記の記号の長さと構造材の長さをチェックします。 |
特記の文字列と構造材属性 | 特記の文字列と構造材属性が一致しているかチェックします。 |
エラー内容と対処法A612388_ach_sec02
表示項目 | エラー内容 | 対象部材 | |
柱材の接合 | ○○の上に梁や桁がありません | 柱・束 | |
ヒント | ○○の上(上階)に梁を設ける。または、非構造柱としてください | ||
○○の下に梁や桁がありません | 柱・小屋束 | ||
ヒント | ○○の下に梁を設ける。または、非構造柱としてください | ||
対処例 | ・上または下に梁を設けます。上に梁を設ける場合は上階で入力します。 ・構造柱でない場合は、部材属性で「非構造柱」にチェックをつける方法もあります。 |
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小屋束の上に母屋や棟木がありません | 小屋束 | ||
ヒント | 小屋束の上に母屋や棟木を設ける。または、削除してください | ||
対処例 | ・母屋や棟木が抜けている部分がないか確認します。 ・母屋などの高さが変わって小屋束から浮いている場合は、小屋束の高さを確認するか、小屋束を配置し直します。 ・不要な小屋束の場合は削除します。 |
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耐力壁の接合 | 耐力壁の横に柱がありません | 耐力壁 | |
ヒント | 耐力壁の左右に柱を配置してください | ||
対処例 | ・耐力壁の両端で柱が抜けている部分に柱を配置します。 |
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梁・桁の接合 | ○○を支える部材がありません | 梁・桁 | |
ヒント | ○○の端部を支える柱などを配置してください | ||
対処例 | ・梁や桁を支える柱や梁を入力します。また、柱と梁の高さ関係も確認します。 ・バルコニー部分など、跳ね出し梁が入るべき位置に梁が配置されている場合は、「アシスト」メニューの「部位変更」を使用して跳ね出し梁に変更します。 ・部材の始点、終点が柱や梁に乗っていない場合(柱面、梁面から入力されている場合など)は、芯まで伸ばします。 |
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火打材の接合 | ○○の端部に梁や桁がありません | 火打 | |
ヒント | ○○を梁などにかかるように配置してください | ||
対処例 | ・火打材の高さを確認します。 ・火打材の始点終点が梁や桁に乗っていない場合は、芯まで伸ばします。 |
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梁・桁の卍組 | ○○が卍組みとなっています | 梁・桁 | |
ヒント | ○○の組み換えを行ってください | ||
対処例 | ・部材の組み方を見直します。 |
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梁・桁の長さ | ○○が基準長さを超えています | 梁・桁 | |
ヒント | ○○に継手を設ける。または、定尺基準長・最大長を確認してください | ||
対処例 | ・「伏図」メニューの「継手」の「継手」を使用して、部材を分割します。 ・木造構造材マスタの割付方法が「定尺割1」「定尺割2」の部材は「基準長さ」を、「一本割」の部材は材種マスタの「1本割のときの最大長さ」を参照しています。これらの値を確認します。 ・長さに関するエラーは警告メッセージであり、構造に関わるエラーではないので、必ずしも修正しなければならないものではありません。 |
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梁・桁同士のせい | ○○の「せい」が相手材の「せい」よりも大きくなっています | 梁・桁 | |
ヒント | ○○の「せい」を確認してください | ||
対処例 | ・横架材の接合位置に支持柱がない場合に、梁せいが受け材のせいよりも大きいと出るエラーです(支持柱がある場合はエラーが出ません)。エラーが出た部材のせい、または相手材のせいを確認します。 |
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○○が相手材の「せい」の2倍を超える柱持たせになっています | 梁・桁 | ||
ヒント | ○○の「せい」を確認してください | ||
対処例 | ・横架材の接合位置に支持柱がある場合に、梁せいが受け材のせいの2倍を超えると出るエラーです。エラーが出た部材のせい、または相手材のせいを確認します。 |
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部材重複・交差 | ○○が他の部材と重なっています | 柱・梁 | |
ヒント | ○○が重ならないように削除するか、伸縮してください | ||
対処例 | ・重なっている部材を削除するか、重ならないように伸縮します。 |
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○○が他の部材と交差しています | 梁・桁 | ||
ヒント | ○○が交差しないように切断するか削除してください | ||
対処例 | ・「伏図アシスタント」の「部材補正」をかけるか、「編集」メニューの「切断」の「分割」を使用して、交差部分をなくします。 |
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梁・火打ち端部の継手 | ○○の端部の近くに継手があります | 梁・桁・火打 | |
ヒント | ○○の配置位置を変更する。または、継手位置を変更してください | ||
対処例 | ・エラーが出た部材の配置位置、または継手の位置を変更します。 |
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特記と構造材長さ | 特記(床)と構造材の長さが3割以上差があります | 梁・桁 | |
ヒント | 特記(床)構造材と特記の配置位置を確認してください | ||
対処例 | ・特記と構造材の配置位置を確認して、特記の配置位置を変更します。 |
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特記の文字列と構造材属性 | 特記(床)の文字列が構造材の属性と一致していない可能性があります | 梁・桁 | |
ヒント | 特記(床)構造材の属性を確認し、特記の文字列を再設定してください | ||
対処例 | ・「専用初期設定:特記」の「入力時設定」でONになっている項目をチェックします。特記と構造材の属性を確認して、特記の文字列(部材、寸法、樹種)を構造材に合わせます。 |