出来形評価
設計面と現況点群を用いて出来形の評価を行います。
設計面と現況点群を用いて出来形の評価を行う
- [出来形管理]タブの
[出来形評価]を選択します。
- [工区]を選択します。
- [施工中/施工後点群]で施工中/施工後の現況データを選択します。
出来形の評価に使用します。 - [起工測量点群]で起工測量の現況データを選択します。
切土/盛土の判定にのみ使用します。 - 欠測補間データがある場合は、[欠測補間データ]が表示されます。
欠測補間データを使用する場合は[使用する]のチェックをオンにします。
欠測補間データが複数ある場合はをクリックして表示される[欠測補間データの選択]ダイアログで、使用する欠測補間データを選択することができます。
- [原点と角度指定(任意)]で原点と角度を指定することもできます。
[設定]でグリッド設定から指定することもできます。[領域左下を原点に設定]で原点を領域の左下にすることもできます。 - [評価用データの密度]で評価点を抽出する密度(何m2に1点抽出するか)を設定します。
要領案では「1点/1.00m2」より細かく(高密度に)抽出するように規定されています。 - [実行]をクリックします。
[出来形評価結果のプレビュー]ダイアログが表示されます。 - 採用する評価点抽出方法を選択します。
- [確定]をクリックします。
「出来形評価結果」
出来形評価では格子ごとに代表点である評価点を抽出し、評価点の標高較差より出来形を評価します。
「棄却点」とは規格値外の点で、出来形の良否評価の情報として出力します。データ数(ヒートマップの数)の0.3%以内は「棄却点」として評価から除外できますが、それ以上ある場合は「不合格」などの記載を行います。
「未評価箇所」とは格子内に点群が1点も無く評価できない箇所です。ただし、評価領域端部の格子(四角形ではなく多角形で表現される格子)については、内部に点群が無いことで評価できなくても、端部の評価は任意なので「未評価箇所」にはなりません。
「棄却点」「未評価箇所」は表示設定で表示色を設定することができます。
「ばらつき表」
メモ
- 小段は法面に含まれます。
- [データ一覧]でチェックがオンになっている設計面が出来形評価の対象になります。
- [工種]が[河川・海岸・砂防土工]、[種別]が「盛土工」の場合は、[仮想規格値]チェックボックスが表示されます。
[工種]が[河川・海岸・砂防土工]、[種別]が「盛土工」の場合、規格値上限に制限がなく正確なばらつき表現ができないため、[仮想規格値]がオンで規格値上限の設定を可能にします。
最大値と最小値が仮想規格値を超えていても、不合格とは判定しません。
(仮想規格値は便宜的に設定した規格値であり、本来の規格値は満たしているため)
ある評価点の値が仮想規格値を超えていても、棄却点扱いにはしません。
(仮想規格値を超えても「規格値外」とは扱わないため)
[仮想規格値]のオンオフによってカラーマップの表示状態が変化します。
ばらつき表は[仮想規格値]をオンにすると、仮想規格値を用いて計算した規格値比を元に算出されます。
- 規格値は、工種、種別、測定箇所より下記のように自動設定されます。
- 起工測量データがない場合は、メッセージが表示されます。
評価をすべて切土でおこなうときは[すべて切土]、評価をすべて盛土でおこなうときは[すべて盛土]を選択してください。
【工種:道路土工】
種別 | 測定箇所 | 測定項目 | 規格値(mm) | |
平均値 | 個々の計測値 | |||
掘削工 | 平場 | 標高較差 | ±50 | ±150 |
法面(小段含む) | 標高較差 | ±70 | ±160 | |
路体盛土工 路床盛土工 | 平場 | 標高較差 | ±50 | ±150 |
法面(小段含む) | 標高較差 | ±80 | ±190 |
種別 | 測定箇所 | 測定項目 | 規格値(mm) | ||
平均値 | 個々の計測値 | ||||
掘削工 | 平場 | 標高較差 | ±50 | ±150 | |
法面(小段含む) | 標高較差 | ±70 | ±160 | ||
盛土工 | 天端 | 標高較差 | -50 | -150 | |
法面 | 4割<勾配 | 標高較差 | -50 | -170 | |
法面(小段含む) | 4割≧勾配 | -60 | -150 |
※上限値が規定されない盛土工では、仮想規格値の設定が可能です。
土工の 場合は法肩/法尻の5cm控除を行っています。