CEDXM読み込み/CEDXM書き出し
CDEXMファイルを使って、ZEROとプレカットCADの双方向で連携します。
メモ
- CEDXM(シーデクセマ)とは、意匠CADとプレカットCAD間のデータ連携を目的として構築された標準的なファイルフォーマットです。連携可能なプレカットCADは、「特定非営利活動法人シーデクセマ評議会」のホームページを参照してください。
- プレカットと連携するデータについては、「プレカット連携するデータ」を参照してください。
新規物件でプレカットCADデータを取り込むA110433_cdx_sec01
プレカットCADで編集して出力したCEDXM形式のデータファイル(.xml)を新規物件として取り込みます。
- 「物件選択」ダイアログの「処理」メニューから「プレカット連携」の「CEDXM読み込み」を選びます。
- 「インポートするファイルの選択」ダイアログで、読み込むファイル(.xml)を指定して「開く」をクリックします。
- 「変換設定」ダイアログの1ページ目では、データを取り込む際の物件情報を設定します。
物件マスタと外部標準マスタを設定して、「次へ」をクリックします。
※ 階数と各階の高さは、プレカットCAD側で設定した高さ情報からセットされるため、変更できません。 - 2ページ目では、プレカットCAD側で入力した部屋に対して、部屋マスタの部屋を割り当てます。
「該当なし」が表示された場合や変更する場合は、「部屋マスタ」をクリックして一覧から部屋を割り当て、「次へ」をクリックします。 - 3ページ目では、プレカットCAD側で入力した材木に対して、樹種、等級、金物を割り当てます。
- 「完了」をクリックします。
- 「CEDXMインポート」ダイアログで、自動作成する図面を選び、「OK」をクリックします。
※ 青色が自動作成の対象(選択状態)です。 - 確認画面で「はい」をクリックします。
- 一括自動立上開始の確認画面で「OK」をクリックします。
指定した図面が作成されます。
樹種 等級 |
「未設定」が表示された場合は、「材種マスタ」のセルで材種マスタの樹種と等級を割り当てます。 |
部位名 | CEDXMフォーマットに定義されていない部材が表示されます。 「未設定」が表示された場合は、「属性種別」のセルで部材を割り当てます。取り込まない部材は「対象部材なし」にします。 |
金物 | 「未設定」が表示された場合は、「金物マスタ」のセルで金物マスタの金物を割り当てます。 |
プレカットCADにデータを出力するA110433_cdx_sec02
プレカットCADに連携するためのCEDXM形式のデータファイル(.xml)を作成します。
連携前に確認すること
平面図に通り芯が入力されているか
通り芯は、プレカットCAD側の基準位置やグリッド情報に使用されます。通り芯がない場合、プレカットCADで編集したデータを再度取り込む際に、座標がずれることがあります。
通り芯を一括入力するときは、「物件初期設定:CAD関連-通り芯」の【一括入力】の「間隔」を、プレカットCADの基本モジュールと同じに設定しておきます。
モジュール寸法は正しいか
「物件初期設定:CAD関連-初期グリッド・用紙」の【グリッド設定】の「間隔 X」が基本モジュールとして連動します。この設定値のグリッド間隔で図面が入力されているか確認します。
木造床小屋伏図で、部材に芯々考慮がされているか
プレカットCADでは部材の伸び返りの情報が必要になるため、すべての横架材が芯基準で入力されて伸び返り値が設定されていることを確認します。
プレカットデータ(CEDXM)に書き出す
- 「物件選択」ダイアログの「処理」メニューから「プレカット連携」の「CEDXM書き出し」を選びます。
- 「エクスポートするファイルの選択」ダイアログで、ファイルの保存先とファイル名を設定して「保存」をクリックします。
- 「条件設定」を確認して、「OK」をクリックします。
工法 在来軸組工法か金物工法かを選びます。金物工法の場合は「金物」を選び、「詳細」でその工法を選びます。どちらにも該当しないときは「その他」を選び、「詳細」に工法名を入力します。 基本モジュール 連携する物件の基本モジュールを入力します。プレカットCAD側の基本モジュールになります。「物件初期設定:CAD関連-初期グリッド・用紙」の【グリッド設定】の「間隔 X」の値が連動します。 土台せい 土台のせいの高さを入力します。1階床伏図に入力されている土台のせい(なければ木造構造材マスタの土台のせい)が連動します。
プレカットCAD連携に必要な「構造基準レベル」は土台の上端を基準とするため、この土台せいと物件情報の基礎高、軒高、階高、床高から算出します。平面図の構造材を対象とする 床小屋伏図から構造材を連携する場合は通常、OFFにします。
床小屋伏図がない場合やプレカットCADで構造材を自動配置する場合はONにして、平面図から柱・間柱・耐力壁を連携します。このとき、「樹種・等級設定」をクリックして、プレカットCADに登録されている材木の樹種と等級を設定します。
※ ONにしたときは、確認画面が表示されます。
地震力 地震地域係数 建築基準法施行令88条(昭和55年建設省告示第1793号)に定められている地域の地震地域係数を 0.7~1.2の中から選びます。
初期値は、「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」で設定されている「地震地域係数」から連動します。地耐力 敷地の地盤耐力です。
個別計算もしくは、木造構造計算が設定されている場合は、「初期設定:物件情報」の「許容地耐力(長期)」から連動します。
無い場合は、初期値「30kN/㎡」になります。風圧力 地表面粗度区分 建築基準法施行令87条(平成12年建設省告示第1454号)で定められた区分を「Ⅰ」~「Ⅳ」から選びます。
初期値は、「Ⅲ」です。地域基準風速 平成12年建設省告示第1454号第2に定められている地域の基準風速を 30~46の中から選びます。
初期値は、「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」で設定されている「地震地域係数」から連動します。積雪 積雪の地域 特定行政庁が「多雪区域」に指定している地域の場合、「多雪地域(雪止めなし)」「多雪地域(雪止め有)」を選択します。
初期値は、「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」で設定されている「積雪の地域」から連動します。
「多雪区域」が選択されている場合、「多雪地域(雪止め有)」が初期値です。積雪量 「多雪区域」の場合は、特定行政庁が定める基準の垂直積雪量を入力します。
初期値は、「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」で設定されている「積雪量」から連動します。積雪単位荷重 積雪量1cmごとの1平方メートルあたりの荷重です。
初期値は、「積雪の地域」が「一般地域」の場合「20」、「多雪地域(雪止めなし)」「多雪地域(雪止め有)」の場合「30」です。地震用重量 木造住宅倒壊解析ソフト「wallstat」や他社の構造計算ソフトに連携出力するには、「地震用重量」をONにして建物の各階重量を入力します。
初期値で重量がセットされていない場合や、もっと重い条件に変更したい場合は、「簡易計算」をクリックして「地震用重量簡易計算」ダイアログで計算条件を設定して重量を算出します。「OK」をクリックするとセットされます。
※「地震用重量簡易計算」ダイアログの「面積」の初期値は、物件情報の「面積」が連動します。特殊線分 通り芯・作図芯 通り芯と作図芯を出力します。「入力点情報(特殊線分)」に「通り芯」「作図芯」が出力されます。 作図芯 作図芯のみを出力します。「入力点情報(特殊線分)」に「作図芯」のみが出力されます。
CEDXMデータを読み込む際、通り芯がCEDXMの「入力点情報(通り芯)」からも取得され、「入力点情報(特殊線分)」の通り芯と重なって取り込まれてしまうような場合は、「作図芯」のみをONにして出力してください。 - エクスポートか開始され、指定した場所にCEDXMファイルが作成されます。
メモ
- ファイルを作成する際に物件情報と図面をチェックし、問題がある場合は確認画面が表示されます。
内容を確認して、書き込みを継続するには「継続」、中止するには「中止」を選びます。
チェックする内容と解決方法は次の通りです。分類 条件 解決方法 物件情報 主構造が「木」以外 「物件初期設定:基準高さ情報」の「主構造」を「木」に設定 1階平面図に通り芯が入力されていない 1階平面図に通り芯を入力 通り芯の間隔が2000mmより大きい 「物件初期設定:CAD関連-通り芯」の【一括入力】の「間隔」を見直して、再度通り芯を入力 1階の床厚の設定が100mm未満 「物件初期設定:基準高さ情報」の「1F 床厚」に、土台下端から床仕上面までの値を入力 整合性 平面図⇔平面詳細図の整合性がない 「図面整合チェック」で平面図と平面詳細図の整合性をチェックし、修正 平面図⇔木造壁量計算図の整合性がない 「図面整合チェック」で平面図と木造壁量計算図の整合性をチェックし、修正