床面積(矩形)/床面積(円)/床面積(弓型)/床面積(多角円形)
地震力に対する必要壁量を算出するための床面積区画を入力します。
木造の場合、床面積を追加・変更した後は、「釣合」メニューの「側端部分面積自動」で側端部分面積を設定し直してください。
床面積を入力するA514330_ykm_sec01
ここでは、矩形の床面積区画で解説します。
- 「床面積(矩形)」をクリックします。
- 「床面積」ダイアログで、床面積のタイプや階、内法高などを設定します。
- 区画の範囲を入力します(入力方法:矩形)。
メモ
- 床面積は「通常の面積 +(内法高/2.1m × 物置等の面積)- 吹抜け部分の面積」で計算されます。
- 円形、弓型、多角円形の床面積区画は、次のように入力します。
床面積(円) | 区画の中心と半径をクリックします。 |
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床面積(弓型) | 円弧部分の始点、通過点、終点をクリックします(入力方法:円弧3点)。 |
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床面積(多角円形) | 区画の範囲を順に入力し、最後に1点目を再度クリックするか、ポップアップメニューの「OK」をクリックします。 |
「床面積」ダイアログの機能A514330_ykm_sec02
設定
面積のタイプを選びます。
通常 | 通常の床面積を入力します。 |
吹抜け | 吹抜部分の床面積を入力します。 |
物置等 | 現在階またはその上階の小屋裏、天井裏、その他これらに類する部分の物置等の水平投影面積を入力します。 |
階(偏心率用)
階のタイプを選びます。
屋根直下階 屋根直下階以外 |
偏心率のチェック(重心の算出)で使用されます。「専用初期設定:配置診断」の「重心」にある「屋根直下階」「以外」の係数が影響します。 |
偏心率用対象外 | 主に2階に小屋裏物置がある場合の1階床面積で使用します。 1階床面積で、壁量算出用の床面積には算入したいが、重心算出用の床面積には算入したくない場合に設定します。 |
内法高
「物置等」の場合に、平均内法高を入力します。
4分割領域決定には採用しない ※木造のみ
壁釣り合いのチェック時に必要な1/4の側端面積を自動設定するとき、その床面積の端を基準にしない場合はONにします。
例えば、地袋付き出窓壁の床面積でこの設定をONにした場合、自動設定するY軸方向の側端部分面積は次のようになります。
倍率
設定した倍率をかけた値で床面積を計上するとき、ONにして倍率値を入力します。
バルコニー部分の面積(倍率値 0.4)などに利用します。
長さ、角度、面積
床面積の属性変更で表示されます。「面積」は床面積を表示します。
「長さ」「角度」は、矩形、円、弓型の床面積の属性変更で表示されます。
なお、長さや面積の表記は、壁量計算の「専用初期設定:図・表-計算」の「小数桁数」の設定が有効です。
床面積(矩形) | 長さ1:X方向の長さを表示します。 長さ2:Y方向の長さを表示します。 |
床面積(円) | 長さ1:半径を表示します。 |
床面積(弓型) | 長さ1:半径を表示します。 長さ2:円の中心から直線部分におろした垂線の長さを表示します。 長さ3:直線部分の長さを表示します。 角度:円弧の中心角を表示します。 ※「長さ2」「長さ3」は、「長さ1」と「角度」から計算されます。 |
小屋裏物置等の面積を考慮するにはA514330_ykm_sec03
小屋裏、天井裏の物置等は、最高の内法高さが1.4m以下で、水平投影面積が使用する階の床面積(2階小屋裏で使用するなら2階床面積)の1/2未満であれば階として扱う必要はありません。
ただし、物置等の面積が使用する階の床面積の1/8を超えるときには、次のように2階で小屋裏等の床面積を入力します。
「床面積」ダイアログ 物置等:ON 階(偏心率用):屋根直下階 内法高:平均内法高を入力 次式で算出された値が壁量算出用の床面積に加算されます。 「S=物置等の床面積×平均内法高/2.1」 |
メモ
バルコニーの面積を考慮するにはA514330_ykm_sec04
性能表示の床面積では、建物本体に荷重が伝わるバルコニーを考慮することになっており、「はね出しバルコニーの面積 × 0.4」を1階の床面積と側端部分面積に算入します。ただし、このバルコニーの領域は、4分割領域を決定するための床領域には含まれません。
このとき、次のように1階でバルコニー部分に床面積を入力します。
※ 「床面積設定を開く」で自動配置した場合は、自動的に下記の状態になります。
「床面積」ダイアログ 通常:ON 階(偏心率用):屋根直下階以外 4分割領域決定には採用しない:ON 倍率:0.4 |
メモ
- 床面積表を確認すると、「バルコニーの面積×0.4」が加算されていることを確認できます。
- 「釣合」メニューの「側端部分面積自動」で側端部分面積を再作成すると、「バルコニーの面積×0.4」の領域が作成されます。
吹抜の面積を考慮するにはA514330_ykm_sec05
基準法の床面積では、2階に吹抜の面積は含まないため、階段や吹抜など面積を抜きたい部分に「吹抜け」の床面積区画を入力します。
「床面積」ダイアログ 吹抜け:ON 階(偏心率用):屋根直下階 |
メモ
- 床面積表を確認すると、「吹抜け」の面積が差し引かれていることを確認できます。
- 側端部分面積からも「吹抜け」の面積を差し引く場合は、「釣合」メニューの「側端部分面積」で「吹抜け」をONにして面積を入力します。