金物マスタ
木造壁量計算、木造床小屋伏図、木造構造計算で使用する金物を設定します。
金物マスタは、「処理選択」ダイアログの「マスタ専用」タブをクリックして「木造軸組構造」を選び、「金物マスタ」をクリックして開きます。
なお、金物マスタを保存するフォルダは、「物件初期設定:マスタ環境-構造図マスタフォルダ」の「金物」で設定します。
金物マスタには3つのタブがあり、それぞれ次のことを行います。
金物登録 | 柱脚金物やひら金物などの各種金物や付属・接合金物を登録します。 木造床小屋伏図、木造構造計算で使用します。 |
柱接合部 | 柱接合部の凡例、N値計算接合部仕様、性能表示接合部仕様を登録します。 木造壁量計算の柱接合部チェックで使用します。 |
金物自動設定 | 「金物登録」タブの金物や付属・接合金物を使用して、木造床小屋伏図で金物を自動設定する条件を設定します。 wallstatなどCEDXMを使って連携する金物情報も設定します。 |
メモ
- 「処理選択」ダイアログの「マスタ専用」タブから開きます。
金物や付属金物を登録するA183100_kmm_sec01
- 「金物登録」タブをクリックします。
- をクリックして、「システム」「ユーザ」の区分を選びます。
- ツリーから金物の種類を選択します。
登録されている金物とその内容が右側のセルに表示されます。 - 金物のセルを選択して「変更」をクリックします。
- ダイアログで図面記号、単価マスタ、付属・接合金物などを設定し、「OK」をクリックします。
- 「引張耐力」「せん断耐力」のセルをダブルクリック、またはF2キーを押して、数値を設定します。
※「部位指定」を「梁受け」にしたときは「せん断耐力」が有効になります。 - 「CEDXM金物製品名」「CEDXM金物連携」をダブルクリックすると、「CEDXM金物マスタ」ダイアログが開きます。一覧から割り当てる金物の製品名等を選択します。
- 「上書き保存」をクリックして、金物マスタを保存します。
システム | 図面記号、単価マスタ、付属・接合金物の編集のみ可能です。金物の登録や削除はできません。 |
ユーザ | 金物の登録、削除、編集が行えます。ただし、「Zマーク金物」にあるプログラム固定の金物は削除できません。 |
メモ
- メーカー独自の金物を使用する場合は、金物メーカーの技術資料等をお読みいただき、理解した上で使用してください。
- セルの表示を拡大したい場合は、画面下の表示率で変更します。
- 「モニタ表示」をクリックすると、ツリー上部にあるモニタ画像の表示・非表示を切り替えることができます。
- ツリー上で右クリックすると、次の機能を使用できます。
名前の変更 | 「各種金物」「付属・接合金物」のツリーに表示される名称を変更します。半角で20文字、全角で10文字まで入力可能です。 |
モニタ画像の設定 モニタ画像の解除 | ツリーから金物の種類を選択したときにモニタに表示される画像を変更します。また、元の画像に戻します。 |
CSV出力 CSV取込 | 金物マスタデータをCSVデータに出力します。また、編集したCSVデータを金物マスタに取り込みます。 |
CEDXM金物割り当て | ツリーから選択した金物で、金物の名称がCEDXMに連携する製品名と一致する場合にCEDXMに連携する金物製品名等を割り当てます。 |
「金物登録/変更」ダイアログの機能A183100_kmm_sec02
名称 セット名称 |
金物、付属・接合金物、付属・接合金物セットの名称を設定します。 ※ プログラム固定の金物は、名称を変更できません。 |
記号 | 図面に入力する金物記号を設定します。木造床小屋伏図において、金物が配置されている箇所に表示されます。 |
AM単価 | 金物、付属・接合金物の単価をAM単価マスタより設定します。 ※ 使用する単価マスタのタイプは、「物件初期設定:マスタ環境-積算マスタフォルダ」の「単価マスタタイプ(AM単価)」で設定します。 |
部位指定 | 金物を使用する部位を設定します。 |
付属・接合金物 | 付属・接合金物は5タイプまで登録でき、各タイプに5つまで付属・接合金物(セットを含む)を設定できます。複数のタイプを登録しておくと、金物は同じで、部材の大きさなどによって付属金物を使い分けるときに有効です。 |
付属・接合金物の登録方法
- 登録するタイプのボタンをONにします。
- 「選択」をクリックして、「付属・接合金物選択」ダイアログから付属金物を選びます。
※ 一覧で選択しているセルに対して付属金物が設定されます。 - 「数」のセルをダブルクリック、またはF2キーを押して、付属金物の個数を設定します。
柱接合部の仕様を設定するA183100_kmm_sec03
「柱接合部」タブをクリックして、柱接合部の凡例と接合部仕様を設定します。
凡例 | 柱接合部の凡例を設定します。 |
N値計算接合部仕様 | 木造壁量計算の「専用初期設定:柱接合部」の判定方法で「N値計算法による」を選んだ場合に使用する接合部仕様を設定します。 |
性能表示接合部仕様 | 木造壁量計算の「専用初期設定:柱接合部」の判定方法で「性能表示解説書による」を選んだ場合に使用する接合部仕様を設定します。 |
メモ
- で「システム」を選んでいる場合は、確認のみで変更できません。
- セルの表示を拡大したい場合は、画面下の表示率で変更します。
- 「柱接合部」タブと「金物自動設定」タブの内容は、10種類のタイプをマスタとして登録できます。
木造壁量計算の柱接合部チェック、木造床小屋伏図の金物自動設定で使用するマスタタイプは、「物件初期設定:マスタ環境-構造図マスタフォルダ」の「金物マスタタイプ」で設定します。
凡例を設定する
- 「凡例」をクリックします。
- 凡例のセルを選択して「変更」をクリックします。
- ダイアログで接合記号、仕様の名称、接合部倍率、凡例記号などを設定し、「OK」をクリックします。
セルをダブルクリック、またはF2キーを押して編集することもできます。
仕様 | 接合部の仕様の名称を設定します。 |
倍率 | 接合部倍率を設定します。0.00~20.00まで入力可能です(小数桁数:2桁固定)。 |
接合記号 | セルの左端に表示されます。半角で4文字、全角で2文字まで入力可能です。 |
凡例記号 | セルの右端の「記号」に表示されます。半角で4文字、全角で2文字まで入力可能です。木造壁量計算の図面には、この記号が描画されます。 |
柱 接合部チェック用 | 柱の接合部に使用するときはON、使用しないときはOFFにします。ONのもののみ、接合部仕様の設定で選択できます。 |
梁 継手・仕口チェック用 | 梁の継手・仕口に使用するときはON、使用しないときはOFFにします。ONのもののみ、「金物自動設定」タブの「梁仕口・継ぎ手」で設定できます。また、木造壁量計算の「継手・仕口」や「床梁・小屋梁の継手・仕口判定表」の対象になります。 |
接合部仕様を設定する
- 「N値計算接合部仕様」または「性能表示接合部仕様」をクリックします。
- 「N値」セルまたは「壁倍率」セルをダブルクリックして、数値を設定します。
- 「仕様」セルをダブルクリックして、「柱接合部仕様」ダイアログから仕様を選択します。
N値計算接合部仕様 | ||
N値 | N値を設定します(小数桁数:2桁固定)。 | |
仕様 | 木造壁量計算の柱接合部チェックでN値が「N値」セルの値以下のときにセットする接合部の仕様を設定します。接合記号と倍率が表示されます。 | |
性能表示接合部仕様 | ||
壁倍率 | 壁倍率を設定します(小数桁数:2桁固定)。例えば、「~0.50」と表示されている場合は、壁倍率が0.50以下を意味しています。 | |
平屋・2階建の2階・下屋 | 出隅 | 出隅に位置する平屋・2階建ての2階・下屋の柱の接合部の仕様を設定します。 |
その他 | 出隅以外に位置する平屋・2階建ての2階・下屋の柱の接合部の仕様を設定します。 | |
2階建の1階 | 1階出/2階出 | 1階、2階とも出隅に位置する柱の接合部の仕様を設定します。 |
1階平/2階出 | 1階が出隅以外に位置し、2階が出隅に位置する柱の接合部の仕様を設定します。 | |
1階平/2階平 | 1階、2階とも出隅以外に位置する柱の接合部の仕様を設定します。 |
メモ
- N値計算接合部仕様、性能表示接合部仕様を新規登録すると、「N値」「仕様」などの値を参照して順に並び替えられるため、「追加」と「挿入」のどちらを使用しても同じ結果になります。
- N値計算接合部仕様、性能表示接合部仕様のセルの並び替えは、一旦、他の柱接合部の設定や他のタブに表示を切り替えてから再度表示することで確認できます。
部材に自動設定する金物を設定するA183100_kmm_sec04
「金物登録」タブの金物や付属・接合金物を使用して、各部材に取り付く金物を設定します。
木造床小屋伏図で金物を自動設定するとき、この条件を使用します。
- 「金物自動設定」タブをクリックします。
- 編集するマスタを選びます。
- ツリーから部材を選択します。
登録されている取付部、金物、本数などが右側のセルに表示されます。 - 金物のセルを選択して「変更」をクリックします。
- 「金物選択」ダイアログで金物と個数を設定し、「OK」をクリックします。
セルをダブルクリック、またはF2キーを押して編集することもできます。 - 「上書き保存」をクリックして、金物マスタを保存します。
メモ
- ツリーに表示される部材や、右側のセルに表示される取付部、せいなどは、プログラム固定で編集できません。
- 柱の場合は、「大壁」「真壁」セルのそれぞれに対して金物を設定してください。
- 桁・梁・胴差の「せい」セルで、例えば「~210.0」と表示されている場合は、せいが210㎜以下の部材を意味しています。
- セルの表示を拡大したい場合は、画面下の表示率で変更します。
- 「柱接合部」タブと「金物自動設定」タブの内容は、10種類のタイプをマスタとして登録できます。
木造壁量計算の柱接合部チェック、木造床小屋伏図の金物自動設定で使用するマスタタイプは、「物件初期設定:マスタ環境-構造図マスタフォルダ」の「金物マスタタイプ」で設定します。
「金物選択」ダイアログの機能A183100_kmm_sec05
区分 | 「金物登録」タブで登録した区分を選びます。対応する金物の種別が表示されます。 |
部位指定 | 「金物登録/変更」ダイアログの「部位指定」で設定した部位を選びます。対応する金物の種別が表示されます。 |
種別 | ツリーで選択している部材に対応する金物の種別が表示されるので、自動設定する金物の種別を選びます。 ※ すべての種別を表示する場合は「全表示」をONにします。 |
名称 | 「種別」で選択した種別に登録されている金物が表示されるので、自動設定する金物を選びます。選択した金物の許容耐力がダイアログの右下に表示されます。 |
付属・接合金物 | 「名称」で選択した金物に付属・接合金物が登録されている場合に、使用する付属・接合金物を「一覧」で「○」に設定します。「○」「×」はクリックすると切り替わります。複数のタイプがあるときは、先に「タイプ」を選びます。 |
個数 | 自動設定する金物の個数を入力します。付属・接合金物の個数にも反映されます。 |
積算情報 | 積算集計する金物と付属・接合金物の個数、単価マスタを確認します。 |
使用しない | 一度設定した金物を、自動設定しないように解除します。 |
部材に対する金物種別
ツリーで選択している部材 | 表示される金物種別 | |
床 | 束 | ひら金物、かすがい、各種金物 |
土台 | ひら金物、各種金物 | |
大引 | 各種金物 | |
梁・桁・胴差 | 梁受け金物、短ざく金物、ひら金物、かね折り金物、羽子板ボルト・パイプ、ホールダウン金物、各種金物 | |
軸 | 柱 | 柱脚金物、短ざく金物、ひら金物、かど金物、山形プレート、羽子板ボルト・パイプ、かすがい、手違いかすがい、ホールダウン金物、各種金物 |
筋かい | 筋かいプレート | |
ポーチ柱 | 柱脚金物、かすがい、各種金物 | |
小屋 | 桁・梁 | 梁受け金物、短ざく金物、ひら金物、かね折り金物、羽子板ボルト・パイプ、各種金物 |
登梁 | 梁受け金物、羽子板ボルト・パイプ、各種金物 | |
小屋束 | ひら金物、かすがい、各種金物 | |
棟木・母屋 | 梁受け金物、ひら金物、ひねり金物、折曲げ金物、くら金物、各種金物 | |
垂木 | 梁受け金物、ひねり金物、折曲げ金物、くら金物、各種金物 | |
隅木 | 各種金物 | |
床/小屋 | 火打梁 | 柱脚金物、梁受け金物、筋かいプレート、短ざく金物、ひら金物、かね折り金物、ひねり金物、折曲げ金物、くら金物、かど金物、山形プレート、羽子板ボルト・パイプ、かすがい、手違いかすがい、火打金物、ホールダウン金物、各種金物 |
火打金物 | 火打金物 | |
※ 上表の「各種金物」は、「金物登録」タブのツリーで「各種金物」にあるメーカーの金物工法用の金物を指します。 |
機能一覧A183100_kmm_sec06
マスタ名称設定 | マスタの名称を変更します。 「柱接合部」タブ、「金物自動設定」タブで使用できます。 (詳しくは、「マスタタイプを複製するには」を参照) |
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マスタ複写 | 現在開いているマスタに、別のタイプのマスタを複写します。 「柱接合部」タブ、「金物自動設定」タブで使用できます。 (詳しくは、「マスタタイプを複製するには」を参照) |
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追加 | セルの最終行に金物や接合部仕様などを新規登録します。 | |
挿入 | 選択したセルの前の行に金物や接合部仕様を新規登録します。 ※ プログラム固定の金物の行には挿入できません。 |
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削除 | 選択した金物や接合部仕様などを削除します。 ※ プログラム固定の金物は削除できません。 |
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ファイル | TXT 書き出し | 金物マスタデータをテキストデータに出力します。 |
Excel出力 | 金物マスタデータをExcelデータに出力します。 |
メモ
- 金物や接合部仕様で「追加」または「挿入」をクリックすると、現在選択している金物や接合部仕様の内容で新規登録されます。