3D部品マスタ
オリジナルの3D部品を作成します。
作成した3D部品は、Archi Master部品に変換することで、Archi Masterモードの「AM部品」で入力することができます。
3D部品マスタの保存先フォルダは、「物件初期設定:マスタ環境-共通マスタフォルダ」の「部品/設備他」タブにある「3D部品」で設定します。
メモ
- 「処理選択」ダイアログの「マスタ専用」タブから開きます。
収納箱を作成するA180300_bhn_sec01
新規マスタを開く
- 「処理選択」ダイアログの「マスタ専用」タブをクリックして「その他1」を選びます。
- 「3D部品」をクリックします。
- 「マスタから選択」をクリックします。
- 「3D部品マスタ登録」ダイアログで登録する部品種別、グループ、タブ(ページ)を選択します。
- 未登録欄をダブルクリックします。
- 新規マスタが開きます。
グリッド間隔(初期値)は、100㎜です。変更する場合は、「設定」メニューの「グリッド」で行います。
側面の形状を入力する
今回は、本体の形状を側面基準で入力します。
- 「右画面」をクリックします。
立体をX軸の右側から見た面となります。 - 「入力」メニューから「独立面入力」を選びます。
- 「独立面入力」ダイアログで立体の素材を設定します。
- ここでは、「深さ」は「0.0」であることを確認します。
- 面の頂点をクリックして、領域を指定します(入力方法:多角円形)。
メモ
- 「パースモニタ」で3D部品の立体を確認できます。レンダリングを実行することはできません。
面を立体化する
入力した面を立体化して、幅(厚み)を持たせます。
- 「立体化」をクリックします。
- 立体化する面をクリックします。
- 「立体化」ダイアログの「高さ」に奥行を入力します。
- 「OK」をクリックします。
扉を作成する
- 「前画面」をクリックして、部品を前から見た視点に切り替えます。
- 「入力」メニューから「独立面入力」を選びます。
- 「独立面入力」ダイアログで素材を設定します。
- 「深さ」を設定します。
収納箱の奥行が400㎜で、扉はXZ面から400㎜の位置になるため、「深さ」に「400.0」を入力します。 - 面の範囲をクリックします(入力方法:矩形)。
- 「立体化」をクリックします。
- 立体化する面をクリックします。
- 「立体化」ダイアログの「高さ」に、扉の厚みを入力します。
- 「OK」をクリックします。
扉の取手を作成する
- 「右画面」をクリックします。
- 「入力」メニューから「独立面入力」を選びます。
- 「独立面入力」ダイアログで素材を設定します。
- 「深さ」を設定します。
取手はYZ面から400㎜の位置に付けたい場合、「深さ」に「400.0」を入力します。 - 面の範囲をクリックします(入力方法:多角形円形)。
- 「立体化」をクリックします。
- 立体化する面をクリックします。
- 「立体化」ダイアログの「高さ」に、取手の幅を入力します。
- 「OK」をクリックします。
- 汎用コマンドの「複写」メニューの「鏡像複写」を使って、取手を複写します。
このとき、選択方法を「ボックスイン」に変更して、取手が含むように範囲指定します。
マスタを保存する
- 「上書き保存」をクリックします。
- 保存の確認画面で「はい」をクリックします。
- 「名称変更」ダイアログで名称を設定して「OK」をクリックします。
看板を作成する(立体文字)A180300_bhn_sec02
板を作成する
「入力」メニューの「独立面入力」と「立体化」で看板(板)を作成します。
詳しい操作については「収納箱を作成する」を参照してください。
立体文字を入力する
- 「入力」メニューから「立体文字」を選びます。
- 「立体文字」ダイアログで文字列、文字高、使用するフォントを設定します。
- 「立体高」に立体文字の高さを設定します。
- 「深さ」には、板の厚みを考慮した値を入力します。
板がXZ面(X,Z)=(0,0)から50㎜の厚みの場合は、「深さ」を「50」に変更します。 - 立体文字の配置位置をクリックします。
メモ
- 次のように複数の文字列を円弧状に配置することはできません。立体文字1文字ずつ配置する必要があります。
2D表現を作成するにはA180300_bhn_sec03
2D表現には、「基本」「詳細」の2つあります。
2D表現 | 使用するプログラム | |
基本 | 平面図などで作図する平面表現を作成します。 これらの図面は、縮尺1/100程度で作成することが多いため、詳細な表現をしても、かえって印刷時に線がつぶれてしまい逆効果です。 |
配置図、平面図、屋根伏図、天井伏図、木造構造図、2×4構造図、S/RC伏図、RC躯体図、鉄骨躯体図、仮設計画図 |
詳細 | 平面詳細図などで作図する平面表現を作成します。 主に縮尺1/50、1/30であるため、単純な図形表現より、詳細な表現の方がより効果的です。 |
平面詳細図、施工平面詳細図 |
平面表現を作成する
- 「2D」メニューから「2D表現の編集(基本)」を選びます。
「2D表現の編集(基本)」タブが開きます。
初めて開いたときは、立体化されたデータから自動的に平面表現が作成されます。 - 汎用コマンドを使って、線分を追加・削除します。
- 平面図で3D部品を塗り潰して表現する場合は、汎用コマンドの「ハッチング」メニューの「塗り潰しの入力」で塗り潰しの領域を入力します。
メモ
- 平面詳細図で作図する表現は、「2D」メニューの「2D表現の編集(詳細)」で作成します。
平面詳細図では塗り潰しを表現できないため、塗り潰しを入力する必要はありません。 - 最初から平面表現を作成しなおしたい場合は、「自動作成」をクリックします。
- 「自動作成」でクリップ領域、塗り潰し領域を自動作成するには、2D表現の編集の「専用初期設定:自動」にある「クリップ領域自動作成」「塗り潰し自動作成」をONにします。
クリップ領域を入力するには
クリップ領域とは、平面図等で目地の上に部品を配置したとき、目地抜きを自動で処理する範囲です。
初めて開いたときは、データからクリップ領域は自動的に作成されています。
- 「クリップ領域入力」をクリックします。
- クリップ領域の範囲を指定します(入力方法:矩形)。
メモ
- クリップ領域を削除するには、「表示」メニューから「クリップ領域表示」を選び、クリップ領域の枠線を表示します。この後、クリップ領域を選んで削除します。
初期状態では、クリップ領域の枠線は非表示になっています。領域を編集する場合は「クリップ領域表示」にチェックを付けてから編集します。
AM部品に変換するにはA180300_bhn_sec04
- 「マスタから選択」をクリックします。
- 「3D部品マスタ選択」ダイアログで、AM部品に変換する部品を選びます。
- ダイアログ左下の「変換▼」メニューから「AM化変換」の「個別」を選びます。
- 「部品項目設定」ダイアログで登録先を設定して、「OK」をクリックします。
ページ 現在のタブ(ページ)に表示されている部品全て(絵柄15個) グループ 「グループ」で選択されているグループの部品全て(絵柄15個×8ページ) - 「エクスポートファイルの書き込み」ダイアログでファイル名の保存先、ファイルを設定します。
- 「ファイル作成後、AMに登録する」をONにして、「保存」をクリックします。
ファイル作成後に、Archi Masterへのインポートが開始されます。 - 「一括インポート」ダイアログで「実行」をクリックします。
- 「インポートオプション」ダイアログで「更新フラグに従う」がONであることを確認して、「OK」をクリックします。
- 完了の確認画面で「OK」をクリックします。
メモ
- 「変換▼」メニューの他コマンドについて
SVG変換 部品の平面表現を SVG 形式(.svg)のファイルに変換します。 XVL3変換 部品の立体データを XVL3 形式(.xv3)のファイルに変換します。 VRML変換 部品の立体データを VRML 形式(.wrl)のファイルに変換します。 コンバート 現在の 3D部品は、旧システムバージョン(AT21 Ver8.0 以前)の 3D部品と比較して、立体作成のスピードアップが計られています。そのため、旧システムバージョンで保存された部品を現システムバージョン用に変換します。
既存の部品を別部品として登録するにはA180300_bhn_sec05
既存の3D部品マスタを編集して、別部品として登録するには次の方法があります。
方法1 | 未登録欄で開き、「ファイル」メニューの「部品マスタ読み込み」で対象の部品を読み込んで編集します。 |
方法2 | 対象の部品を開き、編集後、「ファイル」メニューの「名前を付けて登録」で未登録欄に登録します。 |
方法3 | 「3D部品マスタ登録」ダイアログで対象部品をコピー・貼り付け後、貼り付けた部品を編集します。 |
その他の機能一覧A180300_bhn_sec06
設定 | 「2D表現の編集」で作成する2D要素に対して、重複した線分は削除する場合は、3D部品マスタの「専用初期設定:重線削除」の「重線削除を行う」をONにします。「自動作成」の実行時に処理されます。 | |
同一線分は1つだけ残して他の線分を削除します。線分が他の線分に含まれている場合は含まれている方を削除します。 残されるデータはペンNoによって決まり、その優先順位は次のようになっています(固定)。 ペンNo.1 > ペンNo.2 > ペンNo.3 > ペンNo.4 > ペンNo.5 > ペンNo.6 > ペンNo.7 > ペンNo.8 |
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穴 | 独立面に穴を空けます。また、「立体化」で穴を考慮すると穴の立体化ができます。 穴を空けるには、対象の独立面を選択後、「モード切替(ハッチング) 」で柄モードにしてから穴を入力します。 穴の入力後、柄モードを抜けるとパースで確認できます。 |
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補助点線 | 補助点、補助線を入力します。 | |
面座標画面 | 斜面がある場合に、選択した面(斜面)に対して鉛直方向から見た方向に切り替えます。 | |
モード切替(ハッチング) | 選択した面の面座標に切り替えて、汎用コマンドの「線分」や「図形」「変形」などを使用して、選択面に汎用線分を追加したり、編集します。 ここで入力した線分などは平面・立体でも描画されます。ただし、「ハッチング」で入力したハッチングは「隠面(テクスチャ)」での立体には描画されません。 |
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面座標の変更 | 指定したラインを面座標の原点とX軸(+方向)に合わせます。 「面座標画面」「モード切替(ハッチング)」で、面を指定した後に使用します。 |
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積算情報 | 積算を使用する場合は、3D部品の積算情報を登録します。 | |
属性変更 | データの属性を確認または変更します。 ⇒「データの属性を変更する」 |
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ファイル | 部品マスタ読み込み | 現在作業中のマスタに、別の3D部品を読み込みます。 |
部品情報登録 | 編集中の部品の名称、配置基準点の位置を変更します。 | |
3DDXF読み込み | 3次元DXF形式のファイルを読み込みます。読み込み可能な面数は最高 8000面までです。 「上画面」のときに使用できます。 |
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ツール | 包含処理 |
データ数を少なくするために、完全に含まれている面を消去します。ただし、柄の付いている面は消去されません。 データ数を少なくすると、隠線消去などの処理が速くなります。 |
領域結合 | 分割された面に対して、同一面である場合に、分割された面を合成します。 同一面でも、可視面が異なる場合や、素材が異なる場合には結合されません。穴や柄は結合対象外です。 3次元DXFデータを読み込んだ場合など、面が分割されて面数が多い場合には、結合して面数を減らすことができるため効率的です。 |