
熱的境界(天井)
小屋裏の断熱方法が「天井断熱」のときに、天井の熱的境界データを入力します。
なお、「屋根断熱」のときもバルコニー等がある場合は、天井の熱的境界データを入力する必要があります。

天井の熱的境界を入力するA560372_ntn_sec01
「境界」メニューから「熱的境界(天井)」を選びます。
- 「熱的境界(天井)」ダイアログで「1点」をONにし、熱的境界の仕様を選びます。
- 熱的境界(天井)を入力する部屋をクリックします。
メモ
- 勾配のある天井の場合、部屋線をもとに熱的境界(天井)を配置するため、勾配は自動取得されません。
入力時に「勾配」「天井高」を設定します。 - 天井の一部の仕様が異なる場合は、「領域」をONにして任意の領域を入力します。
勾配天井(「勾配」>0/10)の熱的境界を入力するときは、任意の領域を入力した後、勾配の基準線の始点と終点を指定します。 - 壁面より500mm未満の出窓壁(地袋なし)は、出窓壁がないものとして計算します。
500mm以上の出窓壁(地袋なし)もしくは地袋ありの場合、出窓壁の天井部分に熱的境界(天井)を入力する必要があります。入力する場合は、出窓壁の領域内をクリックします。

「熱的境界(天井)」ダイアログの機能A560372_ntn_sec02
![]() 【入力ダイアログ】 |
![]() 【属性変更ダイアログ】 |
仕様 | 「熱的境界仕様選択」ダイアログを開いて、熱的境界の仕様を選択します。 ※「専用初期設定:屋根・天井」で天井のタイプ別に設定した熱的境界の仕様が初期値としてセットされます。 ※「熱的境界仕様選択」ダイアログには「専用初期設定:仕様」で登録した仕様が表示されます。 |
実質熱貫流率 | 選択した仕様の実質熱貫流率を表示します。 |
面積 | 属性変更のときに表示されます。計算に使用する外皮面積です。 |
面積 | 水平投影した天井の面積を表示します(小数桁数:4桁固定)。変更するときは、この項目をONにして値を入力します。入力した水平投影面積により「実面積」が変更されます。 |
開口面積 | トップライトやドーマがあるとき、天井仕上の開口部の水平投影面積を設定します(小数桁数:4桁固定)。入力した水平投影面積により「実面積」が変更されます。 |
屋根伏図にトップライトがあり、天井伏図でその開口部が反映されていても、自動では熱的境界(天井)の属性には反映されません。手動で開口面積を設定してください。![]() ※ U値シミュレートにおける「面積」の丸めには、「専用初期設定:丸め」の「面積(㎡)」が影響します。 |
|
勾配 | 勾配天井のときは勾配を入力します(小数桁数:4桁固定)。変更すると「実面積」が変更されます。 |
天井高 | 部屋の天井高(基準)から熱的境界(天井)の高さ位置を設定します。 |
実面積 | 天井の外皮面積として、この項目の数値が使用されます。 ※ 実面積=面積-開口面積 ※ 丸めには、「専用初期設定:丸め」の「面積(㎡)」にある「丸め方法(部材)」「小数桁数(部材)」が影響します。 |
U値 | 外皮平均熱貫流率を求める際に必要な数値の項目です。 |
温度差係数 | 天井の温度差係数は、常に「1.0」です。 |
η値 | 平均日射熱取得率を求める際に必要な数値の項目です。 |
方位 | 天井の熱的境界の場合、勾配に関わらず常に「上面」です。 |
方位係数 | 天井の熱的境界の場合、方位による係数は常に「1.0」です。 |
日射熱取得係数 | 日射熱取得率を求める際に使用する係数を表示します。天井の日射熱取得係数は、常に「0.034」です。 |
日射熱取得率 | 日射熱取得率は、選択した仕様の実質熱貫流率を使って次の計算式で求められます。 「日射熱取得率 = 実質熱貫流率 × 日射熱取得係数」 |