横フカシ上下フカシ横増し打ち上下増し打ち
材質がRC/SRCの柱、壁、梁、スラブ、キャンティスラブ、べた基礎、片持ち基礎、連続基礎、独立基礎、柱型にフカシまたは増し打ちを描きます。
柱壁などに横フカシを描くM130810_fka_sec01
次図のように、意匠的な納まりを調整する箇所に、指定した辺と同じ幅のフカシを描きます。
- 「フカシ・断熱」メニューから「横フカシ」を選びます。
- 入力モードが「1点参照」であることを確認します。
- 「対象」で取り付ける部材にチェックを付けます。
横フカシは、柱、壁、梁、連続基礎、独立基礎、柱型に入力できます。 - 「形状タイプ」が「同厚」であることを確認します。
- 「フカシ厚」で厚さを変更します。
- 平面ビューでフカシの位置をクリックします。
ここでは柱面を指定します。
メモ
- フカシを入力できない場合は、柱、壁、梁の「材質」(壁は「壁種別」)が「RC」「SRC」になっているかどうかを確認してください。なお、フカシは、円柱、円弧の壁・梁、セットバックした壁には入力できますが、楕円柱、複合壁、ハンチが設定された梁などには入力できません。
- フカシ厚をマウスで指定する場合は、「マウス指定」をONにします。
- フカシと断熱材を入れる場合は、「断熱厚」の「厚さ」をONにします。フカシは入れずに断熱材のみとする場合は、「フカシ厚」の「なし」をONにします。
(フカシ、断熱材の表現については、「フカシ、増し打ちの表現を変更するには」を参照) - RC壁以外の壁(LGSなど)が取り付く場合、それらの壁で分断せずに通して入力します。
- 壁仕上の配置後にフカシを入力しても、自動的に壁仕上が編集されます。
- 指定した範囲内にある部材だけにフカシを付けたい場合は、入力モードの「範囲指定:領域」で範囲を指定します。
- 柱壁などにフカシを入力すると、その部材と一体になります。入力したフカシの厚さを変更するには、「プロパティ変更」を使用します。
柱・梁に異厚の横フカシを描くにはM130810_fka_sec02
異厚のフカシは、「1点参照」「2点参照」の入力モードのみ可能です。
「形状タイプ」で「鉛直斜め」「水平斜め」をONにすると、柱、梁に対して異厚フカシを入力できます。
鉛直方向の斜めフカシ
「形状タイプ」で「鉛直斜め」を選び、上部と下部のフカシ厚を設定して、フカシの入力位置をクリックします。
水平方向の斜めフカシ
「形状タイプ」で「水平斜め」を選び、始点側と終点側のフカシ厚を設定して、フカシの入力位置をクリックします。
メモ
- フカシ厚をマウスで指定する場合は、「マウス指定」をONにします。
上部・下部、または、始点側・終点側のフカシの位置(厚さ)を順にクリックします。
部分的に横フカシを描くにはM130810_fka_sec02
次のように仕上・下地厚が異なる壁仕上が並んで貼られている場合に、これらを同面にするために部分的にフカシを描きます。
3D、断面ビューで見付領域を指定したい場合は、「見付面で領域を指定して横フカシを描くには」を参照してください。
- 「フカシ・断熱」メニューから「横フカシ」を選びます。
- 入力モードを「2点参照」に変更します。
- フカシ厚などを設定します。
- 平面ビューでフカシの始点と終点をクリックします。
面ごとに横フカシを描くには(3D・立面・断面・展開ビュー)M130810_fka_sec03
- 「フカシ・断熱」メニューから「横フカシ」を選びます。
- 入力モードを「面指定」に変更します。
- 3Dビューにマウスカーソルを移動して、面をクリックします。
メモ
- 3Dビュー以外にも、立面、断面、展開ビューでも操作できます。ただし、「フカシ厚」の「マウス指定」がONの場合は、3Dビューでのみフカシ厚を指定できます。
見付面で領域を指定して横フカシを描くにはM130810_fka_sec04
断面、展開または3Dビューでフカシの見付領域を指定したい場合は、次のように操作します。
- 断面ビューを開きます。
3Dビューで見付領域を指定したいときは、3Dビューを開きます。 - 「フカシ・断熱」メニューから「横フカシ」を選びます。
- 入力モードを「見付入力:領域」に変更します。
- 「断面ビュー展開(平面ビュー指定時有効)」がOFFであることを確認します。
- 平面ビューで、フカシを付ける部材の基準面をクリックします。
ここでは、壁面を指定します。 - 断面ビューで、フカシの領域を指定します。
指定できる見付領域は、矩形のみです。
メモ
- フカシの領域を指定する際、壁や仕上の交点、端点を指定できない場合は、「スナップ補助線」を使用します。またはあらかじめ補助線などを入力しておきます。
- 断面ビューを開いていない場合でも、「断面ビュー展開(平面ビュー指定時有効)」をONにして、基準面の位置を指定すると、この基準面の位置の断面ビューが開きます。
独立基礎などに上下フカシを描くM130810_fka_sec05
指定した部材の面と同じ領域に上下フカシを描きます。次図は、スラブと独立基礎の隙間を埋めるために、独立基礎に上フカシを入力したものです。
- 「フカシ・断熱」メニューから「上下フカシ」を選びます。
- 入力モードが「面指定」であることを確認します。
- 「対象」で取り付ける部材にチェックを付けます。ここでは、「独立」をONにします。
上下フカシは、スラブ、キャンティスラブ、梁、べた基礎、片持ち基礎、独立基礎に入力できます(独立基礎は上フカシのみ)。 - 「配置部分」でフカシを配置する方にチェックを付けます。ここでは、「上フカシ」をONにします。
- 「フカシ厚」で厚さを変更します。
- 平面ビューで部材をクリックします。
メモ
- スラブ、梁にフカシを入力できない場合は、「材質」(スラブは「主体」)が「RC」になっているかどうかを確認してください。
- 指定した範囲内にある部材だけにフカシを付けたい場合は、入力モードの「範囲一括」で範囲を指定します。
- フカシと断熱材を入れる場合は、「断熱厚」の「厚さ」をONにします。断熱材は、「下フカシ」がONのときに設定できます。
フカシは入れずに断熱材のみとする場合は、「フカシ厚」の「なし」をONにします。
領域を指定して上下フカシを描くにはM130810_fka_sec06
次図のように、領域を指定して部分的に上下フカシを描きます。
- 「フカシ・断熱」メニューから「上下フカシ」を選びます。
- 入力モードを「多角円形」に変更します。
(の操作については、「入力モード」を参照) - 平面ビューで対象の部材をクリックします。
- フカシの領域を指定して、最後にEnterキーを押します。
メモ
- 入力モードの「矩形」「多角円形」を使用した場合は、スラブ、キャンティスラブ、梁に対して異厚フカシを入力できます。
フカシの領域を指定後、始点と終点のフカシ厚を設定する位置をクリックします。
柱、梁に横増し打ちを描くM130810_fka_sec07
次図のように、梁と柱の位置がずれている場合など、柱が梁を受けられるように柱に増し打ちを描きます。
- 「フカシ・断熱」メニューから「横増し打ち」を選びます。
- 入力モードが「全辺:1点参照」であることを確認します。
- 「対象」で取り付ける部材にチェックを付けます。
横増し打ちは、柱と梁に入力できます。 - 「形状タイプ」が「同厚」であることを確認します。
- 「厚さ」がONであることを確認して、増し打ちの厚さを変更します。
- 平面ビューで増し打ちの位置をクリックします。
ここでは柱面を指定します。
メモ
- 増し打ちを入力できない場合は、柱、梁の「材質」が「RC」「SRC」になっているかどうかを確認してください。また、増し打ちは円柱、円弧の梁には入力できますが、楕円柱、ハンチが設定された梁、セットバックした柱には入力できません。
- 増し打ちの厚さをマウスで指定する場合は、「マウス指定」をONにします。
- 異厚の増し打ちを入力したい場合は、「形状タイプ」で「鉛直斜め」「水平斜め」をONにします。
柱は「水平斜め」、梁は「鉛直斜め」に対応しています。
- 幅を指定して増し打ちを入力したい場合は、次の入力モードを使用します。
入力モード 操作 「幅指定:1点参照」 【幅を数値で指定する場合】
「2点参照」 【幅をマウスで指定する場合】 - 柱、梁に増し打ちを入力すると、その部材と一体になります。入力した増し打ちの厚さを変更するには、「プロパティ変更」を使用します。
梁に上下増し打ちを描くM130810_fka_sec08
次図のように、段差スラブがある場合など、段差部分を梁で受けられるように幅を指定して梁に増し打ちを描きます。
- 「フカシ・断熱」メニューから「上下増し打ち」を選びます。
- 入力モードを「2点参照」に変更します。
- ここでは、梁の上を増し打ちするため、「上増し打ち」がONであることを確認します。
上下増し打ちは、梁だけに入力できます。 - 「増し打ち厚」で厚さを変更します。
- 平面ビューで増し打ちの位置を指定します。
メモ
- 奥行きをマウスで指定する場合は、「マウス指定」をONにします。
- 梁と同じ長さの増し打ちを入力したい場合は、「全辺:1点参照」を使用します。
- 幅を数値で指定したい場合は、「幅指定:1点参照」を使用します。
フカシ、増し打ちの表現を変更するにはM130810_fka_sec09
フカシ、増し打ちの線分は、表示設定を詳細表現にしたときに、平面ビューで確認できます。
メモ
- フカシ、増し打ちの線分は、作図表現(仕上・被覆他)の「被覆・下地」タブにある「フカシ線を描画する」「増し打ち線を描画する」がONのとき、詳細表現で確認できます。ここでは、フカシ、増し打ちの線種も設定できます。
- 断熱材の表現は、作図表現(材質ハッチング)の「壁・仕上・金属防水系屋根下地」タブにある「断熱材」で設定します。
- 3Dビューでフカシ、増し打ちの配置状況を確認するには、作図表現(3Dビュー他)の「フカシ・増し打ち・断熱材のColor3D」の「任意指定」をONにし、フカシと増し打ちの色を設定します。