天空率算定図表作成
算出点、適合建物、計画建物より各算出点の算定図、正射影図位置確認表、算定表を作成します。
算定図は、天空率の円弧を三斜で計測して、適合建物と計画建物の根拠を明確に示したものです。

指定した算出点の天空率算定図表を作成するA540525_tks_sec01
「天空」メニューから「天空率算定図表作成」を選びます。
- 「天空率算定図表作成」ダイアログで算定図の作成条件を確認します。
- 算出点をクリックします。
作図する天空率の対象となる適合建物と計画建物がハッチング表示されます。 - マウスカーソル部分に「Yes」「No」が表示されるので、手順3で選択した対象が正しければマウスの左ボタン、対象を選び直すときはマウスの右ボタンをクリックします。
- 天空率算定図表の配置位置(算定図の中心)をクリックします。
メモ
- 算定図を配置すると、高さのポイント位置を示す符号が敷地と計画建物に入力されます。
- 正射影図位置確認表、算定表の各数値項目の小数桁数は「専用初期設定:天空率-算定図」の「小数桁数」、天空率の小数桁数は「専用初期設定:天空率-共通」の「小数桁数」で設定します。
なお、適合建物、計画建物の丸め方法は各表によって異なります。
・正射影図位置確認表は、適合建物、計画建物共に「四捨五入」して丸められます。
・算定表は、適合建物が「切り上げ」、計画建物が「切り捨て」になります。 - 正射影図位置確認表、算定表のサイズは「専用初期設定:天空率-算定表」で設定します。
文字のフォント、スタイルは「共通初期設定:フォント」の「表・タイトル」「表・項目」「表・文字」の設定が連動します。 - 天空図の天空率は内部算定、算定図の天空率は三斜求積から算出されるため、天空図と算定図の天空率は若干計算結果(数値)が異なる場合があります。これを揃えたいときは、「専用初期設定:天空率-天空図・表」の「天空率を算定表に合わせる」をONにすることで、天空図を算定図の天空率に合わせることができます。
- 算定図の寸法線等は、できるだけ重複しないように位置が自動調整されますが、寸法値を移動したいときは
「パック化選択切替」をOFFにして、個別に移動してください。

算定図の作成条件A540525_tks_sec02
「天空率算定図表作成」を実行したときのダイアログで、作成条件を設定します。
なお、半径、仰角目盛、方位角目盛の初期値や符号のサイズなどについては、「専用初期設定:天空率-算定図」で設定します。
半径 仰角目盛 方位角目盛 |
算定図の半径、仰角の目盛、方位角の目盛を設定します。![]() |
北を上に表示する | 入力されている方位マークの真北方向を上にして算定図を作成するときはONにします。 |
包絡する | 算定図の適合建物部分、計画建物部分を外形領域だけで描画するときはONにします。稜線も描画するときはOFFにします。 |
描画タイプ | 算定図の描画タイプを選択します。 選択したタイプによって、正射影図位置確認表、算定表の位置が異なります。 ![]() |

算定図における三斜求積の取り方A540525_tks_sec03
算定図における、適合建物と計画建物の三斜求積の取り方について補足します。
なお、正射影面積は「扇形面積-三斜面積」で求められます。
安全側の結果となるように、適合建物と計画建物の三斜求積は次のように作成します。
適合建物 | 天空率が大きくなるように、実際の形状よりも小さめに求積図を作成します。 |
計画建物 | 天空率が小さくなるように、実際の形状よりも大きめに求積図を作成します。 |
適合建物の場合
適合建物の辺(円弧)に外接するように三斜求積を取ります。
内接のときと比べて三斜面積は大きくなるため、正射影面積が小さくなります。
その結果、天空となる面積が大きくなるため、安全側となります。
計画建物の場合
建物の辺(円弧)に内接するように三斜求積を取ります。
外接のときと比べて三斜面積は小さくなるため、正射影面積が大きくなります。
その結果、天空となる面積が小さくなるため、安全側となります。

計画建物が中空になっている場合の計算方法A540525_tks_sec04
計画建物が中空になっている場合、算定表の三斜面積がマイナス表示されます。
下図のような左側半分が中空の計画建物を例に、計画建物天空率算定表の計算方法について補足します。
算定図のハッチング部分が計画建物の正射影建物で、「A」が中空部分を表します。
このときの算定表は次のようになり、三斜面積③がマイナス表示となります。
最終的に求める天空率は、「円の面積 -(A+B)/ 円の面積 × 100(%)」となります。