べた基礎
1階にべた基礎の領域を入力します。べた基礎は基礎梁で囲まれている範囲に入力します。建物外周を囲むように1つの領域とした入力は行わないでください。
べた基礎は、「初期設定:物件情報」の「地業」が「べた基礎」のときに入力できます。

べた基礎を入力するA630438_btk_sec01
「基礎」メニューから「べた基礎」を選びます。
- 「べた基礎」ダイアログでべた基礎の厚さ、天端高、鉄筋などを設定します。
- ここでは、入力方法が「矩形」であることを確認します。
- べた基礎の領域を指定します。

べた基礎が計算対象となる条件A630438_btk_sec02
べた基礎が基礎梁で囲まれている
べた基礎は基礎梁で囲まれている必要があります。次図のように、べた基礎の辺に基礎梁がない場合、計算結果にエラー「べた基礎 固定辺が計算対象外です。」が表示されます。
基礎梁を追加する、べた基礎を合成するなど対処してから、再度計算を実行してください。
べた基礎の形状が矩形である
べた基礎の形状は、矩形である必要があります。
また、矩形の隅部が一部欠けるようなL字型でも、べた基礎の領域面積が最大矩形の面積の90%を超える場合は、矩形として計算されます。
ただし、計算対象外となるべた基礎の形状もあります。この場合、計算結果にエラー「べた基礎 形状が計算対象外です。」が表示されます。
メモ
- 他のべた基礎とスラブ厚や配筋を同じとする場合で、面積が小さく明らかに応力も小さいと判断できる場合は、設計者の判断により「計算書出力」を「しない」に変更して計算対象外としてかまいません。

「べた基礎」ダイアログの機能A630438_btk_sec03
計算書出力 | 部材を構造計算書に出力するかどうかの設定です。 構造計算書「基礎の設計」には出力しない場合は「しない」、出力する場合は「する」に変更します。 |
基礎符号 | 構造計算書「べた基礎の検定」で表示するべた基礎の符号を任意に決めたいときは、「初期設定:構造計算条件Ⅰ」ダイアログの「基礎符号を設定する」をONにして基礎の符号を設定します。 OFFのときは、自動的に設定されます。 |
厚さ | べた基礎の厚さを設定します。この「厚さ」は、「スラブ筋の検定」で使用されます。 初期値は、「初期設定:物件情報」の「べた基礎底盤厚」で設定します。 ※ べた基礎の厚さによって、有効地耐力が次式で算出されます。 ・ 有効地耐力fe’=長期許容地耐力fe-24×べた基礎底盤厚 |
天端高 H | GLからのべた基礎の高さ位置を設定します。 GLと同じ高さの場合は、「0」を入力します。GLより低い場合は、マイナスの数値で設定します。 ![]() |
主筋重心 | 基礎梁の上端で使用する主筋について設定します。「スラブ筋の検定」で使用されます。 |
上 | 主筋の中心から上方向のコンクリートの面までの距離を設定します。 初期値は、「初期設定:物件情報」の「主筋重心:上」で設定します。 |
下 | 主筋の中心から下方向のコンクリート面までの距離を設定します。 初期値は、「初期設定:物件情報」の「主筋重心:下」で設定します。 |
配筋 | シングル配筋にするかダブル配筋にするかを設定します。「ダブル」の場合、短辺方向と長辺方向の上下に配筋されます。 |
コメント | べた基礎に対するコメントを設定します。コメントは、CAD画面のべた基礎領域に表示されます。構造計算書には反映されません。ただし、「初期設定:構造計算条件Ⅰ」ダイアログの「基礎符号を設定する」がONの場合は、「基礎符号」が優先されます。![]() 「▼」をクリックしてリストからコメントを選ぶこともできます。べた基礎用のコメントは、 ![]() |
短辺方向 | スターラップ筋、または縦筋について設定します。 |
鉄筋径 | スターラップ筋、または縦筋に使用する鉄筋径を選びます。 D10・D13・D16、D19・D12で使用する鉄筋の種類は、「初期設定:物件情報」の「鉄筋種類」で設定します。「SD295A」「SD345」によって主筋の長期許容引張応力度ftが異なります。 |
ピッチ | スターラップ筋、または縦筋のピッチを設定します。 |
下端 鉄筋径 | スターラップ筋、または縦筋の本数を設定します。 |
下端 ピッチ | スターラップ筋、または縦筋の本数を設定します。 |
長辺方向 | スターラップ筋、または縦筋について設定します。 |
鉄筋径 | スターラップ筋、または縦筋に使用する鉄筋径を選びます。 D10・D13・D16、D19・D12で使用する鉄筋の種類は、「初期設定:物件情報」の「鉄筋種類」で設定します。「SD295A」「SD345」によって主筋の長期許容引張応力度ftが異なります。 |
ピッチ | スターラップ筋、または縦筋のピッチを設定します。 |
下端 鉄筋径 | スターラップ筋、または縦筋の本数を設定します。 |
下端 ピッチ | スターラップ筋、または縦筋の本数を設定します。 |
メモ
- べた基礎の「接地圧の検定」では、べた基礎に取り付く基礎梁から立上り重量(=基礎梁の立上り幅×(基礎梁高-底盤厚)×基礎梁長×24、境界線上は1/2)を算出しますが、それぞれの基礎梁の立上り幅で計算されます。
・ 0.150×(0.550-0.150)×3.640×24=5.242
・ 0.150×(0.550-0.150)×3.640×24=5.242
・ 0.150×(0.550-0.150)×3.640×24=5.242
・ 0.300×(0.300-0.150)×3.640×24×1/2=1.966
立上り合計=17.692kN