準耐力壁等
準耐力壁等を入力、変更、または削除します。
入力(削除)と同時に、作業階の判定の結果がダイアログに表示されます。判定結果がOKになるように準耐力壁等を追加、または削除します。

準耐力壁等を入力するA584520_jnt_sec01
「基準法モード」の
「耐力壁」メニューから「準耐力壁等」を選びます。
または、「性能表示モード」の「耐力壁」メニューから「準耐力壁等」を選びます。
- 「準耐力壁等」ダイアログの「基準法判定」または「性能表示判定」で、現在の壁量判定の結果を確認します。
判定がNGのときは、準耐力壁等を追加入力、または倍率の高い準耐力壁等に入れ替えます。 - 「垂れ壁・腰壁」か「支持壁」か「間仕切壁」かを選択します。
「垂れ壁・腰壁」の場合には、「たれ高」と「腰高」を入力します。また、両側に接続する耐力壁・準耐力壁等の仕様を確認してください。
1階の「支持壁」は、基礎・土台の直上にあるか確認して入力してください。
2階では、下階の耐力壁の状態を確認して「支持壁」か「間仕切壁」かを選択して入力してください。 - 準耐力壁等の始点、終点をクリックします。
メモ
「基準法モード」で入力した準耐力壁等は、基準法の壁量として加算されます。
「性能表示モード」で入力した準耐力壁等は、こちらの手順を行うことで基準法の壁量として加算されます。
- 準耐力壁等の表記については、「準耐力壁等自動配置」を参照してください。
- 初期状態では、準耐力壁等の入力で少しでも既存の準耐力壁等と重なると、警告メッセージが表示されて入力ができないようになっています。
重複入力を可能にしたい場合は、「専用初期設定:耐力壁」の「耐力壁の重複入力」をONにします。ただし、このとき、壁量計算や金物計算で注意が必要です。
(詳しくは、「耐力壁の重複入力について設定するには」を参照) - 準耐力壁等は複数選択しての
「属性変更」(複数一括属性変更)には対応していません。

準耐力壁等を基準法の壁量として算入する(性能表示モード)
性能表示モードで入力された準耐力壁等を基準法の存在壁量として算入する場合には、下記の手順を行います。
「性能表示モード」で
「属性変更」から入力済みの準耐力壁等を選択します。
- 「基準法に算入」をONにします。
- 「垂れ壁・腰壁」か「支持壁」か「間仕切り壁」かを選択し「OK」をクリックします。
- 準耐力壁等が基準法の壁量に加算されます。
「基準法モード」で準耐力壁等が表示されます。
メモ
- 準耐力壁等の基準法への算入については、各階・各方向の地震力必要壁量の1/2未満の範囲内で任意に算入することができます。
準耐力壁等壁量が1/2に未満であるかは、「準耐力壁等割合確認表」コマンドで確認・明示してください。2025年4月法改正については、詳しくはこちらを参照してください。 - 基準法に算入していない準耐力壁等(性能表示モードで入力された準耐力壁等のうち「基準法に算入」がOFF)は、基準法の存在壁量に算入しません。

準耐力壁等を変更するには(性能表示モード)A584520_jnt_sec03
「性能表示モード」で
「属性変更」から入力済みの準耐力壁等を選択します。
- 耐力壁記号をクリックして、リストから変更する耐力壁をダブルクリックします。
- 「OK」をクリックします。

準耐力壁等、耐力壁を削除するにはA584520_jnt_sec04
- 「準耐力壁等」ダイアログの「耐力壁削除」をクリックします。
「削除」ダイアログに変わります。 - 削除する準耐力壁等または耐力壁をクリックします。
- マウスカーソル部分に「YES」「NO」が表示されるので、削除するときはマウスの左ボタン、キャンセルするときはマウスの右ボタンをクリックします。
メモ
- 汎用の削除コマンドでも準耐力壁等または耐力壁を削除できますが、「削除」ダイアログでは削除しながら重心・剛心の位置や存在壁量などを確認することができます。

「準耐力壁等」ダイアログの機能A584520_jnt_sec05
耐力壁/準耐力壁等 | 入力の対象を準耐力壁等から耐力壁に切り替えます。「耐力壁」ダイアログが開きます。 または耐力壁から準耐力壁等に切り替えます。 |
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変更 | 選択した準耐力壁等または耐力壁を、別の耐力壁または準耐力壁等に変更します。「変更」ダイアログが開きます。 | |
削除/耐力壁削除 | 選択した準耐力壁等または耐力壁を削除します。「削除」ダイアログが開きます。 | |
垂れ壁・腰壁 | 「垂れ壁・腰壁」の場合に選択します。「垂れ壁・腰壁」の計算式によって倍率を算定します。 | |
面材の高さ | たれ高<360㎜もしくは腰高<360㎜の場合、それぞれ0として計算します。 | |
横架材間内法寸法 | 「物件初期設定:基準高さ情報」の「階高」から取得 |
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成立条件 ※ZEROプログラムの判定 |
①耐力壁線上に存在する。 ②両端に耐力壁が存在する。(存在しなければ判定NGとなります) ③脚長さが900㎜以上2,000㎜以内である。(条件を満たさない場合には判定NGとなります) ※垂れ壁と腰壁の高さの合計が、横架材間内法寸法の80%以上の場合には2,000㎜以上も可能 ※耐力壁線上に無い場合でも判定NGとならず、基準を満たすように設計者で適切な位置に入力してください。 ※基準は、準耐力壁等の条件と分類について「基準」を確認してください。 |
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支持壁 | 「支持壁」(鉛直荷重のみを負担する壁)の場合に選択します。「支持壁」の計算式によって倍率を計算します。 | |
準耐力壁倍率の上限 | 3.0 | |
成立条件 ※ZEROプログラムの判定 |
特になし(耐力壁線以外) ※基準を満たすように設計者で適切な位置に入力してください。 ※基準は、準耐力壁等の条件と分類について「基準」を確認してください。 |
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間仕切壁 | 「間仕切壁」(支持壁以外の壁)の場合に選択します。「間仕切壁」の計算式によって倍率を計算します。 | |
準耐力壁倍率の上限 | 1.5 | |
成立条件 ※ZEROプログラムの判定 |
特になし(耐力壁線以外) ※基準を満たすように設計者で適切な位置に入力してください。 ※基準は、準耐力壁等の条件と分類について「基準」を確認してください。 |
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基準法に算入 | ![]() ※ ![]() ![]() |
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倍率 | 倍率は、準耐力壁等の条件と分類について「壁倍率」を確認してください。 ※ 準耐力壁等の各材料の倍率は、「専用初期設定:凡例-準耐力壁等」で設定します。 |
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長さ | 属性変更の対象となっている準耐力壁等のX方向、Y方向の長さを表示します。 | |
性能表示判定 | 作業階のX方向、Y方向について、性能表示存在壁量、地震力に対する性能表示必要壁量、風圧力に対する性能表示必要壁量、性能表示壁量判定の結果、耐震等級、耐風等級を表示します。![]() ※「物件初期設定:性能・地域条件-目標等級」の「耐震等級」または「耐風等級」が「-」「1等級」の場合、「必要(地)」または「必要(風)」が表示されなくなります。 |
メモ
- 準耐力壁等の個別入力時には、「垂れ壁・腰壁」か「支持壁」か「間仕切壁」を設定してください。初期値は「間仕切壁」です。
- 準耐力壁等の「垂れ壁・腰壁」を入力する際の「たれ高」の初期値は、「物件初期設定:基準高さ情報」の「軒高」-「窓高」の値となります。変更して入力してください。
- 準耐力壁等の「垂れ壁・腰壁」を入力する際の「腰高」の初期値は、1,000mm固定です。変更して入力してください。
- 準耐力壁等(支持壁・間仕切壁)の入力時には、入力長さが900㎜以下の場合に壁倍率が0倍となります。
-
準耐力壁等は存在壁量に算入し、
「性能表示モード」の「柱接合部判定(簡易計算法)」では算入しません。

準耐力壁等の条件A584520_jnt_sec06と分類について
準耐力壁等には「垂れ壁・腰壁」と「支持壁準耐力壁」と「間仕切準耐力壁」があり、基準や倍率は以下のとおりです。
垂れ壁・腰壁とみなせいない例については、こちらを確認してください。
準耐力壁等 | |||
垂れ壁・腰壁 | 支持壁 | 間仕切壁 | |
図 |
![]() |
![]() |
|
基準 | 下記の5つ条件をすべて満たす壁 | 下記の3つの条件をすべて満たす壁 | 下記の3つの条件をすべて満たす壁 |
1.耐力壁線(外周・内部)の壁 | 1.構造用面材が壁枠組の片側全面に打ち付けられている。 | 1.構造用面材が壁枠組の片側全面に打ち付けられている。 | |
2.両側に耐力壁がある | 2.耐力壁線以外の壁で、鉛直荷重のみを負担する壁(支持壁という。以下は例) ・基礎、土台の直上にある壁 ・耐力壁線、支持壁の直上にある2または3階の壁 ・補強床根太(はり)の直上にある2または3階の壁 |
2.耐力壁線以外の壁で、支持壁以外の壁(間仕切壁という。以下は例) ・基礎、土台の直上にない壁 ・耐力壁線、支持壁の直上にない2または3階の壁 ・補強床根太(はり)の直上にない2または3階の壁 |
|
3.壁の高さは一続きで360㎜以上。上下離して同じ壁を設けた場合は、壁の高さの和とする。 | |||
4.脚長は、壁の高さの合計が横架材間内法寸法の8/10未満である場合には一続きで900㎜以上2000㎜以下、8/10以上である場合は上限を設けない。 | |||
5.両側の耐力壁の枠組みのそれぞれに連続して、同じ側に同じ材料を同じ方法によって壁枠組の片面全面に打ち付けた壁。 ※ZEROの接続判定についてはこちらを確認してください。 |
3.脚長は一続きで900㎜以上 | 3.脚長は一続きで900㎜以上 | |
面材 | 準耐力壁等の種類に掲げる構造用面材(釘打ちは同表に示す緊結方法) | ||
壁倍率 |
壁倍率=面材の倍率(※1)×0.6 ×面材の高さの合計/横架材間内法寸法(※2) ※1:準耐力壁等の種類に掲げる壁倍率 ※2:下枠下端から頭つなぎ上端までの距離(壁パネル高さ) 横架材間内法寸法は「物件初期設定:基準高さ情報」の「階高」を参照し計算します。 |
壁倍率=面材の倍率(※1)×0.6 ※1:準耐力壁等の種類に掲げる壁倍率 |
|
補足 | ・面材の片面張も可 ・両面に設けた場合に壁倍率は加算できる ・壁倍率の上限は設けない ※ZEROでは7.0倍まで凡例登録が可能です。 |
・面材の片面張も可 ・両面に設けた場合に壁倍率は加算できる ・壁倍率の上限は3.0以下 |
・面材の片面張も可 ・両面に設けた場合に壁倍率は加算できる ・壁倍率の上限は1.5以下 |
出展:「一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会」発行「2階建ての木造一戸建て住宅(枠組壁工法)等の確認申請・審査マニュアル」
3章47頁
表3-8をもとに加工して作成
メモ
- 準耐力壁等の壁倍率は、0.1毎に端数を切り捨てて計算します。(例)1.25(倍)→ 1.2(倍)
- 偏心率の検討をおこなう場合は、準耐力壁等を存在壁量として算定しません。
- 準耐力壁等の条件として、基礎や土台が準耐力壁等の下にあるかどうか、耐力壁区画・耐力壁線上に存在するかの自動判定はおこなっていません。設計者で判断して支持壁であるか間仕切壁であるかを選択して入力してください。

準耐力壁等の条件を満たさない場合について
準耐力壁等の条件を満たさない場合には、準耐力壁等ダイアログの倍率計算式に「判定NG」が表示されます。
このとき、存在壁量への算入をせず2×4壁量計算表2025の「基準法」メニューの「平面図」で描画しません。
「判定NG」となる場合は、下記のような場合となります。
判定NGとなる場合について
![]() |
準耐力壁等(垂れ壁・腰壁)タイプで、たれ高と腰高の合計が360㎜未満の場合 |
準耐力壁等(垂れ壁・腰壁/支持壁/間仕切壁)タイプで、両側に接続する耐力壁が無い場合 または、両側に接続する耐力壁の仕様が異なる場合 |
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準耐力壁等(垂れ・腰壁)タイプの壁の高さの合計が横架材間内法寸法の8/10未満であり、準耐力壁等の脚長さが900㎜未満かつ2,000㎜を超える場合 | |
準耐力壁等(支持壁/間仕切壁)タイプで、脚長さが900㎜未満の場合 |
準耐力壁等(垂れ壁・腰壁タイプ)接続判定について
準耐力壁等の接続判定については、入力方向や壁仕様の設定によらず、準耐力壁等の両隣に同じ面材仕様が存在するかどうかで判断しています。
同じ仕様の面材がある場合に倍率を算入します。(施工上は向きを揃え同じ仕様を接続する必要があります)