汎用計算
構造図データがないときなど、部材の断面情報、荷重情報を入力して、汎用的に部材の算定や計算書の作成を行います。対象部材は、梁、底盤スラブ、布基礎フーチング、基礎梁です。
また、「個別」メニューの「梁個別」「梁一括」「基礎個別」「基礎一括」でファイルに書き込まれた計算結果を読み込んで、内容の確認や変更、印刷が可能です。
メモ
- 梁・基礎の計算の適用範囲については、「個別計算の機能と適用範囲」を参照してください。

汎用的に構造計算を行うA630810_khn_sec01
ここでは、梁を例に解説します。
「個別」メニューから「汎用計算」を選びます。
- 「個別計算」ダイアログの「計算タイプ」で、対象部材を選びます。
- 「追加・挿入」をクリックします。
- 「梁の計算」ダイアログの「タイトル2」に、どの部分かわかるようなタイトルを入力します。
※「個別計算」ダイアログの「登録データ一覧」や計算書に表示されます。 - 【材の設定】で横架材の情報、【荷重設定】で荷重を設定し、【計算結果】でエラー内容を確認します。
- 【材の設定】で断面寸法などを変更して、エラーを解消します。
- 「確認済チェック」をONにして、「追加登録」をクリックします。
- 「個別計算」ダイアログの「登録データ一覧」に追加されます。
- 同様の操作で部材の計算を追加し、最後に「ファイル書込」をクリックします。
- 「個別計算ファイルの書込」ダイアログの「名称」にファイル名を入力して、「書込実行」をクリックします。
名称変更 選択したファイルの名称を変更します。一覧からファイルを選び、「名称」に新しいファイル名を入力後、「名称変更」をクリックします。 削除 選択したファイルを削除します。
メモ
- 図面を閉じると、一覧に表示している個別計算データはすべて破棄されます。入力したデータを残したいときは、必ず「ファイル書込」を実行してください。
- 「個別計算」ダイアログを閉じるときに「ファイル書込」を促す確認画面が表示されます。
はい | 確認画面を次回も表示する設定のまま、ダイアログを閉じます。 |
いいえ | 確認画面を次回からは表示しない設定に変更して、ダイアログを閉じます。確認画面を表示する設定に戻したいときは、Shiftキーを押しながら「個別計算」ダイアログの「閉じる」をクリックします。 |
キャンセル | 「個別計算」ダイアログを閉じる操作を中止します。 |

ファイルを読み込んで計算書を印刷するA630810_khn_sec02
「個別」メニューの「汎用計算」「梁個別」「梁一括」「基礎一括」「基礎個別」でファイルに書き込まれた個別計算データを読み込んで、部材の計算書を印刷します。
ファイルを読み込む
- 「個別計算」ダイアログの「ファイル読込」をクリックします。
- 「個別計算ファイルの読込」ダイアログで、読み込むファイルを指定して「読込実行」をクリックします。
- 別のファイルを追加で読み込むときは、再度「ファイル読込」をクリックして、「個別計算ファイルの読込」ダイアログの「追加読込」をONにします。
- 読み込むファイルを指定して「読込実行」をクリックします。
メモ
- 「追加読込」がOFFの状態で別ファイルを読み込むと、既存のデータは削除されます。
- 梁や基礎の「部材算定結果」ダイアログの「ファイル書込」で書き込んだファイルを読み込んだとき、「参照・変更」で内容の確認や変更ができますが、汎用計算からは部材データに反映できません。部材のせいなどを変更した場合は、汎用計算を終了後、手動で部材データの属性を変更してください。
計算書をプレビュー表示する
- 「個別計算」ダイアログの「計算書作成」をクリックします。
- 「計算書作成設定」ダイアログで、出力する項目をONにして「OK」をクリックします。
- 「個別計算書」ダイアログが開いて、計算書がプレビュー表示されます。
前のページ
次のページ現在表示しているページの1ページ前、または次のページに移動します。「個別計算書」ダイアログがアクティブであるとき、キーボードの「←」「→」でも移動できます。 拡大、縮小 画面上の印刷イメージを拡大、縮小します。大きさは8段階あります。プレビュー画面内を左クリックで拡大、右クリックで縮小になります。 閉じる 「個別計算書」ダイアログを閉じます。 - 「印刷」をクリックします。
- 「印刷」ダイアログの「印刷」をクリックします。
表紙タイトル | 計算書の表紙に記載するタイトル名を入力します。 |
概要補足 | 設計方針などの補足が必要な場合は入力します。計算書の「建物概要等」に記載されます。 |
章番号 | 各部材の計算書に付ける章番号を設定します。 |
*印のみ出力する | 梁の「部材算定結果」ダイアログの「計算書作成」をクリックしたときに有効です。「絞り込み」によって計算結果に*印が付いたスパンのみを出力する場合はONにします。OFFの場合は一覧のすべてのスパンを出力します。 |
部材算定は目次のみ作成 | 各部材の計算書を別途出力する場合はONにします。このとき、「梁の計算」などの章番号は目次に記載されますが、部材の計算書は出力されません。OFFの場合は部材の計算書も出力されます。 |
日付を出力する | 計算書の表紙・目次以外の全ページ右上に、作成日時を出力するときはONにします。OFFの場合でも、表紙・目次以外の全ページ上部に物件名は出力されます。 |
メモ
- 指定した部材の計算書のみを印刷したい場合は、「個別計算」ダイアログの「登録データ一覧」で印刷したい行を選んで「計算書プレビュー」をクリックします。「個別計算書」ダイアログの「前の行」「次の行」で部材を変更できます。
- 計算タイプ(梁、底盤スラブ、フーチング、基礎梁)ごとに部材の計算書を印刷したい場合は、「個別計算」ダイアログの「まとめて出力」をクリックします。

「個別計算」ダイアログの機能A630810_khn_sec03
計算タイプ | 梁、底盤スラブ、フーチング、基礎梁の一覧に切り替えます。 |
設計条件計算書 | 建物概要や使用材料、設計荷重など、梁と基礎の計算書以外の指定した計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。![]() |
基礎設計用重量 | 「基礎設計用重量」ダイアログを開いて、基礎にかかる荷重データを確認します。 |
登録データ一覧 | 登録されている部材の属性と計算結果を一覧表示します。 各部材の計算ダイアログで「確認済チェック」をONにすると、結果が「未」→「済」になります。 |
追加・挿入 | 個別計算データを追加入力します。 |
参照・変更 | 登録済みの個別計算データを確認または変更します。 |
初期値に取込 | 選択している個別計算データの数値を初期値にします。 |
行削除 | 選択している個別計算データを削除します。 |
計算書プレビュー | 選択している個別計算データの計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 |
ファイル読込 | 「ファイル書込」で保存した個別計算データを読み込みます。 |
ファイル書込 | 登録したすべての個別計算データをファイルに保存します。 書き込んだファイルは、物件フォルダ(001,002…)に作成される「MkKz」フォルダに保存されます。 |
まとめて出力 | 選択している計算タイプごとの計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 |
計算書作成 | 登録したすべての計算タイプの計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 |
全削除 | 選択している計算タイプの個別計算データをすべて削除します。 |
メモ
- 図面を閉じると、一覧に表示している個別計算データはすべて破棄されます。入力したデータを残したいときは、必ず「ファイル書込」を実行してください。