熱的境界(壁・妻壁)
壁や妻壁の熱的境界を入力します。
壁の熱的境界を入力するA560374_nkb_sec01
- 「境界」メニューから「熱的境界(壁)」を選びます。
- 「熱的境界(壁)」ダイアログで「壁」がONになっていることを確認します。
- 熱的境界の仕様や高さを設定します。
- 熱的境界(壁)の始点、終点をクリックします。
始点をクリック後に表示される「外」「内」の向きを確認して、建物外部が「外」となるように時計回りで入力します。
メモ
- 入力する位置に建具の参照データがある場合、その建具の面積を取得して熱的境界(壁)の「開口面積」にセットされます。
- 壁面より500mm未満の出窓壁(地袋なし)は、出窓壁がないものとして計算します。
500mm以上の出窓壁(地袋なし)もしくは地袋ありの場合、出窓壁に沿って熱的境界(壁)を入力する必要があります。
妻壁の熱的境界を入力するにはA560374_nkb_sec03
- 「熱的境界(壁)」ダイアログの「妻壁」をクリックして、妻壁の形状を選びます。
※ 形状によって、「上下反転」「左右反転」が可能です。 - 熱的境界の仕様や高さを設定します。
- 熱的境界(妻壁)の始点、終点をクリックします。
始点をクリック後に表示される「外」「内」の向きを確認して、建物外部が「外」となるように時計回りで入力します。
※ 熱的境界(妻壁)と熱的境界(壁)の平面表現ですが、山が高い方が熱的境界(妻壁)となります。
メモ
「熱的境界(壁・妻壁)」ダイアログの機能A560374_nkb_sec02
壁/妻壁 | 入力する熱的境界のタイプを選択します。 「妻壁」を選んだときは、妻壁の形状を切り替えます。 |
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仕様 | 「断熱仕様選択」ダイアログを開いて、断熱仕様を選択します。 ※ 3Dカタログ断熱仕様の確認画面が表示された場合は「OK」をクリックします。 ※「専用初期設定:壁・階間・構造熱橋」の「壁」タブで壁種別ごとに設定した断熱の仕様が初期値としてセットされます。 ※「断熱仕様選択」ダイアログには「専用初期設定:仕様」で登録した断熱仕様が表示されます。 |
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熱貫流率 | 選択した仕様の熱貫流率を表示します。 | |
高さ/面積 | 入力時は外皮面積を求める高さ、属性変更時は計算に使用する外皮面積を設定します。 | |
上下反転 | 妻壁のとき、妻壁の形状を上下に反転します。 | |
左右反転 | 妻壁のとき、妻壁の形状を左右に反転します。熱的境界(妻壁)は入力方向に対して左側が「外」になるため、左右に反転しないと目的に形状にならないときにONにします。 | |
逆勾配 | 勾配と勾配2を設定する形状(三角異勾配・四角異勾配)の妻壁のとき、勾配と勾配2を入れ替えて逆の向きにします。 | |
勾配 | 妻壁の形状によって左右辺の勾配、または上辺の勾配を設定します。 上辺は、始点から終点へ上がる勾配です。 |
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勾配2 | 三角異勾配、四角異勾配の形状で、下辺の勾配を設定します。 下辺は、始点から終点へ上がる勾配ですが、「逆勾配」ONのときは終点から始点へ上がる勾配になります。 |
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下基準/上基準 | 妻壁のとき、妻壁の上端または下端の位置を、基準からの高さで入力します。「上基準」「下基準」は、クリックして切り替えます。 | |
軒高 FL SL GL |
妻壁の高さ位置を設定する基準の高さを選択します。 | |
下端高 | 壁のとき、壁の下端の位置を入力します。1階の場合はFLから、1階以外の場合は下階の軒高(SL)からの高さで指定します。 | |
高さ | 天井または屋根断熱であるか、また階間部を別仕様で配置するかしないかで、壁の高さは異なります。 【階間部を配置しない場合】 ・ 天井断熱のときは、1階の場合は床(FL)から軒高まで、1階以外の場合は下階の軒高から天井までの高さ(床厚を含む)を入力します。 ・ 屋根断熱のときは、1階の場合は床(FL)から軒高まで、1階以外の場合は下階の軒高から現階軒高までの高さを入力します。 【階間部を配置する場合】 1階の場合は床(FL)から天井まで、1階以外の場合は下階の軒高から天井までの高さ(床厚を含む)を入力します。 |
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妻壁のときは、指定した形状の壁の高さを入力します。 | ||
長さ | 属性変更のときに表示されます。入力した熱的境界の長さを表示します。変更するときは、ONにして値を入力します。 ※ 値を変更しても、CAD画面に表示される熱的境界の長さは変わりません。 |
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開口面積 | 属性変更のときに表示されます。入力した壁の熱的境界に建具が含まれる場合、その建具の面積が自動的にセットされます。セットされた建具の面積は、壁の面積から引かれます。 ※ 自動でセットされる建具の面積は、「専用初期設定:建具-建具設定」の「開口寸法」の設定によって変わります。 |
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面積 | 属性変更のときに表示されます。「長さ×高さ」(妻壁三角1~3の場合は「長さ×高さ×1/2」)から「開口面積」を引いた値が、壁の外皮面積となります。 | |
U値 | 外皮平均熱貫流率を求める際に必要な数値の項目です。 | |
温度差係数 | 一戸建ての住宅の場合、壁の温度差係数は、常に「1.0」です。 | |
共同住宅の場合、外気又は外気に通じる空間は「外気側(1.0)」、外気に通じていない空間は「非外気側(0.7)」を選びます。 「非外気側」がONの場合、η値計算には算入しません。 ※ 共同住宅等は、「専用初期設定:高さ」の「住宅種類」で設定します。 共同住宅の場合、「界壁」をONにすると温度差係数を設定できます。「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「省エネ地域」タブで設定されている地域区分によって、1~3地域は「0.05」、4~8地域は「0.15」が選択できます。 |
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η値 | 平均日射熱取得率を求める際に必要な数値の項目です。 | |
方位 | 壁の熱的境界に垂直な方向で、中から建物の外へ向かう方位を選択します。 入力時は、「自動」で入力されている方位マークで自動的に選択できます。配置図1面、または平面図に方位マークが入力されていない場合、画面の真上を北として方位を自動選択します。自動で設定される方位については、「方位の設定について」を参照してください。 ※ 屋根裏の壁となる小屋裏収納の壁の場合は、「上面」として方位係数を「1.0」で計算します。 ただし、下屋部分の小屋裏の場合は、東西南北の8方位を設定してください。 |
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冷房期 方位係数 暖房期 方位係数 |
冷房期または暖房期の計算に使用する係数を表示します。「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「省エネ地域」タブで設定した地域区分と、熱的境界の「方位」に応じて定められています。 入力時に「方位」を「自動」で設定している場合は、入力後に方位係数が設定されます。 |
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日射熱取得係数 | 日射熱取得率を求める際に使用する係数を表示します。壁の日射熱取得係数は、常に「0.034」です。 | |
日射熱取得率 | 日射熱取得率は、選択した仕様の熱貫流率を使って次の計算式で求められます。 「日射熱取得率 = 熱貫流率 × 日射熱取得係数」 |
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日射熱取得なし |
インナーガレージや住宅間など、熱的境界が温度差係数「1.0」でη値計算に参入しないとき、ONにします。 ※ 共同住宅等の場合、温度差係数が「非外気側」、または「界壁」がONのときは設定できません。 |
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界壁 | 共同住宅等の場合に表示されます。ONのとき、外皮等の隣接空間等の種別に応じた温度差係数によって計算します。 「界壁」がONの場合、η値計算には算入しません。 ※ 共同住宅等は、「専用初期設定:高さ」の「住宅種類」で設定します。 ※「温度差係数」は条件を満たした場合、必要に応じて切り替えてください。 |
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「関連設定」 | ダイアログの項目に関連する初期設定を確認できます。ツリーに「関連項目」が表示され、関連する分類項目が表示されます。 |
妻壁の入力例A560374_nkb_sec04
次図のような妻壁を入力するには、「三角横」「三角右」「平行四辺形」の形状を使って妻壁を入力します。
妻壁の下端高、高さ、屋根勾配の情報は、あらかじめ「編集」メニューの「屋根高さ計測」「屋根間高さ計測」で確認しておきます。