外皮性能計算

平面図と屋根伏図のデータから熱的境界データを入力して、外皮平均熱貫流率(UA値)と平均日射熱取得率(ηA値)を計算し、目標等級以上になるか確認します。

メモ

  • 住宅の改正省エネルギー基準の「建築主の判断基準」による外皮性能の評価方法となります。
  • 計算方法は次の通りです。
  • 部位の熱貫流率 簡略計算法①(面積比率を用いる)
    基礎等の熱貫流率 詳細計算法
    窓の取得日射量補正係数 詳細法(f1、f2を求めるための数表を用いる)または、定数(冷房期、暖房期でそれぞれ固定値)を使用可能

機能一覧

外皮性能計算

設定 外皮性能計算の条件や入力データの初期値などを設定します。
地域区分
等級
現在設定されている地域区分と等級が表示されます。
壁・建具・床モード
天井・屋根・軒桁・胴差・構造熱橋モード
床・土台モード
基礎・床面積モード
外皮性能計算のモードを切り替えます。各モードによって表示されるデータが異なります(対象部材は、モードを切り替えると右側に表示されます)。
自動配置 配置図(1面)の方位マークと平面図、屋根伏図、天井伏図のデータをもとに、熱的境界や居室区画を自動配置します。
「境界」メニュー 熱的境界(屋根) 屋根の熱的境界データを入力します。
熱的境界(天井) 天井の熱的境界データを入力します。
熱的境界(壁) 壁や妻壁の熱的境界データを入力します。
熱的境界(建具)
建具を平面図から読み込み
建具の熱的境界データを入力します。
平面図の建具の変更があった場合は、「建具を平面図から読み込み」で、熱的境界(壁)の開口面積を反映させます。
熱的境界(軒桁)
熱的境界(胴差)
熱的境界(土台)
軒桁、胴差、土台の熱的境界データを入力します。
熱的境界(床) 床の熱的境界データを入力します。
熱的境界(基礎) 基礎の熱的境界データを入力します。
構造熱橋H
構造熱橋L
RC造の建物で、壁、柱、梁で構成された形状に対して補強する部分に、構造熱橋の熱的境界データを入力します。
居室区画 部屋(または出窓壁)を指定して、居室区画を設定します。
「編集」メニュー 開口面積再取得 壁の熱的境界データに設定されている開口面積を更新します。
方位再設定 入力されている熱的境界データの方位を再設定します。
「シミュレート」メニュー シミュレート 入力した熱的境界データより平均外皮熱貫流率(UA)と平均日射熱取得率(ηA)を計算して外皮性能を評価します。
U値シミュレート 入力した熱的境界データより平均外皮熱貫流率(UA)を計算し、等級を確認します。
η値シミュレート 入力した熱的境界データより平均日射熱取得率(ηA)を計算し、等級を確認します。
「チェック」メニュー リアルタイムチェック 平均外皮熱貫流率(UA)、冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)の値と判定を確認します。
屋根高さ計測 指定した位置の屋根の勾配と高さ(構造下端)を計測します。
屋根間高さ計測 指定した位置の2つの屋根間の高さを計測します。
「モニタ」メニュー 外皮性能パースモニタ

設定した外皮面の性能をパースモニタで確認しながら、仕様を変更できます。

外皮性能図を開く 外皮性能計算を開いたまま、外皮性能図を開きます。
「連携」メニュー 建具情報を平面図に反映 外皮性能計算で変更した建具と、平面図の建具の寸法、ガラスの仕様が同じになるようにします。
省エネナビ連携 ARCHITREND 省エネナビを起動し、一次エネルギー消費量の計算、他の省エネプランとの比較を行います。
確定プラン取り込み ARCHITREND 省エネナビで確定したプランのデータを取り込みます。
エネルギー消費性能計算プログラム連携 外皮性能計算で入力した情報を、国立研究開発法人 建築研究所の「エネルギー消費性能計算プログラム」用のXMLファイルに書き出して連携します。
エネルギーパス連携 外皮性能計算で入力した情報をXMLファイルに書き出して、一般社団法人日本エネルギーパス協会の「エネルギーパス計算プログラム」に連携します。
属性変更 データの属性を確認または変更します。
「ツール」メニュー 参照データ読み込み 配置図(1面)の方位マークと平面図、屋根伏図、天井伏図から熱的境界データに必要なデータを参照データとして読み込みます。
部材配置 参照データをもとに熱的境界や居室区画を自動配置します。
多角形領域分割 多角円形の熱的境界や居室区画を、計算式が出せるように矩形や三角形などに分割します。
低炭素建築物Excel出力 外皮性能計算データから情報を取得し、認定申請書、技術的審査依頼書、設計内容説明書、委任状などの書類をExcelで作成します。
建材マスタリンク切れチェック 外皮性能計算に入力されている熱的境界(建具)データに選択されている建具が、お使いの3Dカタログマスタ、またはArchi Masterのマスタに登録されているかをチェックします。

外皮性能図

設定 外皮性能図の作成条件やレイアウトを設定します。
断熱性能モード
一次エネルギーモード
断熱等性能等級を検討する場合は断熱性能モード、一次エネルギー消費量の算定を検討する場合は一次エネルギーモードに切り替えます。
地域区分
等級
現在設定されている地域区分と等級が表示されます。
外皮性能計算表 外皮性能に関する計算表を作成します。
U値計算表 各部位の熱的境界データを同一仕様でまとめ、各部位の仕様ごとの明細の一覧と、計算した結果の外皮平均熱貫流率(UA)を作成します。
「η値」メニュー η値計算表(冷房期)
η値計算表 開口部(冷房期)
η値計算表(暖房期)
η値計算表 開口部(暖房期)
各部位の熱的境界データを方位と同一仕様でまとめ、各部位の仕様ごとの明細の一覧と、計算した結果の平均日射熱取得率(ηA)を作成します。
「仕様表」メニュー 仕様表(壁床等)
仕様表(開口部)
仕様表(基礎)
仕様表(構造熱橋)
使用した各熱的境界データについて、壁や床、開口部、基礎、構造熱橋の仕様表を作成します。
「見付図」メニュー 外皮見付図(冷房期)
外皮見付図(暖房期)
方位別外皮面積表
外皮見付図凡例
外皮見付図、方位別の外皮面積表、凡例を作成します。
「境界図」メニュー 熱的境界図(壁・開口)
熱的境界図(床・土台・基礎)・面積表
熱的境界図(屋根・天井)・面積表
方位図
入力した熱的境界データの図、凡例、外皮面積表を作成します。
「居室図」メニュー 居室区画図・面積表
方位図
入力した居室区画の図、凡例、面積表を作成します。
表一括更新 図・表の配置後に変更があったとき、図・表のデータをまとめて更新します。
外皮性能計算を開く 外皮性能図を開いたまま、外皮性能計算を開きます。
属性変更 データの属性を確認または変更します。
「ツール」メニュー 開口部比率 開口部比率と開口部比率による区分を算出します。