
専用初期設定:建具
外皮となる建具の仕様の初期値を設定します。各熱的境界データの入力時や自動配置するデータの初期値になります。

3Dカタログ建具のガラス仕様、性能を使用するにはA560150_stt_sec00
「建具属性の3Dカタログ仕様を優先する」をONにします。
この設定で建具の熱的境界データを自動配置、または入力すると、3Dカタログ建具に設定されているガラスの仕様、性能を使用して計算します。
3Dカタログ建具のデータ、専用初期設定のデータのどちらを使用しているかは、「熱的境界(建具)」ダイアログで確認できます。
メモ
- ZEROの起動時に表示される「3Dカタログ.com設定」画面で「3Dカタログ.comを使用する」をOFFにしている場合は、「専用初期設定:建具」ダイアログに「建具属性の3Dカタログ仕様を優先する」が表示されません。
- Archi
Masterに登録されている建具が入力されている場合、「建具属性の3Dカタログ仕様を優先する」がONの場合でも専用初期設定のデータが使用されます。また、3Dカタログの仕様に変更することはできません。

建具に付属する部材の連携条件を変更するにはA560150_stt_sec05
熱的境界(建具)のU値を求める際に、建築的に設置される付属部材により熱貫流率を補正するときは、「U値」の「雨戸・シャッター等付属部材による補正を行う」をONにします。
ONの場合、雨戸付、シャッター付、内障子付の建具については熱的境界(建具)の「付属部材の熱抵抗」に以下のように連携し、付属部材によって定められている熱抵抗値で開口部の熱貫流率が補正されます。
建具に付属する部材 | 付属部材の熱抵抗 |
雨戸、シャッター | シャッター若しくは雨戸 |
内障子、内障子+雨戸、内障子+シャッター | 障子 |
※ 建具に単独の雨戸やシャッターを配置した場合は連携できません。 |
OFFの場合は、すべての建具の「付属部材の熱抵抗」が「なし」になります。

ガラスの仕様の初期値を変更するにはA560150_stt_sec02
平均日射熱取得率(ηA)の計算に用いる熱的境界(建具)のガラス仕様の初期値は、「η値」で設定します。
ガラスの仕様を選ぶか、方位別にガラスの仕様を設定します。
ガラスの仕様を選択する
「仕様」をONにして、仕様のボタンで開く「開口部仕様選択」ダイアログから選択します。
枠:木又は樹脂製 | 平成28年基準の「住宅の平均日射熱取得率算出に用いる材料種別の熱物性値等」の木製建具または樹脂製建具のガラス仕様の一覧を表示します。 |
枠:金属・樹脂(木)複合他 | 平成28年基準の「住宅の平均日射熱取得率算出に用いる材料種別の熱物性値等」の木と金属(アルミ)の複合材料製建具または樹脂と金属(アルミ)の複合材料製建具、金属(アルミ)製熱遮断構造建具または金属(アルミ)製建具のガラス仕様の一覧を表示します。 |
ユーザー設定 | 任意に設定したガラス仕様の一覧を表示します。 |
H28年基準 | 平成28年基準のガラス仕様の一覧を表示します。現在は、平成28年基準のガラス仕様を選択します。 |
H25年基準 | 平成25年基準のガラス仕様の一覧を表示します。既存のデータで平成25年基準のガラス仕様を使用している場合に、ONになります。 平成29年4月より平成25年基準のガラス仕様は使用できませんので、「H28年基準」をONにして、平成28年基準のガラス仕様を選択してください。 ![]() |
メモ
- 「開口部仕様選択」ダイアログの「内容編集」をクリックすると、ガラスの仕様の追加や内容の変更が可能になります。なお、使用する取得日射量補正係数(f1およびf2)を求めるためのガラスの種別を変更するときは、編集画面の「ガラス区分」をクリックして選択します。選択したガラスの仕様と地域区分、方位によって、使用する補正係数が決まります。
方位別にガラスの仕様を設定する
ガラスの仕様を方位別に設定しておくことで、熱的境界(建具)の自動配置時、入力時に、自動で取得する方位によってガラスの仕様を設定します。

取得日射量補正係数の条件を変更するにはA560150_stt_sec04
熱的境界(建具)のη値を求める際に使用する取得日射量補正係数は、「η値」の「日射取得量の補正方法」で計算方法の初期値を選びます。
詳細法(数表を用いる) | f1、f2を求めるための数表を使用します。補正係数をそれぞれの建具の「l1」「l2」の値で計算します。 |
定数(冷房期=0.93 暖房期=0.51) | すべての建具の補正係数を、冷房期は「0.93」、暖房期は「0.51」で計算します。 |
メモ
- 取得日射量補正係数の数表は、国立研究開発法人 建築研究所のサイトよりダウンロードできます。
「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報」の「住戸の設計一次エネルギー消費量算定方法」
3-3 外皮の日射熱取得 「取得日射量補正係数」
日除けの庇の寸法について
先端が斜めの庇の寸法の基準を変更するには、「軒先位置」をクリックして選択します。
庇の張り出し寸法と窓の上端からの垂直距離が変わり、日射の取得量が変わります。

建具の面積算定の条件を変更するにはA560150_stt_sec03
熱的境界面積を算定する建具の幅と高さに、枠を含むかどうかは「開口寸法」で設定します。
枠を含むときは「外法」、枠を含まないときは「内法」を選択します。