耐力壁/耐力壁一括配置
耐力壁を個別で入力、または、まとめて一括配置します。
メモ
- 耐震診断で配置した耐力壁を平面図に読み込む場合は、平面図の「柱・耐力壁(耐震診断)読み込み」から読み込むことができます。
その他のプログラムへの連動については、「耐震診断プログラムについて」の「耐力壁相関図」を参照してください。
耐力壁を入力する
- 「柱壁」メニューから「耐力壁」を選びます。
- 「開口なし」がONであることを確認します。
- 「軸組仕様」「面材」の仕様を選びます。
「壁仕様一覧」から登録している壁仕様を確認、追加や変更が可能です。 - 「柱接合部」と「基礎形式」を確認し、耐力壁の始点と終点をクリックして入力します。
軸組仕様は入力方向の左側に表示されます。面材は耐力壁の入力方向に対して左右に仕様が貼られます。
メモ
- 接合部仕様の「Ⅲ」「Ⅳ」について、両端が通し柱の場合に接合部Ⅲとし、それ以外はⅣとします。
- 「耐力壁」ダイアログの「柱接合部」「基礎形式」の初期値は、「概要設定」の「柱接合部」「基礎形式」で設定します。
- 「概要設定」の「描画設定」で「耐力壁番号表示に面材記号を付加する(基準耐力は表記されません)。」がONの場合は、入力時と壁番号自動配置時に面材記号が表示されます。
- 「壁仕様不明」の設定は、現況図のみ有効です。ONの場合の壁基準耐力は2.00kN/mとなります。
計画図では「壁仕様不明」を設定できません。 - 「概要設定」で「柱接合部」を「Ⅲ/Ⅳ:ほぞ差し等」に設定した場合は、耐力壁を入力するときの「柱接合部」は「Ⅳ」が初期値になります。
耐力壁を一括配置する
「現況図」で建物全体の壁仕様がわかっていて同じ仕様が多い場合に、「耐力壁一括配置」を使用して、まずは建物全体に耐力壁を配置します。
その後、一部の耐力壁を変更、削除など編集していきます。
- 「柱壁」メニューから「耐力壁一括配置」を選びます。
- 「耐力壁一括配置」ダイアログの「壁仕様の設定」をクリックします。
- 軸組仕様、外側と内側の面材仕様を選んで、「OK」をクリックします。
- 「開口のない60㎝以上の壁に、耐力壁を自動配置します。」をONにして、「OK」をクリックします。
耐力壁が一括配置されます。 - 必要に応じて耐力壁の変更、削除などを行います。
筋かいの向きや描画方向は、「柱壁」メニューの「耐力壁編集」で変更してください。
メモ
- 耐力壁の一括配置条件は、次のようになっています。
・開口のない壁に、「壁仕様の設定」で指定した軸組仕様、面材仕様を配置する。
・開口(窓)には窓型耐力壁、開口(戸)には掃き出し型耐力壁を配置する。
※ 建具枠に柱がない位置にも窓型、掃き出し型耐力壁が配置されます。柱がある場合は構造柱のみを対象に柱の芯位置を建具端部位置として配置します。
(間柱・木柱/2・木柱/4、柱タイプが「たれ、腰、たれ・腰、中」、非構造柱は対象外です。)
ただし、両端に柱がない耐力壁は計算されません。「壁番号自動配置」をクリックすると以下の確認画面が表示され、耐力が無効になります。
・たれ壁の位置には、掃き出し型耐力壁は配置されない。
・柱間が60㎝以上ある壁に配置する(一方に柱がない場合は配置しない)。
・上階の筋かいの取り付け方向は考慮していない。
・両端部が構造柱の場合に、耐力壁を配置します。(間柱・木柱/2・木柱/4、柱タイプが「たれ、腰、たれ・腰、中」、非構造柱は対象外)
間柱は柱とみなさず、間柱を含む構造柱間で耐力壁を配置します。
配置済みの耐力壁の壁仕様をまとめて変更するには
建物全体の耐震補強を行う場合など、配置済みの耐力壁に対して、軸組、面材の仕様をまとめて変更できます。
例えば、軸組と外部の面材のみで補強計画を行い、内側の面材は変更したくない場合は、次のように操作します。
- 「柱壁」メニューから「耐力壁一括配置」を選びます。
- 「耐力壁一括配置」ダイアログの「壁仕様の設定」で、軸組仕様、外側の面材仕様を設定します。
- 「配置済みの耐力壁について、軸組のみ再設定します。」をONにして、「OK」をクリックします。
配置済みの耐力壁の軸組のみ変更されます。 - 続けて、「柱壁」メニューから「耐力壁一括配置」を選びます。
- 「配置済みの耐力壁について、外部の面材のみ再設定します。」をONにして、「OK」をクリックします。
配置済みの外部耐力壁の面材のみ変更されます。
メモ
- 耐力壁の一括配置は、建物全体が対象となるため、改築部分の耐力壁のみを変更する場合など部分的な変更には使用できません。
- この操作は、配置済みの耐力壁のみを変更します。耐力壁のない位置に耐力壁を追加することはできません。
- 「配置済みの耐力壁について、壁仕様を再設定します。」「配置済みの耐力壁について、軸組のみ再設定します。」の場合、「壁仕様の設定」で設定されている筋かいシングルの取り付け方向に変更されます。再設定後は、「耐力壁編集」を使用して、取り付け方向を変更してください。
- 建物全体の軸組と面材を別の仕様に再設定したい場合は、「配置済みの耐力壁について、壁仕様を再設定します。」をONにします。