梁の計算ダイアログ
「梁の計算」ダイアログでは、梁のスパンごとに単純梁の計算を行うために必要な材(スパン、幅、せい、仕口欠損など)、長期、長期積雪(多雪区域)、短期積雪、短期水平荷重などを設定して、判定を確認します。

共通の項目A630830_khk_sec01
画面上部 | |
タイトル1 タイトル2 |
計算書の1行目、2行目に表記するタイトルを入力します。 |
設計条件計算書 | 建物概要や使用材料、設計荷重など、梁と基礎の計算書以外の指定した計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。![]() |
計算書プレビュー | 選択しているスパンの「梁の計算」の計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 |
画面下部 | |
確認済チェック | 選択しているスパンに確認済みの印を付けます。ONにすると、「部材算定結果」ダイアログの「結果」が「未」→「済」になります。 |
更新 | 個別計算で変更した内容を更新します。 |
更新登録 | ![]() |
追加登録 | ![]() |
閉じる | 「梁の計算」ダイアログを閉じます。「更新」または「更新登録」を実行していない場合、変更した内容は破棄されます。 |
前へ/次へ | 「部材算定結果」ダイアログの一覧に表示されている次のスパン、または前のスパンの個別計算データを表示します。「更新」または「更新登録」を実行していない場合、変更した内容は破棄されます。 |
軸力表 | 選択しているスパンの「軸力表」「軸力図」の計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 ※ 汎用計算の場合は表示されません。 |
略伏図・略軸組図 | 選択しているスパンの「柱壁伏図、床伏図、略軸組図」「筋かい・面材倍率表」の計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 ※ 汎用計算の場合は表示されません。 |

【材の設定】A630830_khk_sec02
一般/片持ち/丸太梁 | 梁の支持タイプを選びます。跳出梁などで建物最端部の柱を超える梁部分の場合は「片持ち」を選びます。 「丸太梁」を選ぶと「幅」が編集不可になり、断面積Aを π×せい×せい/4で計算します。 ※たわみ量の検討を行うときは、それぞれ別々の制限数値で判定します。たわみ量の制限は「たわみ量検討用数値設定」ダイアログで設定します。 |
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部位 | 梁のタイプを次の中から選びます。
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スパン/跳出長 | 梁を支える下柱間の幅を入力します。 「片持ち」の場合は跳出長を入力します。 |
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階、幅、せい | 梁の階、幅、せいを入力します。 | ||||||||||
材料 | 梁の材料に使用する強度の木材を基準強度マスタから選択します。 | ||||||||||
中間部仕口欠損 | 中間部にある仕口のタイプを選びます。この設定によって「欠損低減 Z」「欠損低減 I」の値が変わります。
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欠損低減 Z | 許容曲げモーメントの算定に使用する有効断面の欠損低減率です。「中間部仕口欠損」を「無指定」以外に設定すると、「曲げ・たわみ検討用欠損低減率設定」ダイアログの「スパン中間部にプレカット仕口による欠損がある場合のZの低減率」により加算した値がセットされます。 | ||||||||||
欠損低減 I | たわみに対する断面検定で使用する断面2次モーメントの欠損低減率です。「中間部仕口欠損」の設定によって、「曲げ・たわみ検討用欠損低減率設定」ダイアログの「参考)「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」より」の低減率が適用されます。 | ||||||||||
1端部仕口形状 2端部仕口形状 |
端部別に仕口のタイプを選びます。この設定によって、曲げとたわみに対する断面検定で使用する有効断面積「仕口寸法 b´」「仕口寸法
d´」がセットされます。
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速度圧 q | 設定する風荷重の1㎡あたりの風圧を入力します。「初期設定:外力設定」の「風圧力」の設定から計算した値がセットされます。計算内容は計算書の「風圧力の算定」で確認できます。 ※「部位」が「耐風梁」の場合に有効です。 |
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風力係数 Cf | 風力係数を入力します。 ※「部位」が「耐風梁」の場合に有効です。 |
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上下階高平均 h | 風圧力を検討する部分の高さを入力します。 ※「部位」が「耐風梁」の場合に有効です。 |
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耐風梁スパン | 耐風梁の検討で使用する曲げモーメントの梁の長さを入力します。 耐風梁のうち根太・荷重方向がかからない部分の長さがセットされます。耐風梁全体に根太・荷重方向がかかっている場合は耐風梁の長さになります。 ※「部位」が「耐風梁」の場合に有効です。 ![]() |
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勾配(寸) | 梁の勾配を入力します。梁の個別計算書に出力されます(計算には使用されません)。 ※「部位」が「屋根梁」の場合に有効です。 |

【荷重設定】A630830_khk_sec03
荷重直接入力 | 等分布、集中荷重の荷重の値を直接入力する場合はONにします。 OFFのとき、等分布、集中荷重の荷重値をクリックすると「梁設計荷重設定」「水平荷重時の荷重設定」ダイアログが開き、指定した値を荷重のセルにセットできます。 |
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積雪検討 | 積雪時の梁を計算する場合はONにします。 「初期設定:外力設定」の「建設地域」が「多雪区域」の場合は長期積雪、短期積雪の入力が可能になり、「一般地域」の場合は「短期積雪」の入力が可能になります。 「一般地域」のとき、「初期設定:外力設定」の「積雪後の降雨を考慮した割増を行う」をONにすると、積雪後の降雨を考慮した短期積雪荷重で計算されます。 なお、下記のスパンについては自動的に「積雪検討」がONになり、短期積雪を検討します。 ・屋根から荷重されるスパン ・スパン間に柱があり屋根から荷重が伝達されるスパン 検討結果は、【計算結果】に表示されます。 |
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短期検討 | 水平作用時の梁を計算する場合はONにします。「水平力①」「水平力②」の入力が可能になり、【計算結果】の「短期」に検討結果が表示されます。 ※ 軸力表には水平荷重は考慮されません。 |
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等分布-1~3 | 屋根や床、壁など、梁のスパンに等分布で受ける荷重を最大3箇所まで追加設定します。 | |
荷重 | 1㎡あたりの荷重を入力します。 | |
たわみ用 | たわみ量の検討に使用する荷重を1㎡あたりで入力します。 | |
負担幅 | 等分布荷重を受ける幅を設定します。 ・ 個別計算では、床荷重による負担幅は、根太・荷重方向と梁が垂直の場合(次図)、梁の間隔の1/2から負担幅がセットされます。根太・荷重方向と梁が平行の場合は、根太の間隔の1/2を負担します。 ・ 壁荷重による負担幅は、「初期設定:物件情報」の「階高」となります。 ![]() |
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集中荷重-1~20 | 柱など、梁のスパンの一部に受ける荷重を最大20箇所まで追加設定します。集中荷重の位置は、荷重姿図に反映されます。 | |
荷重 | 集中荷重を入力します。 | |
たわみ用 | たわみ量の検討に使用する集中荷重を入力します。 | |
位置 | 集中荷重を受ける位置を設定します。![]() |
「梁設計荷重設定」ダイアログ
【設計荷重一覧】から使用する単位あたりの荷重を選択し、【計算】でセットする荷重を設定します。
【設計荷重一覧】 | ||
屋根 屋根軒先 |
長期 | 「初期設定:固定荷重」の「屋根一般」「屋根軒先」と、「初期設定:積載荷重」の梁、柱、基礎用の「屋根」の合計です。 |
長期積雪 | 「長期」に長期の積雪荷重が加算されます。 | |
短期積雪 | 「長期」に短期の積雪荷重が加算されます。 「初期設定:外力設定」の「積雪後の降雨を考慮した割増を行う」がONの場合は、加算する短期の積雪荷重に降雨を考慮した割増係数が乗じられます。 |
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3階床 2階床 1階床 バルコニー |
床小梁 | 「初期設定:固定荷重」の「3階床」「2階床」「1階床」「バルコニー」と、「初期設定:積載荷重」の床用の各荷重の合計です。 |
その他梁 | 「初期設定:固定荷重」の「3階床」「2階床」「1階床」「バルコニー」と、「初期設定:積載荷重」の梁、柱、基礎用の各荷重の合計です。 | |
たわみ用 | 「初期設定:固定荷重」の「3階床」「2階床」「1階床」「バルコニー」と、「初期設定:積載荷重」の地震用の各荷重の合計です。 | |
外壁 内壁 |
3階 2階 1階 |
「初期設定:固定荷重」の「3階外壁」「2階外壁」「1階外壁」「内壁」よりセットされます。 |
【計算】 | ||
単位荷重 | 【設計荷重一覧】で選択した荷重がセットされます。任意に単位荷重を設定したいときは、直接入力します。 | |
負担幅1 負担幅2 |
集中荷重を設定するときに、「単位荷重」「負担幅1」「負担幅2」を入力すると 「荷重」が計算されます。 | |
荷重 | この値が「梁の計算」ダイアログの荷重にセットされます。 ※ 荷重 = 単位荷重 × 負担幅1 × 負担幅2 |
「水平荷重時の荷重設定」ダイアログ
水平荷重を設定するときに、「壁耐力P」「壁高さH」「壁長さL」を入力すると、荷重(sP)が計算され、「梁の計算」ダイアログの荷重にセットできます。
なお、「上向き↑」をONにしたときは、荷重(sP)はマイナスの値でセットされます。

【計算結果】A630830_khk_sec04
長期 | 【荷重設定】の「長期」に入力したデータによる梁の計算結果です。 |
長期積雪 | 【荷重設定】の「長期積雪」に入力したデータによる梁の計算結果です。「積雪検討」がONで、「初期設定:外力設定」の「建設地域」が「多雪区域」の場合に表示されます。 |
短期積雪 | 【荷重設定】の「短期積雪」に入力したデータによる梁の計算結果です。「積雪検討」がONの場合に表示されます。 |
短期 | 【荷重設定】の「水平力①」「水平力②」に入力したデータによる梁の計算結果です。 |

【耐風梁の検討結果】A630830_khk_sec05
【材の設定】の「部位」が「耐風梁」のときに、この検討結果が表示されます。