アンカーボルト/引抜検定
せん断耐力の検定を行うためのアンカーボルト、土台の曲げ耐力とアンカーボルトの引張耐力の検定を行うための引抜検定用のアンカーボルトを入力します。
これらの検定を行うには、「初期設定:計算条件(方針)」の「アンカーボルトと土台の検討を行う」をONします。構造計算書に出力しないときはOFFにします。
アンカーボルト | 「アンカーボルトのせん断耐力の検定」で使用します。 |
引抜検定 | 「土台の曲げ耐力の検定」と「アンカーボルトの引張耐力の検定」で使用します。 ※ 引抜検定用で入力されたアンカーボルトは、「アンカーボルトのせん断耐力の検定」では計算されません。この検定を行うには、 ![]() |

アンカーボルトを入力するA630442_ank_sec01
「基礎」メニューから「アンカーボルト」を選びます。
- 「アンカーボルト」ダイアログで径とオフセットを設定します。
- アンカーボルトを配置する基準位置をクリックします。
オフセットを柱芯からの距離にしているときは、柱芯を指定します。 - 取り付ける土台の方向をクリックします。

ホールダウン金物用アンカーボルトの引張耐力を検定するA630442_ank_sec02
次図のように柱にホールダウン金物用アンカーボルトM16が取り付く場合、ホールダウン金物は、土台を介さずアンカーボルトM16と直結して基礎と緊結するため、土台に曲げモーメントは生じませんが、アンカーボルトの引張耐力を検定する必要があります。
「基礎」メニューから「引抜検定」を選びます。
- 「引抜検定」ダイアログの「アンカーボルト(柱脚接合部金物)」を「基礎に埋込む」に変更します。
- 「アンカーボルト径」「基礎埋込み長さ」を設定します。
- 検定する柱とアンカーボルトが取り付く方向を指定します。

アンカーボルトが柱から離れた位置にあるときの土台の曲げを検定するA630442_ank_sec03
次図のようにアンカーボルトが柱から離れた位置にある場合、柱の引き抜き力により土台に曲げモーメントが生じるため、土台の曲げ耐力とアンカーボルトの引張耐力を検定検定する必要があります(設計者の判断)。
柱の引張力は、土台を介して左右のアンカーボルトM12に分配されるため、柱を基準に左右のアンカーボルトに対して土台に生じる曲げと引張耐力を検定します。
「基礎」メニューから「引抜検定」を選びます。
- 「引抜検定」ダイアログの「アンカーボルト(柱脚接合部金物)」を「土台付け」に変更します。
- 「アンカーボルト径」「基礎埋込み長さ」と「角座金」の「仕様」を設定します。
- 「取付距離+」「取付距離-」に、柱からのアンカーボルトの取付距離を設定します。
- 検定する柱とアンカーボルト(1)が取り付く方向(+方向)を指定します。