プログラム名 | 木造構造計算 | Ver. | Ver.3 | ID | Q630205 | 更新日 | 2016/12/12 |
Q:べた基礎の一部分が片持ちとして計算される場合の対処方法を教えてください。
A:床荷重領域外のべた基礎は、基礎梁の配置状態は考慮されず、すべて片持ちの計算となります。対処方法としては以下の方法を行ってください。
① 鉛直荷重(床)の荷重領域を変形する
② 床荷重領域外のべた基礎は計算対象外にして、個別に計算する


① 鉛直荷重(床)の荷重領域を変形する
- 「荷重」メニューから「鉛直荷重(床)」を選びます。
- 「対象データ選択」をクリックして、鉛直荷重(床)を選択します。
- 「変形」メニューから「領域+・-」を選びます。
- 床荷重の領域がべた基礎領域と同じになるように範囲を変更します。
- 「構造計算」をクリックして、再計算します。
メモ
- 床荷重領域を広げた場合、建物重量が増えることで、構造計算書内の「4-4-(2)Ai分布と各階地震力の算定および重心」や「8-3転倒モーメントによる短期接地圧の検定」に影響が出る場合があります。
- 床荷重領域が変わることで、上階の屋根荷重の分割が変わる場合があります。
② 床荷重領域外のべた基礎は計算対象外にして、個別に計算する
- 「基礎」メニューから「べた基礎」を選びます。
- 「属性変更」をクリックして、床荷重領域の外側にあるべた基礎を選びます。
- 「べた基礎」ダイアログの「計算書出力」を「しない」に変更して、「OK」をクリックします。
- 「個別」メニューから「基礎個別」を選んで、床荷重領域の外側にあるべた基礎をクリックします。
- 「部材算定結果」ダイアログの「参照・変更」をクリックします。
- 「底盤スラブの計算」ダイアログの「支持条件」を「片持ち」から別の条件(ここでは「3辺固定1辺ピン」)に変更します。
- 「判定」を確認して、「更新登録」をクリックします。
- 「計算書プレビュー」をクリックして、計算書を確認します。
この計算書を別途添付します。
メモ
- べた基礎にかかる力(曲げモーメント)は、「接地圧」と「支持条件」から算出されます。
「接地圧」とは柱軸力や床荷重から算出される数値で、「支持条件」によって数値が変わることはありません。
「支持条件」では、曲げモーメントを求めるための計算式(「4辺固定」や「3辺固定1辺ピン」などの各条件ごとに計算式が割り当てられている)を決定しています。