金物
部材に金物を自動設定します。

部材に金物を自動設定するA612394_akn_sec01
金物の自動設定は、木造壁量計算や床小屋伏図のデータをすべて入力し終えてから行います。
「伏図アシスタント」の「金物」をクリックします。
- 金物を自動設定する部材を選択します(選択方法:要素範囲)。
- 「金物自動設定条件」ダイアログで金物設定や記号表示の条件を設定して、「OK」をクリックします。
(詳しくは、「専用初期設定:金物設定」を参照) - 金物が設定され、「表示」を「○」に設定した部材には金物記号が表示されます。
メモ
- 金物を自動設定すると、部材の属性の「詳細」タブで金物が設定されます。
「表示」を「×」で自動設定した部材も、こちらで「表示」ONに変更できます。 - 自動設定する金物は、金物マスタの「金物自動設定」タブで設定します。
なお、自動設定時に使用するマスタは、「物件初期設定:マスタ環境-構造図マスタフォルダ」の「金物マスタタイプ」で設定されているマスタです。 - 金物表記のフォントは、「共通初期設定:フォント」の「寸法線」で設定します。
- 金物表記の文字サイズは、「物件初期設定:CAD関連-寸法・引出線」の【寸法線】で設定します。

金物自動設定の条件A612394_akn_sec02
金物を設定する部材と取り付け部、および設定条件は、以下の表の通りです。
金物マスタ | 対象部材 | 設定条件 | ||
組 | 部材 | 取付部 | ||
床 | 束 | 柱頭 | 床束 | 全ての束の柱頭に設定 |
土台 | 継手 | 土台 | 土台同士の継手部分の片側に設定 | |
L型・T型・十字交差部 | 土台同士のL型・T型・十字の端部に設定 | |||
大引 | 両側 | 大引 | 全ての大引の両側に設定 | |
桁・梁・胴差 | 胴差・通し柱との接合部(T1) | 胴差 | 通し柱の片側に胴差がくる場合に、胴差の端部に設定(木造壁量計算の通し柱属性が「T1」のとき) |
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胴差・通し柱との接合部(T2) | 通し柱の片側に胴差がくる場合に、胴差の端部に設定(木造壁量計算の通し柱属性が「T2」のとき) ※接合部の仕様は木造壁量計算で設定 |
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胴差・通し柱との接合部(T3) | 通し柱と胴差の接合部の近くに90×90以上の筋かいがくる場合(通し柱が建物の出隅にあるか、筋かい壁が外壁と直交して接する場合)に、胴差の端部に設定(木造壁量計算の通し柱属性が「T3」のとき) ※接合部の仕様は木造壁量計算で設定 |
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接合部 両側 | 梁(床) 間仕切桁(床) マクラ(床) 床梁 桁(床) 跳ね出し梁 頭つなぎ(床) |
せいのサイズを元に、胴差以外の横架材の両端部全てに設定 ※対象部材の伸び返り値がマイナスの端部に限る |
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火打梁 | 火打梁(床) | 全ての火打梁の両側に設定 | ||
火打金物 | 火打金物(床) | 全ての火打金物に設定 | ||
軸 | 柱 | 柱頭/柱脚 | 管柱 通し柱 隅柱 丸柱 床柱(角) 床柱(丸) |
1. 木造壁量計算の情報(柱属性変更)を考慮 2. 木造壁量計算の「専用初期設定:柱接合部」の判定方法を考慮 3. 柱にとりつく壁が全て真壁の場合は金物マスタの真壁、それ以外は大壁の情報を参照 ※接合部の仕様は木造壁量計算で設定 |
筋かい | 端部 | 耐力壁 | 筋かいのサイズを元に、全ての筋かいの端部に設定 | |
交差部(ダブル) | たすき掛けの筋かいの交差部に設定 | |||
ポーチ柱 | 柱脚 | ポーチ柱(角型) ポーチ柱(丸型) |
全てのポーチ柱の柱脚に設定 | |
小屋 | 桁・梁 | 両側 | 軒桁 敷梁 妻梁 間仕切桁(小屋) 小屋梁 桁(小屋) 丸太 化粧丸太 マクラ(小屋) 頭つなぎ(小屋) |
せいのサイズを元に、他の部材で支持される横架材の端部に設定 ※対象部材の伸び返り値がマイナスの端部に限る |
登梁 | 上部・下部共通 | 登梁 | 全ての登梁に設定 | |
小屋束 | 柱頭/柱脚 | 小屋束 | 全ての小屋束の柱頭/柱脚に設定 | |
棟木・母屋 | 継手 | 棟木 母屋 |
部材同士の継手部分の片側に設定 | |
小屋束との接合部 | 棟木・母屋と小屋束との接合部に設定 | |||
垂木 | 垂木 | ・垂木と軒桁の接合部に設定 ・建物外のケラバ部における垂木と母屋、鼻母屋、軒桁、棟木の接合部に設定 ・垂木と棟木の接合部に設定 |
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隅木 | 隅木と軒桁の接合部 | 隅木 | 全ての隅木の低い端部に設定 | |
隅木と棟木の接合部 | 隅木の上端部が棟木と接する場合に設定 | |||
方形 | 隅木の上端部が棟木と接しない場合に設定 | |||
火打梁 | 火打梁(小屋) | 全ての火打梁の両側に設定 | ||
火打金物 | 火打金物(小屋) | 全ての火打金物に設定 |

通し柱の金物設定についてA612394_akn_sec03
「自動立上」または、
「伏図アシスタント」の「読み込み」を実行すると、通し柱の属性には「通し階」が設定されます。
金物を自動設定すると、各階の金物の表示は「通し階」によって次表のようになります。
床伏図 | 通し柱(A) | 通し柱(B) | 通し柱(C) | |||
通し階 | 金物の表示 | 通し階 | 金物の表示 | 通し階 | 金物の表示 | |
3階 |
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無し |
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|||
2階 |
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無し |
![]() |
無し |
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|
1階 | 現階 |
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現-上階 |
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現-2階 |
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メモ
- 床伏図2階、3階で下階の通し柱を読み込む際に、通し階が「現-上階」「現-上2階」の場合は、現階の通し柱は「無し」に設定されます。
- 床伏図2階で「現-上階」の通し柱を読み込むと、2階の通し柱は1階通し柱の金物情報を参照します。
「現-上2階」の通し柱の場合は、3階の通し柱が1階通し柱の金物情報を参照し、2階では参照しません。 - 通し階が「無し」の場合、金物は参照のみで設定できません。
また、「無し」の通し柱に表示されている金物は、積算や金物リストの対象になりません。