基礎梁の計算ダイアログ
「基礎梁の計算」ダイアログでは、基礎梁のスパンごとに長期荷重時の計算を行うために必要な材(幅、せい、根入れ深さ、主筋など)を設定して、判定を確認します。水平荷重時の建物隅部の検討も可能です。

共通の項目A630890_kkh_sec04
画面上部 | |
タイトル1 タイトル2 |
計算書の1行目、2行目に表記するタイトルを入力します。 |
設計条件計算書 | 建物概要や使用材料、設計荷重など、梁と基礎の計算書以外の指定した計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。![]() |
計算書プレビュー | 選択している基礎の計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 |
画面下部 | |
確認済チェック | 選択している基礎に確認済みの印を付けます。ONにすると、「部材算定結果」ダイアログの「結果」が「未」→「済」になります。 |
更新 | 個別計算で変更した内容を更新します。 |
更新登録 | ![]() |
追加登録 | ![]() |
閉じる | 「基礎梁の計算」ダイアログを閉じます。「更新」または「更新登録」を実行していない場合、変更した内容は破棄されます。 |
前へ/次へ | 「部材算定結果」ダイアログの一覧に表示されている次の基礎、または前の基礎の個別計算データを表示します。「更新」または「更新登録」を実行していない場合、変更した内容は破棄されます。 |
軸力表 | 選択している基礎の「軸力表」「軸力図」の計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 ※ 汎用計算の場合は表示されません。 |
基礎反力図 | 選択している基礎の「接地圧の検定」「基礎反力図」の計算書をプレビュー表示します。印刷も実行できます。 ※ 汎用計算の場合は表示されません。 |

【基礎梁の設定】A630890_kkh_sec01
べた基礎/布基礎 | 基礎のタイプを選択します。 「布基礎」を選択した場合、「布基礎立上り重量」が加算されます。 |
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開口部下検討 | 「基礎梁の断面と配筋の検定」で基礎立上り開口まわりの補強について検討するときはONにします。 算定する基礎梁のスパン間に人通口が入力されている場合は、自動的にONになります。 人通口が入力されていない場合でも、「開口部下検討」をONにして、「せい」~「スターラップ筋」(右側)を設定することで開口まわりの補強について検討できます。 |
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検討方法は、「初期設定:計算条件(方針)」の「立上り開口部下の検討方法」で「主筋断面積比」「基礎梁応力」から選びます。![]() |
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b:立上り幅 | 基礎梁の立上り幅を入力します。 | |
Df:根入れ深さ | 地上から基礎梁下端までの深さを入力します。 | |
D:せい | 左側に基礎梁のせいを入力します。 「開口部下検討」がONの場合は、右側に開口部の有効となる躯体のせいを入力します。 |
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dt:重心距離(上) | 左側に基礎梁上部の主筋の重心から基礎梁上端までの距離を入力します。 「開口部下検討」がONの場合は、右側に開口部下の基礎梁上部にある主筋の重心から基礎梁上端までの距離を入力します。 |
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dt:重心距離(下) | 左側に基礎梁下部の主筋の重心から基礎梁下端までの距離を入力します。 「開口部下検討」がONの場合は、右側に開口部下の基礎梁下部にある主筋の重心から基礎梁下端までの距離を入力します。 |
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主筋(上) 主筋(下) |
鉄筋径 本数 |
左側に基礎梁上部、下部の主筋に使用する鉄筋の径と本数を設定します。 「開口部下検討」がONの場合は、右側に開口部下の基礎梁の上端・下端で使用する主筋について設定します。 |
スターラップ筋 | 鉄筋径 本数 ピッチ |
左側に基礎梁のスターラップ筋に使用する鉄筋の径と本数、配筋の間隔を設定します。 「開口部下検討」がONの場合は、右側に開口部下の基礎梁で使用するスターラップ筋について設定します。 スターラップ筋の本数が「0」のときは、せん断補強筋フック「無し」と同じ条件になります。 |
せん断補強筋フック | せん断補強鉄筋用のフックの取り付けの有無を設定します。 「有り」を選択した場合は、せん断応力の検定でスターラップ筋を考慮した許容せん断応力度を採用します。「無し」を選択した場合は、コンクリートだけの許容せん断応力度を採用します。 |

荷重の項目A630890_kkh_sec02
長期荷重時の検討用の設定
長期荷重時 検討 | 長期荷重時の検討を行うときはONにします。【長期荷重時の計算結果】が表示されるようになります。![]() ONのとき、基礎梁スパンに無開口の耐力壁に完全に載る場合でも、そのスパンは計算対象となり長期荷重時の検討を行います。 |
設計用重量使用 | 基礎設計用重量(床面積1㎡当たりの建物重量)を使うときはONにします。「設計用重量取得」をクリックすると、「基礎設計用重量」ダイアログから建物重量の計算結果をもとに値をセットできます。 OFFのときは接地圧を使用します。 ※ 基礎伏図の個別計算の場合は「初期設定:計算条件」の「基礎設計用重量を参照する」がONのとき、「基礎梁の計算」ダイアログの「設計用重量使用」がONになります。 ※ 構造計算の個別計算の場合は、初期値はOFFになります。 |
スパン | 検討する基礎梁の柱間の長さを入力します。 |
建物重量 | 「設計用重量使用」がONのとき、1㎡当たりの建物重量を入力します。「設計用重量取得」をクリックして、「基礎設計用重量」ダイアログの【布基礎の建物重量】または【べた基礎の建物重量】の「採用」で値をセットできます。 |
接地圧 | 「設計用重量使用」がOFFのとき、接地圧を入力します。 初期値がOFFのとき、長期荷重時の軸力により計算された接地圧がセットされます。べた基礎の基礎梁で左右の接地圧が異なる場合、その平均値になります。 ※ 軸力表などを確認して修正が必要な場合は、直接編集してください。 |
負担幅 | 基礎にかかる床荷重(耐力壁区画)があれば、基礎梁スパンの中点位置に接する耐力壁区画の短辺の1/2を負担幅とします。基礎梁の両側とも床荷重を負担する場合は、負担幅を加算します。 ※ 基礎伏図の個別計算の場合は「初期設定:計算条件」の「基礎設計用重量を参照する」がOFFの場合は、基礎フーチングの幅が負担幅になります。 |
単位長さ当たり | 基礎梁にかかる1mあたりの上部建物重量です。「建物重量(接地圧) × 負担幅」の式よりセットされます。 |
布基礎立上り重量 | 「布基礎」の場合に布基礎の立ち上がり部の1mあたりの重量が加算されます。「b:立上り幅 ×(D:せい - Df:根入れ深さ)×24
」の式よりセットされます。 ※ b、D、Dfの単位:m |
W(kN/m) | 基礎梁にかかる荷重の合計です。「べた基礎」の場合は「単位長さ当たり」と同じ、「布基礎」の場合は「単位長さ当たり + 布基礎立上り重量」の式よりセットされます。 |
建物隅部の検討用の設定
建物隅部の検討(水平荷重時) | 水平荷重時の建物隅部を検討するときはONにします。【建物隅部の計算結果】が表示されるようになります。 ・ 木造基礎伏図の個別計算の場合、床小屋伏図の柱に柱脚金物が設定されていると、自動的にONになり、その金物の耐力を参照します。 ![]() ・ 構造計算の個別計算( ![]() ![]() ・ 基礎梁の両端が隅部の場合は、金物の耐力の大きい方を採用します。 |
直接入力 | 端部の柱の引抜耐力を直接入力するときはONにします。「端部柱引抜耐力」が入力可能になります。 |
端部柱 接合部倍率 | 「直接入力」がOFFのとき、基礎梁の端部にある柱と接合する部分の倍率(N値)を入力します。 |
壁高 | 「直接入力」がOFFのとき、基礎梁にかかる壁の高さを入力します。端部柱引抜耐力を「端部柱 接合部倍率 × 1.96 ×壁高」で計算します。 |
端部柱引抜耐力 | 「直接入力」がONのとき、端部の柱の引抜耐力を直接入力します。 |
壁長さ | 基礎梁にかかる壁の長さを入力します。 |

【長期荷重時の計算結果】【建物隅部の計算結果】A630890_kkh_sec03
【長期荷重時の計算結果】では、長期荷重時の計算結果を表示します。
【建物隅部の計算結果】では、「建物隅部の検討(水平荷重時)」がONのときに水平荷重時の建物隅部の計算結果を表示します。
【開口部下の検討結果】は、「開口部下検討」がONのときに基礎立上りの開口まわりの検討結果を表示します。