専用初期設定:仕様(基礎)
基礎部分で使用する熱的境界の仕様を登録します。
基礎部分の熱貫流率の評価方法は「土間床等の外周部の熱損失と基礎壁の熱損失を別々に評価する方法」と「土間床等の外周部の熱損失と基礎壁(地盤面から400㎜)の熱損失を一体として評価する方法」があります。
どちらの方法で評価するか「評価方法」で選択します。
※ 評価方法は「専用初期設定:床・基礎」の「評価方法」と連動します。
基礎の熱的境界の仕様を登録するには(土間床等外周部と基礎壁を別々の場合)A560130_ssk_sec01
令和3年4月から(国研)建築研究所 建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報の『第三章-第三節 熱貫流率及び線熱貫流率』により、基礎部分の熱貫流率は土間床等の外周部のみの熱損失と基礎壁の熱損失を別々に評価する方法が追加されました。
以下の条件の場合、仕様一覧が空欄で登録されていないことがあります。
・ZERO Ver7.2以前の物件マスタを使用している |
・ZERO Ver7.2以前に作成した物件データを開いている |
仕様の登録方法
- 「評価方法」を「土間床等外周部と基礎壁を別々」に設定します。
- 断熱の仕様を登録するグループ(外気側/床下側)を選びます。
- 一覧で登録する行を選んで、「仕様設定」をクリックします。
※「土間床等外周部と基礎壁を別々」の場合は、「土間床」と「基礎壁」がセットで一つの仕様になります。 - 「仕様設定(基礎)」ダイアログで、仕様の名称を入力します。
- 「土間床等の外周部」を設定します。
「H1」の土間床上端の「高さ」を設定し、評価方法から「基礎形状によらない値」または「ユーザー設定」を選択します。
・「基礎形状によらない値」を選択した場合は、高さに応じて線熱貫流率が自動で設定されます。
・「ユーザー設定」を選択した場合は、代表的な仕様の計算例の値を参照して線熱貫流率を入力してください。 - 「仕様設定」をクリックします。
※ 3Dカタログ断熱仕様の確認画面が表示された場合は「OK」をクリックします。 - 「断熱仕様選択・壁」ダイアログで「ATZERO仕様」をONにして、ここでは「グループ」を「外壁2」にします。
- 一覧から基礎壁の仕様を選びます。
- 設定を終えたら「OK」をクリックします。
- 作成した仕様が一覧に登録されます。
メモ
- 一覧に登録した仕様は、「上へ」「下へ」で並べ替えできます。
- 「断熱仕様選択ー壁」ダイアログで「編集」をONにして仕様を編集すると、「専用初期設定:仕様」に登録されている内容も変更されます。
- 仕様のコピー、移動、削除は、仕様を選択して右クリックの「コピー」「切り取り」「貼り付け」「削除」でおこないます。
また、「行挿入」「行削除」で表示順を入れ替えることもできます。ただし、最終行にデータがある場合は行挿入できません。 - 「仕様設定(基礎)」ダイアログの「Information」をクリックすると、基礎の熱貫流率の解説が表示されます。
- 「断熱仕様選択ー壁」ダイアログで「3Dカタログ仕様」をONにすると、3Dカタログ.comからダウンロードした仕様を設定することができます。3Dカタログ.comからダウンロードする手順は「3Dカタログ.comから断熱仕様をダウンロードする」を参照してください。
「仕様設定(基礎)」ダイアログの機能(土間床等外周部と基礎壁を別々の場合)A560130_ssk_sec04
仕様一覧の上、または下の仕様に移動します。 | |||
土間床等の外周部 | 仕様名称 | 基礎の仕様の名称を入力します。入力した名称が仕様リストに表示されます。 | |
高さ | 土間床上端の高さをm単位で入力します。 | ||
評価方法 | 基礎形状によらない値 | H1(土間床上端)の「高さ」の値から線熱貫流率が決まります。 値については、基礎等の熱貫流率について解説したページの「基礎形状によらない値を用いる方法」を参照してください。 |
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ユーザー設定 | 代表的な仕様の計算例の値を入力します。 値については、基礎等の熱貫流率について解説したページの「定常二次元伝熱計算により算出した代表的な仕様の計算例の値を用いる方法」を参照してください。 |
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基礎壁 | 仕様設定 | 「断熱仕様選択」ダイアログを開いて、基礎壁で使用する壁仕様を選びます。 ※ 3Dカタログ断熱仕様の確認画面が表示された場合は「OK」をクリックします。 |
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「Information」 | 基礎等の熱貫流率について解説したページを表示します。 |
基礎の熱的境界の仕様を登録するには(土間床等外周部と基礎壁を一体の場合)A560130_ssk_sec02
(国研)建築研究所 建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報の『第三章-第三節
熱貫流率及び線熱貫流率』により、令和3年4月以降のエネルギー消費性能計算プログラムVer3でも、当面の間、当該住戸の外皮の部位の面積等を用いて外皮性能を評価する場合、用いることができます。念のため評価機関にご確認いただくことをお勧めします。
なお、同一物件で「土間床等外周部と基礎壁を別々」と「土間床等外周部と基礎壁を一体」の二つの評価方法を混在して計算することはできません。
仕様の登録方法
- 「評価方法」を「土間床等外周部と基礎壁を一体」に設定します。
- 断熱の仕様を登録するグループ(外気側/床下側)を選びます。
- 一覧で登録する行を選んで、「仕様設定」をクリックします。
- 「仕様設定(基礎)」ダイアログで、仕様の名称を入力します。
- 基礎の各部位で使用する断熱材を、セルをダブルクリックして「材料選択」ダイアログから選びます。
※「材料選択」ダイアログには「専用初期設定:材料」で登録した材料が表示されます。 - ダイアログ上部の図を確認しながら各記号の計算値を入力します。
- 算出された「土間基礎線熱貫流率」を確認して、「OK」をクリックします。
- 仕様一覧に、名称と熱貫流率が登録されます。
メモ
- 一覧に登録した仕様は、「上へ」「下へ」で上下に移動できます。
- 「材料選択」ダイアログで「編集」をONにして材料を編集すると、「専用初期設定:材料」に登録されている内容も変更されます。
- 仕様のコピー、移動、削除は、仕様を選択して右クリックの「コピー」「切り取り」「貼り付け」「削除」でおこないます。
また、「行挿入」「行削除」で表示順を入れ替えることもできます。ただし、最終行にデータがある場合は行挿入できません。 - 「仕様設定(基礎)」ダイアログの「Information」をクリックすると、基礎の熱貫流率の解説が表示されます。
「仕様設定(基礎)」ダイアログの機能(土間床等外周部と基礎壁を一体の場合)A560130_ssk_sec05
仕様一覧の上、または下の仕様に移動します。 | |
仕様名称 | 基礎の仕様の名称を入力します。入力した名称が仕様リストに表示されます。 |
一覧 | 「材料選択」ダイアログを開いて、基礎の各部位で使用する断熱材を選びます。選択した断熱材の名称、熱伝導率、厚み、熱抵抗値がセットされます。厚みは、セルをダブルクリックまたはF2キーで値を変更できます。 |
設定なし | 選択した部位の断熱材を「無し」にします。 |
計算値 | ダイアログ上部図の各記号の寸法値を入力します。 |
「Information」 | 基礎等の熱貫流率について解説したページを表示します。 |
ATZERO仕様のメーカー断熱材を使用して仕様を登録するにはA560130_ssk_sec03
使用するメーカーの断熱材を登録する前に、メーカーの断熱材のデータをインポートする必要があります。
「メーカー断熱材(ghz)取り込み」を参照してください。
※ ATZERO仕様のメーカー断熱材データファイル(*.ghz)のダウンロード提供は、’18年3月で終了しています。
最新のメーカー製断熱仕様は「仕様」メニューの「断熱仕様登録」で3Dカタログ.comからダウンロードすることができます。
- 「評価方法」を「土間床等外周部と基礎壁を一体」に設定します。
- 断熱の仕様を登録するグループ(外壁側/床下側)を選びます。
- 一覧で登録する行を選んで、「仕様設定」をクリックします。
- 「仕様設定(基礎)」ダイアログでセルをダブルクリックします。
- 「材料選択」ダイアログの「メーカー断熱材」をONにします。
- メーカー、シリーズなど検索する断熱材の条件を設定します。
- 登録する断熱材を選択します。