η値シミュレート
入力した熱的境界より平均日射熱取得率(ηA)を計算し、等級を確認します。仕様や数値を変更しながら、計算結果をシミュレートすることもできます。
平均日射熱取得率(ηA)とは、日射熱取得量を外皮等の面積の合計で除した値です。住宅の日射熱の取得のしやすさを表す指標となっていて、数値が大きいほど日射熱を取得しやすい住宅となります。
基本的に暖房期(冬期)は日射熱を取得しやすい方が暖かく、冷房期(夏期)は日射熱を取得しにくい方が涼しい住宅となります。
平均日射熱取得率を確認するA560450_ism_sec01
- 「シミュレート」メニューから「η値シミュレート」を選びます。
※ 確認画面が表示された場合は、「窓の取得日射熱補正・断熱仕様の確認画面が表示されたときは」を参照してください。 - 「η値シミュレート」ダイアログで計算結果を確認します。
- 目標等級と計算結果を比較して、目標等級以上の場合は青字、目標等級より劣る場合は赤字で判定が表示されます。
- 「-」をクリックすると、熱的境界の小計と平均日射熱取得率の計算結果のみが表示されます。
- 「暖房期」をクリックして、暖房期の平均日射熱取得率を確認します。
- 確認を終えたら、「閉じる」をクリックします。
メモ
- 熱的境界の仕様や寸法、面積などを変更して基準値を満たすかどうか、「η値シミュレート」ダイアログ内でシミュレートすることができます。
また、シミュレートの結果を熱的境界に反映することも可能です。
詳しくは、「仕様を変更してシミュレートするには」を参照してください。 - 「η値シミュレート」ダイアログ内での変更を熱的境界に反映できるのは、次の項目のみです。
・各熱的境界の仕様
・高さと幅の寸法(外壁、階間、基礎、ドア、窓) - 内窓の評価方法が「計算式による」の窓は、「内窓付き仕様」ダイアログで二重窓の外窓、内窓の仕様をそれぞれ設定します。
- 二重窓の外窓に試験値、内窓に仕様値が設定されている場合、ダイアログを開く前に確認画面が表示されます。
試験値と仕様値の組み合わせで算出しても認められるかどうかは、評価機関にご確認下さい。
「η値シミュレート」ダイアログの機能A560450_ism_sec03
階 | モニタに表示されている図面の階を切り替えます。 ※ 熱的境界のセルをクリックすると、選択されたデータがある階の図面に切り替わり、モニタに部位が赤く表示されます。 |
Zoom | 一覧で選択されている部位をモニタに拡大表示します。 |
地域 | 「物件初期設定:性能・地域条件-地域」の「省エネ地域」タブで設定した地域区分を表示します。 |
住宅種類 | 「専用初期設定:高さ」の「住宅種類」で設定した住宅種類を表示します。 |
計算値 | このダイアログで計算した冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)を表示します。 ※ 丸めには、「専用初期設定:丸め」の「平均日射熱取得率」が影響します。 |
基準値 | 指定した地域の冷房期の平均日射熱取得率の基準値を表示します。また、暖房期の基準値はありません。 ※ 丸めには、「専用初期設定:丸め」の「平均日射熱取得率」が影響します。 |
判定 | 「計算値」と「基準値」から計算結果が何等級になるかを表示します。 「物件初期設定:性能・地域条件-目標等級」の「断熱等性能等級」で設定した目標等級と比較して、目標等級以上の場合は青字、劣る場合は赤字で判定を表示します。 |
仕様を入れ替える | セルで選択した熱的境界の仕様を変更します。 |
変更内容 ⇒ 図面 | 緑色のセルで変更した内容を熱的境界の属性に反映します。 |
+、- | 「-」をクリックすると、熱的境界の小計と平均日射熱取得率の計算結果のみを表示します。 「+」をクリックすると、各熱的境界を展開して一覧表示します。 |
冷房期 | 冷房期の平均日射熱取得率を計算します。 |
暖房期 | 暖房期の平均日射熱取得率を計算します。 |
「クリップボードへコピー」 | 一覧のデータをクリップボードへコピーします。コピー後、他のアプリケーションで貼り付けて使用できます。 |
「関連設定」 | ダイアログの項目に関連する初期設定を確認・変更できます。 |
外皮面積合計(A)=① | 各熱的境界データの面積小計を合計した数値です。 |
日射熱取得量(mC)=② | 冷房期の各熱的境界データの日射熱取得量小計を合計した数値です。 |
冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)=②/①×100 | 冷房期の日射熱取得量(②)÷ 外皮面積合計(①)の結果の数値です。 |
日射熱取得量(mH)=② | 暖房期の各熱的境界データの日射熱取得量小計を合計した数値です。 |
暖房期の平均日射熱取得率(ηAH)=②/①×100 | 暖房期の日射熱取得量(②)÷ 外皮面積合計(①)の結果の数値です。 |
メモ
- 「部位名」に表示される「R-1」「W南-1」など熱的境界の名称に付く記号は、「専用初期設定:記号」で設定します。
※ 階間部の軒桁一般部、胴差一般部、土台一般部の境界記号には、「外壁」の記号(初期値:W)が使用されます。基礎については、評価方法が土間床等外周部と基礎壁を一体のときの400㎜を超える外壁、土間床等外周部と基礎壁を別々のときの基礎壁に「外壁」の記号(初期値:W)が使用されます。なお、一般部以外の軒桁、胴差、土台には、「軒桁」「胴差」「土台」で設定している記号が使用されます。 - η値シミュレートで「計算方法」が定数のみ・簡略計算法のみ・斜入射特性のみの場合は、「計算方法」列が非表示になります。
簡略計算法または斜入射特性と定数が混在している場合は、「計算方法」列が表示されます。 - 熱的境界(建具)の寸法区分が複数ある場合、ダイアログの一番右に「建具寸法区分」列が表示され寸法区分が表記されます。
寸法区分が全て同じ場合は「建具寸法区分」列は表示されません。
寸法区分が「物件初期設定-[建具]-[枠見付]の寸法区分より」のとき、左右・上・下それぞれの枠の押さえ位置が表記されます。
左右上下全てが外の場合は「外法」、全て内の場合は「内法」と表記されます。