2D部品:配置/登録
2D部品マスタに登録されている2次元データを配置します。また、よく使用する凡例などを作成して、2D部品マスタに登録しておくと簡単に部品として配置できます。
2D部品を配置するA131000_2dp_sec01
2D表現の人物や樹木、性能関連のシンボルや凡例を配置します。
- 「2D」メニューから「配置」を選びます。
- 「部品選択」ダイアログで部品をダブルクリックします。
- 「配置」ダイアログで部品の倍率などを設定します。
- 部品の配置位置をクリックします。
メモ
- 2D部品を配置するとき、別のレイヤ、ペンNo.にしたいときは、「部品選択」ダイアログの「レイヤ」「ペン」をONにし、「レイヤ切替」「ペンNo切替」を選択してから部品を配置します。
- 「部材パレットで開く」をクリックすると、一覧で選択した2D部品が部材パレットに取り込まれます。部材パレットを使って、データを図面に複写することができます。
2D部品を登録するA131000_2dp_sec02
凡例など編集したものを次回も使用したいときは、2D部品マスタに登録します。
- 「2D」メニューから「登録」を選びます。
- 登録するデータをすべて選択します。
データを選択しづらい場合は、データを選択してからコマンドを実行してもかまいません。 - 基準点を指定します。
- 部品を配置する際の基準点となります。
- 「登録タイプ選択」ダイアログで「固定」をONにして、「OK」をクリックします。
- 「部品登録」ダイアログで登録する欄をダブルクリックします。
- 名称などを設定して、「OK」をクリックします。
「部品選択」ダイアログの機能A131000_2dp_sec06
編集 | 一覧に登録されている部品を他のグループやページに移動したり、部品や各ページの名称を変更するときは、クリックしてONにします。 (詳しくは、「部品の並びやページの名称等を変更するには」を参照) |
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設計/施工 | 設計または施工の分類に切り替えます。 |
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検索 | 入力した検索ワードが、グループ、ページ(タブ)、名称、備考のいずれかと一致する部品を選択します。「次へ」で次に一致する部品に移動します。 | ||||||
グループ | 部品のグループ名を一覧表示します。 編集モードがONのとき、「↑」「↓」でグループの順序入れ替えや、「グループ」下にある「名称変更」でグループ名の変更が可能です。 |
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ページ | 各グループは8つのページ(タブ)で構成されています。部品が登録されているページNoの横には*マークが表示されます。 編集モードがONのとき、「ページ」の「名称変更」でページの名称を変更できます。 |
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登録部品一覧 | 登録済みの部品を一覧表示します。 編集モードがONのとき、「部品」の「名称変更」で選択している部品の名称、備考を変更できます。また、「↑」「←」「→」「↓」で登録部品の位置を変更できます。 |
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クリップボード | 編集モードがONのとき、登録部品を複写、移動、削除できます。 (詳しくは、「部品を移動、複写、削除するには」を参照) |
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配置 | サイズ固定の部品を配置するときは「固定」、配置時にサイズを変更できる部品を配置するときは「パラメトリック」をONにします。 | ||||||
拡大表示 | 選択している部品を、「拡大表示」ダイアログのモニタ上で拡大して確認します。
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パース表示 | 立体作成できるデータが部品登録されている場合、「姿図確認」ダイアログが開いて立体的に確認できます。 | ||||||
マスタ | 他の2D部品マスタに切り替えます。「物件初期設定:マスタ環境-共通マスタフォルダ」の「2D部品」の設定が連動します。 フォルダを新規登録または変更するときは、右側の「変更」をクリックすると「2Dマスタフォルダ変更」ダイアログが開きます。目的の欄を選んで「変更」をクリックし、「フォルダ変更」ダイアログでパスを設定します。 |
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カレント | 部品を配置するときにレイヤ、ペンNo.を指定するときは、「レイヤ」「ペン」をONにします。OFFのときは、部品を登録したときのレイヤ、ペンNo.で配置されます。 | ||||||
部材パレットで開く | 一覧で選択した部品が部材パレットに取り込まれます。部材パレットを使って、データを図面に複写することができます。 |
「配置」ダイアログの機能A131000_2dp_sec07
指定方法 | 部品の大きさを変更して配置するときに、X,Y方向の伸縮率で指定する場合は「倍率」、縮尺率で指定する場合は「縮尺」を選びます。 |
同率 | 「倍率」を選択した場合に設定できます。 X,Y方向の伸縮率が同じときはONにして、「率」で伸縮率を入力します。 X,Y方向の伸縮率が異なるときはOFFにして、「X方向」「Y方向」で各伸縮率を入力します。 |
縮尺 | 「縮尺」を選択した場合は、左側に現在の図面縮尺(自動で表示)、右側に配置時の縮尺を設定します。 |
登録時の文字サイズ | 部品内の一般文字(寸法文字以外の文字)を、登録したときの文字サイズで配置するときはON、部品内の文字も伸縮するときはOFFにします。ただし、縦横の倍率が異なる場合は、伸縮なしの1倍で配置されます。 |
物件初期設定の寸法属性 | 部品内の寸法文字を、「物件初期設定:CAD関連-寸法・引出線」の【寸法線】で設定している文字サイズ・属性で配置するときはON、登録したときの文字サイズ・属性で配置するときはOFFにします。 なお、寸法文字は伸縮率に影響されませんが、寸法補助線や引出線などは伸縮率どおりに配置されます。また、寸法値も伸縮率に応じた値になります。 |
連続配置 | 選択した部品を連続して配置するときはONにします。Ctrlキーを押しながらでも連続配置できます。 |
文字の正規化 | 文字列の角度が「物件初期設定:CAD関連-寸法・引出線」の【寸法文字反転角度】で設定した角度を超えた場合に180度回転して表示するときはONにします。 |
登録時の寸法値 | 図面印刷の場合に表示されます。 部品の大きさを変更して配置するときに、部品内の寸法値を登録時の値のまま配置するときはON、伸縮率に応じた値にするときはOFFにします。 |
パラメトリック部品を登録するにはA131000_2dp_sec03
次のように部品のサイズ、指定した位置の寸法を変更できるような2D部品を登録する方法を、キッチンを使って解説します。
- 「登録タイプ」ダイアログの「パラメトリック」をONにします。
- 次のようにパラメータの領域(変形可能の領域)を指定します。
- 寸法の始点と終点をクリックします。
※ このとき、1点目はパラメータの領域の外側、2点目は領域の内側を指定します。 - 寸法位置をクリックします。
※ この位置は、2D部品の配置時に作成される寸法線の位置となります。 - 「登録」ダイアログの「名称」に寸法の名称を入力して、「OK」をクリックします。
「A」の指定が完了して、「指定」の「B」に切り替わります。
※「A」を再指定したいときは、「A」をONにして「再指定」をクリックし、再度設定しなおします。 - 続けて、シンク部分の寸法を設定するため、次のようにシンク部分をすべて含むようにパラメータの領域を指定します。
- 次のようにシンク部分の寸法位置を指定し、寸法線Bの位置をクリックします。
- 「登録」ダイアログの「名称」に寸法の名称を入力して、「OK」をクリックします。
- 続けて、コンロ部分の寸法を設定するため、次のようにコンロ部分をすべて含むようにパラメータの領域を指定します。
- 次のようにコンロ部分の寸法位置を指定し、寸法線Cの位置をクリックします。
- 「登録」ダイアログの「名称」に寸法の名称を入力して、「OK」をクリックします。
- 「全指定終了」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
- 「部品登録」ダイアログで登録する欄をダブルクリックします。
- 名称などを設定して、「OK」をクリックします。
メモ
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パラメータ領域に対する寸法の長さを、他のパラメータ領域の寸法から求めるときは「計算式」で計算式を設定します。
例えば、Bの長さをAの1/3倍にするときは、ダイアログの「B」を選択して「計算式」をクリックして、「A/3」 と設定します。
パラメトリック部品を配置するにはA131000_2dp_sec04
建具や部品(ユニットバスやシステムキッチン)のように、配置時に建具内法や部品サイズを変更できる部品を配置します。
- 「部品選択」ダイアログの「配置」にある「パラメトリック」をONにして部品を切り替えます。
- 配置する部品をダブルクリックします。
- 部品の配置位置をクリックします。
- 「パラメトリックパラメータ設定」ダイアログで各寸法の長さを設定して、「OK」をクリックします。
部品一覧の並びやページの名称等を変更するにはA131000_2dp_sec05
一覧に登録されている部品を他のグループやページに移動、または各ページの名称を変更するには「編集」をクリックしてONにします。
メモ
- 他のユーザーが編集中の共有フォルダの同じ2D部品マスタを編集しようとすると、「他の人(ユーザー名)が編集中です。」と表示され編集することができません。他のユーザーの編集が終わるまで待つ必要があります。
- 2D部品マスタが共有フォルダにある場合、「マスタの編集を行う前にバックアップを作成しますか?」の確認画面が表示されます。
「はい」を選ぶと、編集前の2D部品マスタを指定したフォルダにバックアップします。
「いいえ」を選ぶと、バックアップをせずに編集を開始します。
部品を移動、複写、削除するにはA131000_2dp_sec08
編集モードがONのときに表示される「クリップボード」を使って、部品の移動、複写、削除を行います。
部品を移動・複写する
- 移動(または複写)する部品を選択します。
- 「クリップボード」の「切り取り」(または「コピー」)をクリックします。
- 「切り取り」の場合は確認画面が表示されるので、「はい」をクリックします。
- 移動先(または複写先)をクリックします。
- 「クリップボード」の「貼り付け」をクリックします。
- 「専用データ・クリップボード」ダイアログで貼り付ける部品を選び、「OK」をクリックします。
メモ
- 「専用データ・クリップボード」ダイアログの内容は、ZEROを起動している間は有効です。終了するとクリップボードの内容は破棄されますので注意してください。
- Ctrl または Shift キーで複数の部品を選択してクリップボードへ切り取り、またはコピーできます。
- Shiftキーを押しながら「切り取り」(または「コピー」)をクリックすると、対象ページ(タブ)の部品をすべて切り取り(またはコピー)します。
部品を削除する
- 削除する部品を選択します。
- 「クリップボード」の「切り取り」をクリックします。
- 確認画面で「はい」をクリックします。
- 「クリップボード」の「貼り付け」をクリックします。
- 「専用データ・クリップボード」ダイアログの「全削除」をクリックします。
「全削除」は、クリップボードの内容をすべて削除しますので注意してください。
メモ
- 部品の削除は、「部品登録」ダイアログで削除する部品を選択し、「編集」の「削除」をクリックすることでも実行できます。