床構面/屋根構面/火打構面
床部分に床構面、屋根部分に屋根構面を入力します。また水平構面の許容耐力を上げるために火打構面を入力します。

床構面を入力するA630550_ykk_sec01
吹抜を除く床部分に、水平力に対向する水平構面を入力します。階で同じ仕様ならば、1つの床構面を入力してもかまいませんが、構造計算のエラー解消のため、一部だけ仕様を変更することも考えられます。部屋ごとに仕様を変更することも考えられるときは、部屋ごとに構面を入力しておきます。
1階鉛直構面を支える水平構面は、2階伏図で入力します。
「水平」メニューから「床構面」を選びます。
- 「水平構面の仕様」で床構面の仕様を選びます。
- ここでは、入力方法が「矩形」であることを確認します。
- 構面の範囲を指定します。
- 同様に、残りの床構面を入力します。
メモ
- 床構面の仕様は、「初期設定:構造計算条件Ⅱ」の「水平構面倍率設定」で設定します。

屋根構面を入力するA630550_ykk_sec02
屋根部分に、水平力に対向する水平構面を入力します。
「水平」メニューから「屋根構面」を選びます。
- 「水平構面の仕様」で屋根構面の仕様を選びます。
- ここでは、入力方法が「矩形」であることを確認します。
- 構面の範囲を指定します。
メモ
- 屋根構面の仕様は、「初期設定:構造計算条件Ⅱ」の「水平構面倍率設定」で設定します。

火打構面を入力するA630550_ykk_sec03
火打構面を入力することで、床構面の剛性が上がり、水平構面の許容耐力を上げることができます。
ただし、火打構面の仕様にある条件を満たさなけば、水平構面の耐力アップにはなりません。
「水平」メニューから「火打構面」を選びます。
- 「水平構面の仕様」で火打の仕様を選びます。
- 火打構面と同時に火打を入力するときは、「火打自動入力」で火打を入力する箇所をクリックします。
※ 火打構面だけを入力して、後で火打の位置を変更したいときは、「火打自動入力」を設定しないでください。 - ここでは、入力方法が「矩形」であることを確認します。
- 構面の範囲を指定します。
メモ
- 火打構面の仕様は、「初期設定:構造計算条件Ⅱ」の「水平構面倍率設定」で設定します。
- 自動入力した火打・火打金物の位置は、
「床組」をクリックすると確認できます。
- 「火打自動入力」で火打を指定しなかったとき、火打構面の四隅以外に追加したいときは、
「床組」メニューの「火打梁」「火打金物」で火打構面内に手入力してください。
- 火打構面を構成する梁に継手があると、構造計算でエラーが出ます。火打構面は、継手のない梁で囲まれた矩形範囲に設定します。
梁に継手があっても火打構面とみなされる場合、火打構面を構成する梁に継手がある場合でも、次図(左)のように2本の梁が他の構面より伸びている場合はOKとなり火打構面とみなされます。次図(右)のように、1本の場合は火打構面とはみなされません。
火打構面の仕様の選び方
火打構面の仕様は次のように選びます。
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① | 火打構面を構成する梁の最小梁せいを確認します。左図では150㎜以上です。 |
② | 火打構面を設定する面積を算出します。左図の火打構面の面積は13.24㎡です。 | |
③ | 火打構面を構成する火打材の本数を確認します。 左図では、構面内に3本の火打材が配置されているため、「13.24㎡/3本=4.4㎡」より1本あたり4.4㎡の面積を負担することになります。 |
以上より、火打構面の仕様は「H08:火打金物HB、平均負担面積5.0以下、梁せい150.0以上」になります。