屋根

1. 「屋根」メニューから「屋根」を選びます。
2. 「屋根」ダイアログで軒高、勾配、棟瓦・のし瓦など作成条件を設定します。
   
3. 屋根の領域をクリックします（入力方法：多角円形）。
4. 最後にEnterキーを押す、またはポップアップメニューの「OK」をクリックします。
5. 勾配基準線の始点と終点をクリックします。
   なお、基準線は入力範囲内に限らず、どこを指定してもかまいません。
   
6. 「目地基準を指定する」がONの場合は、目地の割付基準点をクリックします。
   OFFの場合は、この操作はありません。
   

メモ

• 上階に建物躯体がある場合に、上階区画が入力されていないと、軒線自動配置が実行されます。実行後、屋根を入力できるようになります。
• 「他の屋根と取り合う」の機能については、「他の屋根と取り合うには」を参照してください。
• 「上階考慮」の機能については、「下屋を作成するには」を参照してください。
• 「軒線考慮」の機能については、「軒高が異なる屋根を2つ作成するには」を参照してください。
• 3点の高さを指定して屋根を入力するには、「屋根」ダイアログの「高さ3点」をクリックします。軒高基準で屋根の3点の高さを設定して、次のように入力します。
  なお、3点目が目地の割付基準点になります。
  
• 3点の高さを変更するには、「編集」メニューの「高さ変更」の「屋根高さ変更（3点）」を使用します。

屋根を入力後に、「属性変更」で表示されるダイアログの機能について解説します。

屋根タイプ	鼻隠/破風	鼻隠しと破風板の納まりで、鼻隠しと破風板が同じサイズになります。
	破風優先	鼻隠しと破風板の納まりで、破風板の方を優先します。 このとき、破風板形状の詳細設定で「上部足し高」を設定します。
	化粧垂木	鼻隠しなしで化粧垂木を自動描画します。このとき、軒先厚は「0」に設定されます。 化粧垂木は、「垂木せい」「垂木幅」「垂木ピッチ」で描画されます。
	鼻隠/破風無	鼻隠し、破風板をなしとします。この場合、壁仕上は葺き材下端で止まります。
軒先形状	鼻隠が地面に対して垂直方向に納まる形状にするときは「鉛直」をON、鼻隠が屋根に対して直角方向に納まる形状にするときは「直角」をONにします。
軒天形状	軒天井の形状を設定します。 水平 軒天井が地面に対して平行に納まる形状にします。 勾配 軒天井が屋根に対して平行に納まる形状にします。 ※「屋根タイプ」が「化粧垂木」「鼻隠・破風無」のときは、「勾配」固定となります。 ※「構造」が「折版」のときは、「勾配」固定となります。 水平（けらば勾配） 軒天水平の納めを妻壁で行います。
	軒天形状によって、外部天井の作成が異なります。軒天形状を変更した場合は、天井伏図にて外部天井を再作成してください。 軒天形状を「水平」に変更した場合、けらば部分が正常に表現されません。天井伏図にて外部天井を再作成してください。 軒天形状を「水平（けらば勾配）」に変更した場合、天井伏図にて外部天井、さらにパースモニタの立体データの再作成が必要です。
瓦棒	屋根仕上のタイプが「瓦棒」のとき、瓦棒のピッチ、幅、せいを設定します。
構造	屋根の構造（木、2×4、S、RC、ALC、デッキプレート、折版）を設定します。構造によって屋根の断面、ダイアログの設定が異なります。 構造の初期値は、屋根の自動配置・屋根の入力時に指定した外部標準マスタの「構造」が連動します。 使用している屋根仕上マスタが「折版」タイプの場合、構造は「折版」になります（変更不可）。 このとき、「屋根タイプ」は設定不可となり、「軒天形状」は「勾配」固定、「軒先厚」は「0.0㎜」固定となります。
勾配	屋根の勾配を設定します。屋根の構造によって、勾配基準線の高さ基準位置（軒高±）が異なります。 構造 勾配基準位置 木、2×4、S、折版 構造部分の下端 RC、ALC、デッキプレート 構造部分の上端
軒先厚	軒先の厚さを設定します。屋根タイプが「化粧垂木」「鼻隠／破風無」のときは設定できません。
外断熱	屋根が外断熱構造のときはONにして、「設定」で通気層、断熱材の厚みを設定します。
	垂木せいと外断熱（通気層＋断熱材）の厚さが設定した「軒先厚」を超える場合、「軒先厚」は垂木せい＋外断熱（通気層＋断熱材）の厚さに変更されます。 構造が「折版」、または屋根タイプが「化粧垂木」「鼻隠/破風無し」の場合、外断熱を設定できません。
鼻隠/破風	「材質」で鼻隠・破風板の材質（木製／金属製／セメント系／その他）を設定します。 「鼻隠」「破風」で段数を設定し、「詳細」で各段の幅と高さを設定します。
けらば瓦	屋根線属性「けらば」の位置で表現するけらば瓦のタイプ（L字型／S字型／ I 字型）を設定します。表現しない場合は「なし」を選択します。けらば瓦の形状は「詳細」をクリックして「けらば瓦」ダイアログで設定します。
	「専用初期設定：屋根配置条件」の「けらば自動判断」がONの場合は、屋根仕上マスタの屋根タイプより、次のようにけらば瓦が自動設定されます。 なし 和瓦／瓦棒／コロニアル／折版／防水／葺材なし L字型 平板瓦 S字型 洋瓦 I字型 なし
鉛直屋根	屋根の屋根線属性に「鉛直屋根」に設定されている場合、「鉛直屋根」で鉛直屋根の仕上と下端高を設定します。

各構造の屋根の矩計図は、次図のようになっています。

木造・2×4

S造

RC造

ALC

デッキプレート

折版

屋根の属性変更ダイアログの「鼻隠」「破風」の「詳細」で設定します。

鼻隠し段数設定

鼻隠厚	鼻隠厚、破風板厚には、「物件初期設定：屋根」の鼻隠厚の設定が連動します。
1段目幅 2段目高
軒先厚 けらば高	軒先厚、けらば高には、屋根の属性変更ダイアログの「軒先厚」が連動します。 「破風優先」で材質が「その他」以外の場合は、けらば高を変更できます。このとき最小値は「軒先厚」で設定している軒先厚で、それより大きい値を設定します。
上部足し高	破風板上端から屋根仕上下端までの高さを設定して上方向にオフセットする場合は、オフセット値を設定します。