床小屋伏図を開く/基礎伏図を開く/伏図との比較/伏図へ反映
構造計算で入力したデータと、木造基礎伏図、床小屋伏図に入力されている部材が一致するかチェックし、構造計算の内容を木造基礎伏図、床小屋伏図に反映します。

床小屋伏図・基礎伏図を開くA630710_fsz_sec01
構造計算で開いていた階の床伏図または小屋伏図を開きたいときは、「伏図」メニューから「床小屋伏図を開く」を選びます。
木造基礎伏図を開きたいときは、「伏図」メニューから「基礎伏図を開く」を選びます。

伏図と整合性をチェックするA630710_fsz_sec03
構造計算で入力したデータと、基礎伏図、床小屋伏図に入力されている部材が一致するかチェックします。伏図からデータを読み込んだ後に構造計算でデータを修正した場合、それを伏図に反映させるときに使用します。
「伏図」メニューから「伏図との比較」を選びます。
画面の左側に「整合チェック」パネルが表示され、伏図と構造計算のウィンドウが並べて表示されます。- パネルからエラーをクリックします。
伏図と構造計算の両方のウィンドウで、エラーに該当する箇所が拡大表示されます。赤色の行のエラー 図面ごとの整合化のみ可能です。 青色の行のエラー 図面ごとの整合化に加え、指定したエラーの部材だけの整合化が可能です。 - 部材の属性などを確認して、エラーの内容を確認します。
- 伏図の方を修正する場合は、「床小屋伏図を整合化」(基礎伏図のエラーを選択しているときは「基礎伏図を整合化」)をクリックします。
- 「整合チェック(整合化)」ダイアログで処理を選択します。
選択されている部材を整合化 青色の行のエラーを選択している場合に表示されます。
エラーの部材だけを整合化します。構造計算データ読込 選択している図面を整合化します。複数のエラーの部材があった場合、まとめて整合化されます。 - 「構造計算データ読込」を選んだ場合は、確認画面で処理を選択します。
はい 選択している図面を全階(例:1階~小屋)まとめて整合化します。 いいえ 現在の階だけを整合化します。 キャンセル 整合化を中止します。 - 確認画面で「OK」をクリックします。
- 「再チェック」をクリックして、エラーを更新します。
- 同様にして残りのエラーを整合化し、終了したら「閉じる」をクリックします。
メモ
- チェックの対象となる項目は、次の通りです。
チェック対象 ・ 部材配置情報(レベル、勾配は除く)
・ 部材断面情報チェック対象外 ・ 屋根形状
・ 垂木ピッチ
・ 根太方向、根太ピッチ
・ 鉛直構面(面材)、水平構面
・ 配置レベル(基準高)、勾配
・ 選定計算の場合の柱脚柱頭接合部金物(検定計算の場合はチェック対象)整合化対象外 ・ シングルの筋かい
筋かいの向き(シングル始上、シングル終上)が異なる場合、エラー「耐力壁の部材情報が違います」が出ますが、筋かいの向きが異なる耐力壁を整合化することができません。「属性変更」を使って個別に筋かいの向きを変更してください。
※ ダブルとシングルでは耐力壁の凡例が異なるため、一方がダブルのときは整合化できます。 - 「初期設定:計算条件(方針)」の「◆柱脚柱頭接合部の検討」で「選定計算」を選んでいる場合、柱脚柱頭接合部金物は整合チェック対象外のため「相違点はありません。」と表示されますが、整合化を行うことで床伏図へ金物を反映させることができます。
この場合、床小屋伏図の「専用初期設定:金物設定」で金物マスタへの割り当てが必要になります。詳しくは「構造計算で算出した金物を割り当てるには」を参照してください。 - 構造計算の材料(樹種・等級)は、整合化によって床小屋伏図の部材属性の「強度」タブに連動します。「積算」タブには連動しないため、「強度」タブの樹種が変わった場合は、床小屋伏図にて「ツール」メニューの「積算/基準強度照合」などで樹種を合わせる必要があります。
- 整合化による伏図への部材の連動については、「各データの伏図への連動について」を参照してください。

伏図へ反映するA630710_fsz_sec04
構造計算で修正した内容を各伏図に反映します。
「伏図」メニューから「伏図へ反映」を選びます。
- 確認画面で処理を選択します。
はい 基礎伏図および床小屋伏図の全階(1階~小屋)をまとめて更新します。 いいえ 構造計算で現在開いている階の床小屋伏図のみを更新します。 キャンセル 処理を中止します。 - 確認画面で「OK」をクリックします。
メモ
- 対象の図面が開いて更新されますが、自動で保存はされません。各図面を確認して、保存を行ってください。
- 伏図への部材の連動については、「各データの伏図への連動について」を参照してください。

鉛直構面の耐力壁の反映についてA630710_fsz_sec07
次の条件のとき、木造構造計算の鉛直構面の耐力壁が、木造床小屋伏図の耐力壁に反映されます。
耐力壁の条件 | チェックの対象となる鉛直構面の耐力壁とは、次の条件を指します。 ・ 外面と内面のいずれかに壁が設定されている ・ 壁の施工が「梁下まで」 ・ 開口は「なし」 |
チェックの条件 | 木造構造計算で入力した鉛直構面と耐力壁の凡例(床小屋伏図の「専用初期設定:耐力壁-凡例」)をチェックします。 ・ 筋かい構造(サイズ)が同じ ・ 面材の有無 ・ 面材がある場合、鉛直構面の平均倍率(令46条)と耐力壁凡例のトータル倍率が同じ |
条件に合致しない場合 | 上記「チェックの条件」と一致しない場合、床小屋伏図の耐力壁は、次のように表現されます。![]() また、次の条件のときは、床小屋伏図の同じ位置にある耐力壁が削除されます。 ・ 鉛直構面が面材のみの場合(面材は連動されません) ・ 鉛直構面の筋かいが「鉄筋φ9 ①三角座金 ナット締め ②鋼板添え版 8×CN90 平打ち」の場合 |

各データの伏図への連動についてA630710_fsz_sec05
木造構造計算の部材 | 構造図の部材 | 備考 | |
基礎 | 布基礎T | 布基礎 | 詳しくは、下記を参照 |
布基礎L | 布基礎 | ||
布基礎B | 布基礎 | ||
基礎梁 | 布基礎 | ||
べた基礎 | べた基礎 | ||
アンカーボルト | アンカーボルト | ||
軸組 | 管柱(1~3階) | 管柱、隅柱 | ・ 選定計算時、柱脚柱頭金物も連動 ・ 管柱の属性ダイアログで「隅柱」がONの場合は隅柱で連動 |
通し柱 | 通し柱 | ||
床組 | 土台 | 土台 | |
大引 | 大引 | ||
火打土台 | 火打土台 | ||
床束 | 床束 | ||
根太・荷重方向 | |||
梁(1~3階) | 梁(床) | 端部仕口金物も連動 | |
火打梁 | 火打梁(床) | ||
丸太梁 | 丸太 | ||
跳出梁 | 跳出梁 | ||
火打金物 | 火打金物(床) | ||
小屋組 | 小屋梁 | 梁(小屋) | 端部仕口金物も連動 |
丸太梁 | 丸太 | ||
小屋束 | 小屋束 | ||
火打梁 | 火打梁(小屋) | ||
火打金物 | 火打金物(小屋) | ||
母屋 | 母屋 | ||
棟木 | 棟木 | ||
鉛直構面 | 耐力壁 | 筋かい | |
準耐力壁 | |||
水平構面 | 床構面 | ||
屋根構面 | |||
火打構面 | |||
鉛直荷重 | バルコニー | ||
ベランダ | |||
その他 | |||
小屋裏収納 | |||
吹抜 | |||
床 | |||
屋根基準 | |||
屋根形状 | |||
内壁 | |||
外壁 | |||
妻壁 | |||
線荷重 | |||
コメント | コメント | ||
伏図特記 | |||
外観 | 見付面 | ||
屋根面 |

基礎の連動についてA630710_fsz_sec06
地業 | 構造計算 部材、属性項目 |
基礎伏図 部材、属性項目 |
備考 |
布基礎 | 布基礎T | 布基礎(偏心距離=0) | |
基礎の高さ | 立上り高+フーチング厚 | ||
根入れ深さ | (立上り高+フーチング厚)-天端高 | ||
立上り幅 | 立上り幅 | ||
フーチング幅 | フーチング幅 | ||
フーチング厚 | フーチング厚 | ||
主筋(上)鉄筋径 | 横トップ筋(径) | ||
〃 本数 | 横トップ筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
主筋(下)鉄筋径 | 横アンダー筋(径) | ||
〃 本数 | 横アンダー筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
ベース筋 鉄筋径 | ベース筋(径) | ||
〃 ピッチ | ベース筋(@) | ||
〃 重心距離 | |||
スターラップ筋(縦筋)鉄筋径 | 縦筋(径) | ||
〃 本数 | 鉄筋配置 | 1⇔シングル、2⇔ダブル | |
〃 ピッチ | ベース筋(@) | ベース筋ピッチ ≠ スターラップ筋ピッチの場合、ベース筋ピッチとする | |
腹筋 鉄筋径 | 腹筋(径) | ||
〃 本数 | 腹筋(本) | ||
布基礎L | 布基礎(偏心距離≠0) | ||
基礎の高さ | 立上り高+フーチング厚 | ||
根入れ深さ | (立上り高+フーチング厚)-天端高 | ||
立上り幅 | 立上り幅 | ||
フーチング幅 | フーチング幅 | ||
フーチング厚 | フーチング厚 | ||
主筋(上)鉄筋径 | 横トップ筋(径) | ||
〃 本数 | 横トップ筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
主筋(下)鉄筋径 | 横アンダー筋(径) | ||
〃 本数 | 横アンダー筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
ベース筋 鉄筋径 | ベース筋(径) | ||
〃 ピッチ | ベース筋(@) | ||
〃 重心距離 | |||
スターラップ筋(縦筋)鉄筋径 | 縦筋(径) | ||
〃 本数 | 鉄筋配置 | 1⇔シングル、2⇔ダブル | |
〃 ピッチ | ベース筋(@) | ベース筋ピッチ ≠ スターラップ筋ピッチの場合、ベース筋ピッチとする | |
腹筋 鉄筋径 | 腹筋(径) | ||
〃 本数 | 腹筋(本) | ||
布基礎B | 布基礎(立上り高さ=0) | ||
根入れ深さ | |||
基礎幅 | フーチング幅 | ||
フーチング厚 | フーチング厚 | ||
主筋(上)鉄筋径 | 横トップ筋(径) | ||
〃 本数 | 横トップ筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
主筋(下)鉄筋径 | 横アンダー筋(径) | ||
〃 本数 | 横アンダー筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
スターラップ筋 鉄筋径 | 縦筋(径) | ||
鉄筋配置 | ダブル固定 | ||
〃 ピッチ | ベース筋(@) | ||
べた基礎 | 基礎梁 | 布基礎(立上り幅=フーチング幅) | |
立上り高 | 立上り高+フーチング厚 | ||
根入れ深さ | (立上り高+フーチング厚)-天端高 | ||
立上り幅 | 立上り幅 フーチング幅 |
||
主筋(上)鉄筋径 | 横トップ筋(径) | ||
〃 本数 | 横トップ筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
主筋(下)鉄筋径 | 横アンダー筋(径) | ||
〃 本数 | 横アンダー筋(本) | ||
〃 重心距離 | |||
スターラップ筋 鉄筋径 | 縦筋(径) | ||
〃 本数 | 鉄筋配置 | 1⇔シングル、2⇔ダブル | |
〃 ピッチ | ベース筋(@) | ||
腹筋 鉄筋径 | 腹筋(径) | ||
〃 本数 | 腹筋(本) | ||
べた基礎 | べた基礎 | ||
厚さ | 厚さ | ||
天端高 | 天端高 | ||
主筋重心 | |||
配筋 | 鉄筋形状 | ||
短辺方向 鉄筋径 | (上端,下端) 縦横筋(径) | 上端 縦横筋 ≠ 下端 縦横筋の場合、上端 縦横筋とする | |
〃 ピッチ | (上端,下端) 縦横筋(@) | 短辺方向 ≠ 長辺方向の場合、短辺方向の径・ピッチとする | |
長辺方向 鉄筋径 | |||
〃 ピッチ |