専用初期設定:断面寸法
部材の断面寸法(幅・せい)を採用する方法について設定します。
部材の断面寸法を採用する方法を変更するにはA612190_sdn_sec01
部材の長さによって設定した断面寸法を有効にするには、「断面寸法を考慮する」をONにして、採用する方法を選びます。この設定がOFFの場合は、木造構造材マスタで設定した各部材の幅とせいを参照し、断面寸法は長さに関わらず一定になります。
「断面寸法を考慮する」の設定 | 部材の断面寸法を採用する方法 | |
ON | 簡易設定 | スパンの長さと、梁・柱を受けるかどうかの条件から断面寸法を決定します。 |
スパン表 | 部位や材長を基準に、受ける柱や梁の関係などを考慮したスパン表から断面寸法を決定します。 | |
OFF | 木造構造材マスタで設定した各部材の幅とせいを参照し、断面寸法は長さに関わらず一定になります。 |
メモ
- 「断面寸法を考慮する」がONのとき、「伏図アシスタント」の「部材補正」、「アシスト」メニューの「断面寸法設定」で断面寸法が自動設定されます。また、「伏図」メニューの「継手」の「継手」「継手(連続)」で継手を入力すると、断面寸法が再設定されます。
スパン表から断面寸法を決定するにはA612190_sdn_sec02
部位や材長を基準に、受ける柱や梁の関係などを考慮したスパン表から断面寸法を決定する場合は、「スパン表」を選んで、各部材に使用するスパン表を選びます。
スパン表の考え方やスパン表マスタの登録については、「スパン表マスタ」を参照してください。
項目 | 適用する部材 | |
小屋伏図 | 軒桁・敷梁 | 軒桁、敷梁、桁(小屋) |
妻梁 | 妻梁 | |
小屋梁 | 小屋梁、梁(小屋)、間仕切桁(小屋) | |
床伏図 | 胴差 | 胴差、桁(床) |
床梁・間仕切桁 | 床梁、梁(床)、間仕切桁(床)、跳ね出し梁 | |
軒桁・敷梁 | 軒桁、敷梁、桁(小屋) | |
妻梁 | 妻梁 | |
小屋梁 | 小屋梁、梁(小屋)、間仕切桁(小屋) |
メモ
- この設定を変更した場合、図面に入力されている部材の断面寸法に反映させるには、「アシスト」メニューの「断面寸法設定」を実行します。
簡易設定から断面寸法を決定するにはA612190_sdn_sec03
スパンの長さと、梁・柱を受けるかどうかの条件から断面寸法を決定する場合は、「簡易設定」を選んで、条件を設定します。
条件の設定方法
- 「設定部材」で、断面寸法を設定する部材を選びます。
- 「長さ」をクリックして、スパンの長さを設定します。
- 「寸法」をクリックして、スパンの長さに応じた断面寸法(幅・せい)を設定します。
- 「設定部材」を変更して、他の部材の断面寸法を設定します。
メモ
- この設定を変更した場合、図面に入力されている部材の断面寸法に反映させるには、「アシスト」メニューの「断面寸法設定」を実行します。
簡易設定による断面寸法の採用について
例えば、下図の床梁のせいは、簡易設定を使って次のように設定されます。
- 対象の部材を、下階の柱スパンで区切ります。
この場合、下階に4本の柱があり、「2730」「1820」「910」に分けられます。 - 区切ったスパンのうち、「梁・柱を受ける部分」「受けない部分」の最大の長さを求めます。
「梁・柱を受ける部分」:2730
「梁・柱を受けない部分」:1820 - 最大の長さから、それぞれの部分の断面寸法を求めます。
「梁・柱を受ける部分」:105 × 240
「梁・柱を受けない部分」:105 × 150 - それぞれの部分の断面寸法を比較して、大きい方を採用します。
ここでは、105 × 240 が床梁の断面寸法になります。
メモ
- 「梁・柱を受ける/受けない」の梁・柱とは、以下の部材を指します。梁は高さを考慮します。
梁 梁、床梁、妻梁、敷梁、小屋梁、登り梁、軒桁、胴差、間仕切桁、桁、化粧丸太、丸太 柱 管柱、丸柱、床柱、ポーチ柱(角型/丸型)、通し柱(たれ柱、腰柱、中柱は除く)