初期設定
木造構造計算で入力する部材の初期値や計算条件を変更するには、「設定」メニューの「初期設定」をクリックして各タブで項目を変更します。
「自動」でデータを読み込むと、読み込んだデータに合わせて初期設定の内容が一部変更されます。データを読み込んだ後は、必ず初期設定を確認してください。初期設定の内容がデータの読み込みに影響するものもあります。
また、「許容応力度計算モード」
「梁基礎算定モード」で初期設定の内容が異なります。

構造計算の条件・初期値を設定するA630200_set_sec01
タブ | 設定内容 | 読込の影響 | 計算に影響 | 計算書に記載 |
物件情報 | 物件情報、階の高さや床面積、基礎などの情報を設定します。 | ○ ※2 |
◎ | 有 |
設計方針 | 構造計算書の「設計方針」「チェックリスト」「接合部の許容引張耐力」に記載する内容を設定します。 | × | × | 有 |
使用共通部材 | 管柱や梁など部材入力時の樹種やせいなどの初期値を設定します。 | ○ ※2 |
× | 有 |
固定荷重 | 構造計算の地震力の算定などで使用する固定荷重を設定します。 | × | ◎ | 有 |
積載荷重 | 構造計算の地震力の算定などで使用する積載荷重を設定します。 | × | ◎ | 有 |
外力設定 | 壁量計算、地震力の算出、風圧力の算出で使用する係数などを設定します。また、積雪の荷重について設定します。 | × | ◎ | 有 |
計算条件(方針) | 水平力、鉛直荷重、接合部などの計算条件を設定します。 | ○ | ◎ | 有 |
構造計算条件Ⅰ | 性能表示評価や令46条2項適用の有無、偏心率などの計算条件を設定します。 | ○ ※1,2 |
◎ | 有 |
構造計算条件Ⅱ | 筋かい・面材・各構面の倍率や配置条件を設定します。また、準耐力壁等について設定します。 | ○ ※1 |
◎ | 有 |
追加使用部材 | 使用共通部材に追加登録する部材や屋根葺き材等の検討について設定します。 | × | × | 有 |
グリッド | グリッドの基本ピッチと間隔、グリッド名称を設定します。 | ○ ※2 |
◎ | 無 |
×:データの読み込み、構造計算に影響しません。 ○ ※1:設定内容によって、読み込まれるデータが変わるものがあります(読込前に確認)。 ○ ※2:データの読み込みによって、設定内容が変更されるものがあります(読込後に確認)。 ◎:構造計算に影響するものがあります。設定を変更したら再計算が必要です。 |
メモ
- 物件で初めて木造構造計算を使用するときは、「物件マスタ」ダイアログが開きます。
参照する物件マスタを選んで「次へ」をクリックすると、ウィザード形式で上記の初期値を設定し、「完了」で確定します。 - 木造構造計算では、基本的に
「設定」をクリックして開く「専用初期設定」を使用しません。

データを読み込んだ場合の初期設定の連動元A630200_set_sec02
「自動」で意匠・構造図データを読み込んだ場合、初期設定の各項目は次の内容から連動します。
初期設定 | 連動元 | 備考 | |
タブ | 設定項目 | ||
物件情報 | 作成日 | コンピュータの日付 | |
物件名 | ※更新されません | 最初に開いたとき、「物件」メニューの「物件情報」の物件名をセット | |
建設場所 | 初期値=空白 ※2 | ||
備考 | 「物件」メニューの「物件情報」の備考 ※2 | ||
担当者 | 「物件」メニューの「物件情報」の担当者 ※2 | ||
規模 | 「物件初期設定:基準高さ情報」の地上階数 | 1階~3階のみ | |
用途 | 物件マスタ ※1 | ||
地業 | 基礎伏図のべた基礎の有無で判断 | ||
設計事務所 | 物件マスタ ※1・2 | ||
設計者 | 物件マスタ ※1・2 | ||
構造/軒高/床厚/階高 | 「物件初期設定:基準高さ情報」の構造/軒高/床厚/階高 | ||
土台せい | 「物件初期設定:基準高さ情報」の土台せい | ||
床面積 | 平面図の部屋領域 | ||
追加床面積 | 初期値=0.0 ※2 | ||
延床面積 | (自動計算) | 床面積の合計 | |
ペントハウス | 「物件初期設定:基準高さ情報」のペントハウス階数、およびPH階の軒高/床厚/階高 | 床面積は平面図の部屋領域 | |
基礎高(GL+) | 「物件初期設定:基準高さ情報」の基礎高 | 基礎高≧300㎜ | |
基礎パッキン厚 | 「物件初期設定:基準高さ情報」の基礎パッキン厚 | 基礎高≧300㎜ | |
軒高さ(合計) | (自動計算) | 基礎高(土台下端)+各階軒高 | |
最高高さ | (自動計算) | 軒高さと屋根勾配より仮設定 | |
屋根勾配(寸) | 屋根伏図の屋根勾配 | 最大面積屋根の勾配 | |
屋根勾配(度) | (自動計算) | ||
「基礎」のすべて | 物件マスタ ※1 | ||
設計方針 | すべて | 物件マスタ ※1 | |
使用共通部材 | すべて | 配置データより最多のものを抽出 | 未使用部材は、物件マスタの内容 |
固定荷重 | すべて | 物件マスタ ※1 | |
積載荷重 | すべて | 物件マスタ ※1 | |
外力設定 | すべて | 物件マスタ ※1 | 屋根形状係数は、屋根勾配より自動計算 |
計算条件(方針) | すべて | 物件マスタ ※1 | |
構造計算条件Ⅰ | 「性能表示評価」の等級 | 「物件初期設定:性能・地域条件-目標等級」の【1.構造の安定】の等級 ※2 | |
その他のすべて | 物件マスタ ※1 | ||
構造計算条件Ⅱ | すべて | 物件マスタ ※1 | |
追加使用部材 | すべて | 物件マスタ ※1 | |
グリッド | グリッド間隔 | 「物件初期設定:初期グリッド・用紙」と部屋線、平面図通り芯、床伏図通り芯 | 初期値は、物件マスタよりセット 通り芯は、床伏図1階または平面図1階を参照(伏図優先) |
※1:表中の「物件マスタ」となっているものは、構造計算の物件マスタで設定されている内容が初期値としてセットされます。これらを変更後に![]() ※2:「性能表示評価を行う」がONの場合、【1.構造の安定】の等級が連動します。 |