
専用初期設定:仕様
各部位の構成材料を登録して実質熱貫流率を求め、熱的境界の仕様として登録します。
メモ
- 他のところで熱的境界仕様を選択する際、「内容変更」をONにして変更するとこの専用初期設定の内容も変わります。

熱的境界の仕様を登録するにはA560120_ssy_sec01
ここでは、「専用初期設定:材料」の「ユーザー材料」で登録した材料を使って、熱的境界仕様を登録する手順を解説します。
- 「グループ」で登録する仕様一覧のグループを選びます。
- 一覧で登録する行を選び、「計算」をクリックします。
グループ 仕様の登録方法 外壁1
外壁2
床
天井
屋根その他1(計算)
その他2(計算)「仕様設定」をクリックして、仕様等を設定します。
次の操作手順を参照してください。建具1
建具2
建具3
建具4その他3(入力)
その他4(入力)「仕様設定」を使用できません。
直接、「仕様名称」「平均熱貫流率」に入力します。 - 「仕様設定」ダイアログで、仕様の名称を入力します。
- 断熱材の施工方法を選びます。
※「ユーザー設定」を選んだ場合は、「部位区分」や「熱橋面積比」を設定します。 - 「室内側表面熱伝達抵抗Ri」で室内側、「外気側表面熱伝達抵抗Ro」で外気側の表面熱伝達抵抗値を設定します。
- 熱的境界仕様を構成する材料を、セルをダブルクリックして「材料選択」ダイアログの「ユーザー材料」から選びます。
※「材料選択」ダイアログの「ユーザー材料」には「専用初期設定:材料」で登録した材料および空気層が表示されます。
※ 断熱材以外の躯体、面材は、3ページ、4ページ目に登録されています。 - その材料の部位(断熱部/熱橋部)を設定します。
断熱材が入る部分は「断熱部」、入らない部分は「熱橋部」にチェックを付けます。断熱部と熱橋部の両方に含まれるときは両方にチェックを付けます。 - 算出された「平均熱貫流率」を確認して、「OK」をクリックします。
- 仕様の一覧に、名称と実質熱貫流率が登録されます。
メモ
- 「境界グループ」で「建具1~4」「構造熱橋部」を選んだ場合は、「計算」を使用できません。直接、仕様名称と熱貫流率を入力して登録します。
- 一覧に登録した仕様は、
「上へ」
「下へ」で上下に移動できます。
- 「材料選択」ダイアログの「編集」をクリックすると、一覧に登録されている材料または空気層の移動や各項目の変更が可能になります。ここで変更すると、「専用初期設定:材料」に登録されている内容が変更されます。
- 仕様をコピー、移動、削除するには、「仕様一覧」で右クリックして「コピー」「切り取り」「貼り付け」「削除」で行うことができます。

メーカー断熱材を使用して仕様を登録するにはA560120_ssy_sec03
使用するメーカーの断熱材を登録する前に、メーカーの断熱材のデータをインポートする必要があります。
「メーカーの断熱材の取り込みについて」を参照してください。
- 「グループ」で登録する仕様一覧のグループを選びます。
※ メーカーの断熱材を登録できるのは、外壁、床、天井、屋根、基礎です。 - 一覧で登録する行を選び、「仕様設定」をクリックします。
- 「仕様設定」ダイアログでセルをダブルクリックします。
- 「材料選択」ダイアログの「メーカー断熱材」をクリックします。
- メーカー、シリーズなど検索する断熱材の条件を設定します。
- 登録する断熱材をダブルクリックします。
- メーカーの断熱材のタイプによっては、「d」(厚さ)を変更します。
※ 断熱材によっては変更できないものもあります。

「仕様設定」ダイアログの機能A560120_ssy_sec02
「仕様設定」ダイアログは、「グループ」が「外壁1」「外壁2」「床」「天井」「屋根」「その他1(計算)」「その他2(計算)」のときに表示されます。
次は、「断熱材の施工法」が「ユーザー設定」のときのダイアログです。
仕様名称 | 材料を構成する仕様の名称を入力します。入力した名称が仕様リストに表示されます。 | ||||||||||||||||||
断熱材の施工法 | 工法別の施工法(付加断熱を併用するかどうか)を選びます。 登録する境界グループ(外壁、床など)によって表示される施工法が異なり、選択した施工法によって「部位区分」や「熱橋面積比」が設定されます。 任意の値を設定したいときは「ユーザー設定」を選びます。 ※ 部位によって断熱材の施工法は異なります。次は「外壁」の場合の断熱材の施工法です。 ![]() |
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部位区分 熱橋面積比 |
「断熱材の施工法」で「ユーザー設定」以外を選んだ場合は、固定値になります。 「断熱材の施工法」で「ユーザー設定」を選んだ場合、「部位区分」のセルをダブルクリックして任意の名称を登録できます(10列まで)。設定した部位区分に対して「熱橋面積比」で比率を入力します。 断熱部(一般)/熱橋部について 例えば「天然木材」は熱橋部であるため、「熱橋部」だけをONにして、断熱材は「断熱部」だけをONにします。 合板など壁全体に貼られるものは、断熱部と熱橋部の両方に含まれることになるため、「断熱部」と「熱橋部」の両方をONにします。 ![]()
・熱橋面積比の標準値は、以下の参考文献で定められています。 ・「熱橋面積比」の合計が「1.0」以外の場合は、熱貫流率を計算できません。 |
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室内側表面熱伝達抵抗Ri | 室内側の表面熱伝達抵抗値(㎡K/W)を入力します。 登録する境界グループ(住宅の部位)に応じて、次の値を入力します。
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λ、d | 選択した材料の熱伝導率(λ)と厚さ(d)が表示されます。 厚さ(d)は、セルをダブルクリックまたはF2キーで、値(㎜)を変更できます。 ※ここで、材料の厚さを変更しても、「材料選択」ダイアログに登録されている厚さは変更されません。 |
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D/λ | 各材料の熱貫流抵抗値(D/λ)が表示されます。 熱貫流抵抗に加算する部位区分(断熱部、熱橋部)にチェックを付けます。 ※ 厚みは、m単位で計算されます。 ※ 熱貫流抵抗値の丸めは、「専用初期設定:丸め」の「材料の熱抵抗値」で設定します。 |
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外気側表面熱伝達抵抗Ro | 外気側の表面熱伝達抵抗値(㎡K/W)を入力します。 登録する境界グループ(住宅の部位)に応じて、次の値を入力します。
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熱貫流抵抗 | 断熱部、熱橋部それぞれについて、熱伝達抵抗Ri・熱伝達抵抗Ro・各材料の熱貫流抵抗値の合計を表示します。 各材料の熱貫流抵抗値は、部位区分別にチェックを付けた材料のみ加算されます。 |
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熱貫流率 | 断熱部、熱橋部の「熱貫流抵抗」の逆数を表示します。 | ||||||||||||||||||
平均熱貫流率 | 断熱部、熱橋部の「熱貫流率」と「熱橋面積比」の積の合計を表示します。この値が仕様リストの「実質熱貫流率」に登録されます。 | ||||||||||||||||||
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選択した材料、空気層を上下に移動します。 | ||||||||||||||||||
材料 | 「材料選択」ダイアログを開いて、仕様を構成する材料、空気層を選びます。![]() |
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削除 | 選択した材料、空気層を取り消します。 | ||||||||||||||||||
外張断熱で 下地あり |
「断熱材の施工法」が「ユーザー設定」「各工法共通:熱橋がない場合」のときに表示されます。 下地のある壁の断熱材の熱抵抗を0.9倍にします。一覧から対象の断熱材を選択してから、この項目をONにします。 ![]() |