耐力壁の連動について
耐力壁の各図面への連動について解説します。
耐力壁相関図
はじめに、ZEROで扱う耐力壁には、平面図で入力する耐力壁、耐震診断で入力する耐力壁の2つがあります。
これは、建築基準法施行令第46条第4項に定められているものと、一般財団法人 日本建築防災協会「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」のそれぞれに準じた耐力壁を使用しているためです。
ここでは、区別しやいように平面図で入力する耐力壁を「平面図 耐力壁」、耐震診断の耐力壁を「耐震診断 耐力壁」として解説します。
・・・平面図 耐力壁の連動 | |
・・・耐震診断 耐力壁の連動 |
連動元 → 連動先 | 連動先 読み込みコマンド | ||
平面図 耐力壁 |
① | 平面図 → 木造壁量計算 | 一括自動、自動 |
② | 木造壁量計算 → 平面図 | 読み込み-他図面情報読み込み-柱・耐力壁(木造壁量計算)読み込み | |
③ | 木造壁量計算 → 床小屋伏図 | アシスト-読み込み
※専用初期設定-読み込み条件で連動元設定 |
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④ | 平面図 → 床小屋伏図 | アシスト-読み込み
※専用初期設定-読み込み条件で連動元設定 |
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⑤ | 床小屋伏図 → 平面図 | 読み込み-他図面情報読み込み-柱・耐力壁・火打ち(木造床伏図)読み込み | |
⑥ | 平面図 → 耐震診断 ※「平面図で入力した耐力壁を耐震診断で読み込んだ場合には」を参照 |
一括作成、平面図読込 | |
耐震診断 耐力壁 |
⑦ | 耐震診断 → 平面図 | 読み込み-他図面情報読み込み-柱・耐力壁(耐震診断)読み込み |
⑧ | 平面図 → 耐震診断 | 一括作成、平面図読込 | |
⑨ | 平面図 → 木造壁量計算 | ※ 平面図の「耐震診断 耐力壁」は木造壁量計算に連動しません。 | |
⑩ | 平面図 → 床小屋伏図 | アシスト-読み込み
※専用初期設定-読み込み条件で連動元設定 |
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⑪ | 床小屋伏図 → 平面図 | 読み込み-他図面情報読み込み-柱・耐力壁・火打ち(木造床伏図)読み込み | |
⑫ | 耐震診断 → 床小屋伏図 | アシスト-読み込み |
平面図で入力した耐力壁を耐震診断で読み込んだ場合には
平面図の「柱壁」メニューから入力した耐力壁は、耐震診断の「一括作成」「平面図読込」を実行することで読み込まれます。
このとき、平面図で入力した耐力壁の「筋かい構造」が、耐震診断ではどの軸組仕様に割り当てられているかについて解説します。
※「耐力壁相関図」 ⑥についての解説です。
筋かい構造「固定の仕様」について
「筋かい構造」は「平面図専用初期設定-耐力壁(凡例)」の「筋かい構造」で確認でき、「固定の仕様」と「それ以外の仕様」の2つに分けられます。
「筋かい構造」ダイアログに表示される「木材 15×90以上 シングル ~ 鉄筋 径9mm以上ダブル」までの構造は、耐震診断「壁基準耐力の設定」ダイアログの「軸組 壁基準耐力」に下図のように割り当てられます。
筋かい構造「それ以外の仕様」について
筋かい構造が「その他(トータル倍率5まで)」「その他」の場合、軸組仕様は「なし」で連動します。
※ 壁構造は、耐震診断「概要設定」の「主な壁の仕様」で設定している「面材仕様」が割り当てられます。