根太・荷重方向
床荷重(バルコニー、ベランダ、小屋裏収納、その他の鉛直荷重も同様)を伝達するために、根太・荷重方向が必要です。既製品のベランダなどのように実際は根太がない領域にも、ベランダ荷重を伝達するために根太・荷重方向の入力が必要です。

根太・荷重方向を入力するA630474_ndk_sec01
「床組」メニューから「根太・荷重方向」を選びます。
- 「根太・荷重方向」ダイアログで材料、ピッチ、幅、せいを設定します。
- 根太・荷重方向の領域を指定します。
- 荷重方向を変更するときは、
「属性変更」で根太・荷重方向を選びます。
- 垂直方向から水平方向に変更するときは、「方向変更」を「水平方向」に変更して「OK」をクリックします。
メモ
- 床荷重があっても、根太・荷重方向が入力されていない領域には床荷重はかかりません。階段領域の床荷重が設計上不要もしくは考慮しない場合、根太・荷重方向を入力しないでください。
- 根太がない既製品ベランダの場合、ベランダの荷重を伝達するために根太の入力が必要です。ただし、「計算書出力」を「しない」にしてください。
- 根太・荷重方向を支える部材は、梁、土台、大引になり、これらは根太のスパンに影響します。
「構造計算パースモニタ」で根太・荷重方向の立体は表現されません。

根太レス工法の場合A630474_ndk_sec02
根太レス工法の場合も、床荷重の伝達方向(力の流れる方向)を決めるために根太・荷重方向が必要です。
この場合、「初期設定:構造計算条件Ⅰ」の「根太表現をしない」をONにします。このとき、以下のようになります。
・ 根太・荷重方向の属性にある「計算書出力」は「しない」が初期値となります。入力済みの場合は変更されません。
・ 構造計算書の出力結果から根太に関する項目が削除されます。
「使用材料および許容応力度」から根太の項目が削除されます。
「柱壁伏図、断面図、床伏図」の床伏図の凡例内の根太は、床荷重方向として表示されます。
「根太の設計」の項目が削除されます。

「根太・荷重方向」ダイアログの機能A630474_ndk_sec03
計算書出力 | 部材を構造計算書に出力するかどうかの設定です。 床荷重の伝達だけを構造計算で考慮させ、構造計算書「根太の設計」には出力しない場合は「しない」、出力する場合は「する」に変更します。「する」の場合、CAD画面の部材に「*」印が表示されます。 ![]() ![]()
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ピッチ | 根太の間隔を30㎜~3000㎜の範囲で入力します。ピッチは「根太の設計」にも影響します。 | ||||
方向変更 | 入力時には設定できません。入力時は、短辺方向に荷重方向が設定されます。 荷重方向は、 ![]() |
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材料 | 基準強度マスタから使用する強度の木材を選択します。 | ||||
幅 せい |
部材の幅、せいを設定します。 |