一括自動
床面積・見付面積の設定から耐力壁の配置まで、一括して自動で行います。
地震力の必要壁量については「公益財団法人 日本住宅・木材技術センター」から公開されている「表計算ツール(多機能版)」に基づいて計算を行います。
事前に、床面積求積図と立面図を作成し、「物件」メニューの「物件情報」で「最高高さ」を設定してください。
メモ
- 「一括自動」を実行完了すると、実行時に編集した下記設定を更新します。
「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」
「物件初期設定:性能・地域条件-荷重」 - Microsoft
Excelがインストールされていない環境では警告メッセージを表示します。
別途、「公益財団法人 日本住宅・木材技術センター」からダウンロードした「表計算ツール(多機能版)」にて必要壁量を算出し、その値を「任意入力」に入力してください。
面積設定から壁量計算まで自動処理する
- 「基準法モード」の「一括自動」をクリックします。
- 地震力算定の各種設定を確認・変更して「次へ」をクリックします。
※ 入力項目の詳細については「一括自動の条件設定について」を参照してください。 - 前ページで設定した値で算出し、地震力の必要壁量を算出し表示します。必要壁量算出用「乗ずる数値」と、床面積設定を確認し「次へ」をクリックします。
「外部部屋を対象とする」と外部部屋に床面積を登録します。
「R階の部屋を物置面積として登録」についてはこちらを参照してください。 - 耐力壁について設定し、「OK」をクリックします。
-
全階の基準法床面積設定、性能表示床面積設定、見付面積設定、耐力壁・柱の負担領域の自動配置が行われます。
続いて、耐力壁・準耐力壁等の設計、壁釣り合いの設計、柱接合部の設計、必要に応じて性能表示の検討を行い、出力図面の作成等を行ってください。
メモ
- 「一括自動」実行時の条件設定については、正しい値かを確認してください。
「一括自動」を実行した際の値を登録して次回「一括自動」実行時に表示します。階高、軒高、床面積の変更など設計変更等があった場合には、「再取得」をクリックして最新の情報を取得することができます。
は い:物件データに登録されている高さ・面積・物件情報を再取得します。取得する連動元は「一括自動の条件設定について」を確認してください。
いいえ:再取得をキャンセルします。一括自動の画面に戻ります。 - 床面積設定、見付面積設定が開いている場合、面積を自動設定せずに次の処理にスキップします。
- 地震力の設定は「専用初期設定:必要壁量-基準法」、耐力壁の設定は「専用初期設定:自動条件-耐力壁」で確認できます。
- 耐力壁の設定は、「一括自動」ダイアログで設定を変更しても、専用初期設定は更新されません。内容の変更を専用初期設定に反映したい場合は、「初期設定への更新」を使用します。
- 「R階の部屋を物置面積として登録」がONの場合に、R階小屋裏面積を物置として登録します。
※詳しい床面積の取り方については、事例毎に各申請機関へ確認ください。「R階の部屋を物置面積として登録」がONの場合
一括自動の条件設定について
条件設定の詳細と、「一括自動」を初回実行時に表示される値、「再取得」ボタン、「ツール」メニューの「必要壁量再計算」の連動元は下記の通りです。
メモ
- 「一括自動」と「ツール」メニューの「必要壁量再計算」を実行すると、その内容で設定等を登録します。次回「一括自動」実行時に、前回実行した値を表示します。
No | 項目 | 内容 | 連動元 |
設計の用途 | 表計算ツールの設計用途を選択します。 Excelが利用できない環境では「任意入力」をONにして乗ずる数値を手入力します。その場合には画面下部の入力がディセーブルとなります。 |
性能表示の()内には「目標等級設定」耐震等級の内容が連動します。 | |
各階 階高 | 確認申請上の各階の階高を入力します。 | 「物件初期設定:基準高さ情報」の設定値を参照します。 1階は、「軒高」-「土台せい」の値が連動します。 2階は、「軒高」の値が連動します。 |
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建物の最高高さ | 「物件」メニューの「物件情報」の「最高高さ」が連動します。数値が異なる場合には、立面図等を確認して確認申請用の最高高さを入力してください。 | 「物件」メニューの「物件情報」に登録されている「最高高さ」を参照します。 |
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最高高さ-軒高さ | 「建物の最高高さ」-「軒高さ」で自動計算されます。 | 「軒高さ」は、「物件初期設定:基準高さ情報」の「2F軒高+1F軒高+基礎高+パッキン厚-地盤面高さ」を参照します。 |
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各階 床面積 | 確認申請用の各階床面積を入力します。壁量計算では小屋裏面積を含めて計算するが、表計算ツールにおいては、「小屋裏面積を含めなくてもよい」とされています。 | 床面積求積図で床面積表が作成されている場合には、「床面積表」を参照します。 床面積表が未作成の場合には、物件メニューの「物件情報」に登録されている床面積を参照します。 |
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軒の出 | 確認申請上の「軒の出」(壁芯から軒先瓦の先端までの長さ)を入力します。 | 平面図と屋根伏図の「専用初期設定:屋根配置条件」の「軒の出」を参照します。 | |
屋根勾配 | 確認申請上の「屋根勾配」を入力します。 | 外部標準マスタの屋根勾配を参照します。「物件初期設定:外部標準-外部標準」で現在使用している外部標準マスタを確認できます。外部標準マスタの変更手順は、マニュアル「自社マスタ作成編」を参照してください。 | |
地震地域係数 ※性能表示ONの場合 |
建築基準法施行令88条(昭和55年建設省告示第1793号)に定められている地域の地震地域係数を 0.7~1.2の中から選びます。 | 「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」の「地震地域係数」を参照します。 | |
標準せん断力係数 | 軟弱地盤の指定がある場合には0.3、それ以外は0.2を入力します。(不明な場合は特性行政庁に確認してください) | 「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」の「標準せん断力係数」を参照します。 | |
地域基準風速 ※性能表示ONの場合 |
平成12年建設省告示第1454号第2に定められている地域の基準風速を 30~46の中から選びます。 | 「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」の「地域基準風速」を参照します。 | |
積雪の地域 ※性能表示ONの場合 |
特定行政庁が「多雪区域」に指定している地域の場合、「多雪区域」を選択します。 | 「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」の「積雪の地域」を参照します。 | |
積雪量 ※性能表示ONの場合 |
垂直積雪量を設定します。「多雪区域」の場合は、特定行政庁が定める基準の垂直積雪量を入力します。 | 「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」の「積雪量」を参照します。 | |
積雪単位荷重 ※性能表示ONの場合 |
屋根勾配が60度を超える場合には0とすることができます。 | 「物件初期設定:性能・地域条件-建築物事項」の「積雪単位荷重」を参照します。 | |
床面積あたりの荷重 | 屋根の仕様を選択します。実際の仕様が選択肢に無い場合には同等以上の質量の仕様を選択してください。 | 「物件初期設定:性能・地域条件-荷重」の各設定値を参照します。 | |
外壁の仕様を選択します。実際の仕様が選択肢に無い場合には同等以上の質量の仕様を選択してください。 | |||
太陽光発電設備等の仕様を選択します。太陽光発電設備等の質量を任意入力したい場合は「あり(任意入力)」を選択しその質量を入力します。 | |||
天井(屋根)断熱材の仕様を選択します。断熱材の密度と厚さを入力する場合は、(任意入力)」を選択しその値を入力します。 | |||
外壁断熱材の仕様を選択します。断熱材の密度と厚さを入力する場合は、(任意入力)」を選択しその値を入力します。 |
メモ
- について
立面図で「専用初期設定:寸法線等」の「物件情報の最高高さに反映する」チェックがONの場合には、「4面自動立上」または「自動立上」すると下記ダイアログが表示されます。
「物件情報の最高高さに反映する」をONで実行すると「物件」メニューの「物件情報」に最高高さが登録されます。