プログラム名 | 外皮性能計算 | Ver. | Ver.7.2 | ID | Q564040 | 更新日 | 2021/04/30 |
Q:付加断熱仕様の設定を行いたい。
A:下地材(木材)等により断熱材を貫通する熱橋部を有する場合は、熱的境界仕様登録時に外張断熱材の熱抵抗Rに低減率(0.9)を乗じて設定します。
操作方法
ここでは、外壁仕様の設定を例に説明します。
- 「専用初期設定:仕様」の「グループ」で登録する部位を選びます。
ここでは、「外壁1」を選びます。 - 一覧で登録するセルをダブルクリックします。
- 「仕様設定」ダイアログで、仕様の名称を入力します。
- 断熱材の施工法から「ユーザー設定」を選択し、熱橋面積比を入力します(断熱部:0.83 熱橋部:0.17)。
※ グループ(外壁、床など)によって施工法が異なり、施工法によって「部位区分」や「熱橋面積比」が設定されます。ただし、「ユーザー設定」を選択した場合は、手動で入力します。 - 熱的境界仕様を構成する材料を、セルをダブルクリックして「材料選択」ダイアログの「ユーザー材料」から選びます。
※「ユーザー材料」には、「専用初期設定:材料」で登録した材料および空気層が表示されます。 - 同様に、その他の材料を設定します。
- 熱橋部の厚さと断熱部の厚さが異なる場合は、熱橋部の構造部材等の厚さを断熱部と同じ厚さに変更する必要があるため、熱橋部の厚さを変更します。
- 「室内側表面熱伝達抵抗Ri」で室内側、「外気側表面熱伝達抵抗Ro」で外気側の表面熱伝達抵抗値を設定します。
- その材料の部位(断熱部/熱橋部)を設定します。
断熱材が入る部分は「断熱部」、入らない部分は「熱橋部」をONにします。断熱部と熱橋部の両方に含まれるときは両方をONにします。 - 外張断熱材を選択して「※外張断熱又は付加断熱で下地あり」のチェックをONにします。
材料後部に※印が表示され、断熱材の熱抵抗に低減率(0.9)が乗じられます。 - 算出された「平均熱貫流率」を確認して、「OK」をクリックします。
メモ
- 熱橋面積比
熱橋面積比の標準値は、以下の参考文献で定められています。
『平成28年 省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説』
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構 - 参考文献
国土交通省 住宅省エネルギー技術講習テキスト 基準・評価方法編 P.147
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/r2text_standard.pdf